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「サボ、すき」
いきなり抱きつかれて驚く間もなく、熱っぽい目で上目遣いされて、思わずドキリとする。
なまえは普段こんな行動もしなければ、こんな言葉を軽々しく言うことはない。
ギャップも相まってものすごくかわいい。今すぐ押し倒したい。いやいや、冷静になれ、おれ。
「なまえ、どうした?いやに積極的だな」
「積極的な私は嫌い…?」
おれとは違う柔らかい身体を密着させてくるその感触に、心地よいその香りにくらりと目眩がする。
もう押し倒しちまうか、うん、それがいい。
「もちろん好きに決まってるだろ」
そのまま抱きしめ返して、あわよくばキスまでしてやろうと思ったら、なまえはするりと腕をすり抜けて、ただ空を切っただけに終わった。
「…なまえ?」
周りを見回すと、壁を背に座り込むなまえがいた。
一体何が起きたのか分からず、駆け寄って声をかけるもなまえからの返事はない。だけど、焦るおれに聞こえたのは規則的な寝息で、ホッと胸を撫で下ろす。
とりあえず彼女の部屋まで連れて行くと、机には見慣れない箱が置いてあった。
きれいにラッピングされていたであろう高級そうな箱の中にはチョコレート。パッケージの記載になるほど合点がいった。
「酒、か…」
以前、なまえは酒の席で酔っ払って色んなやつに絡んでいた。それから酒は控えさせていたが、まさかこんなんでも酔っちまうとはな。少し頭をかかえたくなる。
「ん、サボ…?」
「ああ、気分はどうだ?」
ベッドに寝かせた彼女の髪の毛を梳くように頭を撫でてやると、嬉しそうに頬を擦り寄せてくる。普段よりも甘え上手ななまえにまた理性がぐらりと揺れる。まだ酒が残ってるのかもしれない。
「うーん、なんか頭痛い」
なんでだろう?と不思議がる彼女を笑ったおれを、さらに不思議そうに見る。
「何かあった?」
「いや、何も。でも、いい子だからコレはおれ以外の前では食べるなよ」
「チョコレート?なんで?」
「なんでも。それよりなまえ、何も覚えてないのか?」
「あれ?そういえば、チョコレート食べてなんかふわふわ楽しくなって、外出たらサボ見つけたところまでしか覚えてない」
よし、それなら誰にも絡んでなさそうだな。今回はそれに免じて許してやるか。
ただ念のため今後の対策は必要だなと案を考えつつ、なまえの頭を撫でて束の間の甘え上手を満喫するのだった。
