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「おい、なまえ起きろ」
ベポを抱き枕にお昼寝中。
誰かの呼ぶ声に薄目を開けると、そこにはローがいた。でも、眠くてまぶたがすぐに下がってくる。
「んー、もうすこしだけ…」
「"シャンブルズ"」
再び夢の世界に旅立とうとしたとき、声と共にふわっと体が浮いたかと思うと、嗅ぎ慣れた匂いと覚えのある体温に包まれていた。
どうやらローの能力でベポの隣からローの腕の中へ移動したみたいだった。同時にぐえっとカエルが潰れたような声もした気がした。
まだ眠気が覚めないまま、何事かとそう訊ねてもなぜか返事はない。
「えーっと……もしかして何か怒ってる?」
返事はやっぱりなし。
たぶん、いや、これは機嫌が悪い。大体、返事が返って来ないときは肯定だ。
今のところ思い当たることは、昨日、寝落ちしちゃってローのベッドを占領したことくらい。だけど、寝るならおれの部屋にしろとぶっきらぼうに言われたので違うらしい。
「ベポふわふわで気持ちいいからぐっすり寝ちゃった。今度ローも一緒に寝よ、」
場を和らげようとへらりと笑って言えば、鋭い視線とかち合い、思わず、ひぇっと変な声が出る。
さすがキャプテン。めっちゃ怖い。視線で殺されるかと思った。
さらに鋭い視線もそのままに舌打ちもされる。
「あいつも男だぞ。わかってんのか」
あいつ?…ってベポ?
いやいや男だって知ってますけど?
だからなんだっていうのか。頭には?マークが飛び交う。
私のその様子に不機嫌さは一層増したようだった。危機管理能力が足りねェだの、自分で護る術も知らねェだのと言葉を並べられる。
あれ、これってまさか、
「もしかして、ヤキモチ妬いてくれた?」
ローの顔を見れば、心なしか赤い。
こんなの、確信するには充分だ。
そしたらもう嬉しすぎて緩んだ頬が戻るわけない。そんな私にローは何かを言いかけ、けれど諦めたようにため息をつく。
でも、否定しないんだと思ってまた嬉しくて笑ってしまう。
「ロー、今日は一緒に寝ようね!」
「〜っ、なまえ、おまえ本当いい加減に……、いや、もういい」
さっきとは打って変わってにやりと笑うローと目が合って、なんだか嫌な予感がする。
「そもそもだ。なまえは終わった気でいるようだが、おれはまださっきのベポの話を終わらした覚えはねェ」
頬に添えられた手は優しいはずなのにぞくりとして、まるで今までの経験から体がこの後に起こることを知っているみたいだ。
「今日は一緒に寝てくれるんだったな?今からお前の言い分じっくり、ゆっくり、聞かせてもらおうか。なァ、なまえ」
喜びもつかの間。
しばらくは逆らえそうにないな、と悟った私だった。
「……アイアイキャプテン」