◇ハロウィン2019
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仮装をしてバトルサブウェイに挑戦するとBPが2倍貰えると言うので、今回はいつもと違う格好で挑戦してみることにした。もし7両目がキャメロンさんだったら、キャメロンさんに会える上にBPが2倍貰える。もし違う鉄道員さんでも、今日は職員総動員らしいので、ベンチで休んでいれば迎えにきてくれる。どちらにしてもキャメロンさんには会えるのだ。
7両目、今日はラッキーなことにキャメロンさんだったのでBPゲットだと思ったら、何ヶ月かぶりに負けてしまった。わたしのペンドラーがフィールドに横たわっている。頑張ってくれたのにわたしのミスでみんなを活躍させられなかったことに反省。それもあるけれど、少し気になることがある。
「なんか、キャメロンさんいつもより強い? BP、いっぱい貰うつもりだったんだけどな〜」
冗談めいた感じに言ったら、キャメロンさんに睨まれた。前に、カモ扱いしてるだろと言われたことを思い出して、ちょっと今のは失言だったなと目を泳がせてしまう。
「ナナシ、何ソノ格好」
「クロバットの仮装だよ〜」
わたしが普段使っているポケモンが全員どくタイプ持ちなので、それに関連したポケモンの仮装をしてみた。クロバット自体は持っていないけれど、どくタイプだし、ハロウィンっぽいし丁度いいと思ったけれど、キャメロンさん的にはお気に召さなかったのか声がすごく低い。
「イツモノエプロンハ?」
「エプロン着けて仮装だとおかしいから外してきたよ〜」
普段つけているエプロンは家に置いてきた。今日は人が多すぎて絵を描くスペースがない。ただ、このクロバットの仮装、なぜかセパレートタイプでお腹が見えているので、いつもと違う形の洋服に少し恥ずかしい。と言っても、そもそも仮装自体しないからクロバットの衣装を着ている時点で恥ずかしいんだけれど。
「ソレデ、ココマデ来タワケ?」
「そうだけど……えーっと、トリックオアトリート、お菓子くれないと」
「却下」
わたしが言い切る前に、キャメロンさんはどさっと乱暴に座席に座った。最近、そういう風に座ることがなかったので、なんか機嫌悪いなあと思いつつわたしも隣に座る。
「怒ってる? でも、肩は借りるね〜」
怒っている割に律儀に肩は貸してくれる。よくわからないなあと思っていると、「……今度カラ、ソウイウ格好デ外ニ出ナイデネ」と言われた。目を開けると、手すりに肘をかけてつまらなそうに運転室を見つめていた。
「あれま、嫉妬? かわいいな〜」
「ウルサイナ。ッテイウカ、ナナシ、俺ニオ菓子ハ?」
「あ、持ってくるの忘れてた」
仮装しなきゃだなあ、ということに気を取られていて、お菓子を持ってくるのを忘れていた。失敗したなあ、と思っていると、いじわるそうな顔をしたキャメロンさんは「ジャア、イタズラヲ受ケテモラウヨ」と言って腕を引っ張った。唇の距離0センチ。それから、服の隙間に手を入れてきて、鉄道員さん、この人痴漢です、この人も鉄道員さんだけどと思いながら強引に体を離すと、顔を赤くしたキャメロンさんはまた運転室の方を向いてしまった。
「キャ、キャメロンさん、いくら誰もいないからって、ちょっと大胆すぎじゃないかな〜……」
まさかそんなことをされるとは思っていなかったので、少しだけ声が震える。
「ココ、監視カメラ付イテルケドネ」
「あれま、はじめて聞いたけど……」
「トレイン内デノ出来事ハ全部記録サレテルヨ」
ということは、いつも膝枕をしてもらっていたことも記録済みということなのか。
「そんな、数ヶ月に渡ってのイタズラとかひどい人だな〜……」
「四方ニ付イテルノニ気ヅカナカッタ、ナナシガ悪イ」
「でもそれって、今のも記録されてるってことだよね? キャメロンさん、降りたらノボリさんかクダリさんに怒られるんだろうな〜」
「ウルサイナ、ココデノナナシトノヤリ取リニツイテハ前カラ怒ラレテタシ、モウ慣レタッツーノ」
「開き直ってる、悪い人だな〜」
キャメロンさんが慣れてても、監視カメラに気づいていなかったわたしは慣れてないんだけどなあ、と思っていると目の前がチカチカする。また乗り物酔いのせいかな、と思っているとその原因は違っていた。
「キャメロンさん、インカムがチカチカ光ってるけど」
「……次ノポイントデ俺モ降リルカラ、一緒ニ事務所行クヨ」
「あれま、わたしまで説教コース?」
わたし、一応悪いことしてないはずなんだけどなあ……と思いながら、少し休憩してライモン行きの電車に乗るのであった。
* * *
「これ、他の職員にちょっかいかけられないようにわざとやってますよね……」
「ナナシ様はともかく、キャメロンは監視カメラがあることをわかっててやってますからね。それに途中こちらを睨むように目を向けていましたし。人様の恋愛事情についてとやかく言いたくはありませんが、流石に勤務中の淫らな行為は慎んでいただきたいものです」
「あいつ、今まで散々遊んでた割に、意外と嫉妬深いんやな……」
7両目、今日はラッキーなことにキャメロンさんだったのでBPゲットだと思ったら、何ヶ月かぶりに負けてしまった。わたしのペンドラーがフィールドに横たわっている。頑張ってくれたのにわたしのミスでみんなを活躍させられなかったことに反省。それもあるけれど、少し気になることがある。
「なんか、キャメロンさんいつもより強い? BP、いっぱい貰うつもりだったんだけどな〜」
冗談めいた感じに言ったら、キャメロンさんに睨まれた。前に、カモ扱いしてるだろと言われたことを思い出して、ちょっと今のは失言だったなと目を泳がせてしまう。
「ナナシ、何ソノ格好」
「クロバットの仮装だよ〜」
わたしが普段使っているポケモンが全員どくタイプ持ちなので、それに関連したポケモンの仮装をしてみた。クロバット自体は持っていないけれど、どくタイプだし、ハロウィンっぽいし丁度いいと思ったけれど、キャメロンさん的にはお気に召さなかったのか声がすごく低い。
「イツモノエプロンハ?」
「エプロン着けて仮装だとおかしいから外してきたよ〜」
普段つけているエプロンは家に置いてきた。今日は人が多すぎて絵を描くスペースがない。ただ、このクロバットの仮装、なぜかセパレートタイプでお腹が見えているので、いつもと違う形の洋服に少し恥ずかしい。と言っても、そもそも仮装自体しないからクロバットの衣装を着ている時点で恥ずかしいんだけれど。
「ソレデ、ココマデ来タワケ?」
「そうだけど……えーっと、トリックオアトリート、お菓子くれないと」
「却下」
わたしが言い切る前に、キャメロンさんはどさっと乱暴に座席に座った。最近、そういう風に座ることがなかったので、なんか機嫌悪いなあと思いつつわたしも隣に座る。
「怒ってる? でも、肩は借りるね〜」
怒っている割に律儀に肩は貸してくれる。よくわからないなあと思っていると、「……今度カラ、ソウイウ格好デ外ニ出ナイデネ」と言われた。目を開けると、手すりに肘をかけてつまらなそうに運転室を見つめていた。
「あれま、嫉妬? かわいいな〜」
「ウルサイナ。ッテイウカ、ナナシ、俺ニオ菓子ハ?」
「あ、持ってくるの忘れてた」
仮装しなきゃだなあ、ということに気を取られていて、お菓子を持ってくるのを忘れていた。失敗したなあ、と思っていると、いじわるそうな顔をしたキャメロンさんは「ジャア、イタズラヲ受ケテモラウヨ」と言って腕を引っ張った。唇の距離0センチ。それから、服の隙間に手を入れてきて、鉄道員さん、この人痴漢です、この人も鉄道員さんだけどと思いながら強引に体を離すと、顔を赤くしたキャメロンさんはまた運転室の方を向いてしまった。
「キャ、キャメロンさん、いくら誰もいないからって、ちょっと大胆すぎじゃないかな〜……」
まさかそんなことをされるとは思っていなかったので、少しだけ声が震える。
「ココ、監視カメラ付イテルケドネ」
「あれま、はじめて聞いたけど……」
「トレイン内デノ出来事ハ全部記録サレテルヨ」
ということは、いつも膝枕をしてもらっていたことも記録済みということなのか。
「そんな、数ヶ月に渡ってのイタズラとかひどい人だな〜……」
「四方ニ付イテルノニ気ヅカナカッタ、ナナシガ悪イ」
「でもそれって、今のも記録されてるってことだよね? キャメロンさん、降りたらノボリさんかクダリさんに怒られるんだろうな〜」
「ウルサイナ、ココデノナナシトノヤリ取リニツイテハ前カラ怒ラレテタシ、モウ慣レタッツーノ」
「開き直ってる、悪い人だな〜」
キャメロンさんが慣れてても、監視カメラに気づいていなかったわたしは慣れてないんだけどなあ、と思っていると目の前がチカチカする。また乗り物酔いのせいかな、と思っているとその原因は違っていた。
「キャメロンさん、インカムがチカチカ光ってるけど」
「……次ノポイントデ俺モ降リルカラ、一緒ニ事務所行クヨ」
「あれま、わたしまで説教コース?」
わたし、一応悪いことしてないはずなんだけどなあ……と思いながら、少し休憩してライモン行きの電車に乗るのであった。
* * *
「これ、他の職員にちょっかいかけられないようにわざとやってますよね……」
「ナナシ様はともかく、キャメロンは監視カメラがあることをわかっててやってますからね。それに途中こちらを睨むように目を向けていましたし。人様の恋愛事情についてとやかく言いたくはありませんが、流石に勤務中の淫らな行為は慎んでいただきたいものです」
「あいつ、今まで散々遊んでた割に、意外と嫉妬深いんやな……」