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「なまえー?」
そう呼べばなまえの肩がびくりと反応を示す。
あーイイネ、その反応。
声で俺だと認識して、その瞬間頭の中が俺でいっぱいになる。
…いや、もうすでに声を聞かなくても俺でいっぱい、かな?
だって、なまえを監禁してだいぶ経つから。
「そろそろ反省した?」
「な、にを…?」
「あり、分かってないの?」
押し黙るなまえ。
あーあ、ほんとに分かってないんだ。
傷つくなァ。
「そんなの決まってるデショ?なまえが俺以外の男とイチャついてたからだヨ」
「そんなこと…っ!」
反論しようとしたのをなまえの顔のすぐ横の壁を素手で殴ることで止める。
「あ、穴開いちゃった。また阿伏兎がうるさいなぁ…」
チラリと視線を自分の手からなまえに移せばまた肩を揺らし短く悲鳴をもらす。
「…ねぇ、本当にわかんないの?この間行った地球で男と歩いてたデショ。ニコニコ笑ってさぁ」
「あ、れは、道を訊かれて…」
「黙りなヨ」
にっこりといつもの顔で笑い、なまえの言葉を遮る。
言い訳はいらないんだって。
俺以外の男といた、その事実だけで充分。
「そいつ殺しといたから」
「…ぇ?」
「当たり前デショ。勝手に俺のなまえを誑かしたんだから。俺、間違ってないよね?」
同意を求めると顔を真っ青にして首を縦に何度も振る。
「ふっ…はははっ良い子だネ、なまえ。で?」
「な、に…?」
「やだなー、俺に言うことないの?」
笑うのを止めてなまえを見れば、さらに顔が恐怖でいっぱいになる。
あー、たまんないね。
「っ…ごめ、んなさ……ゆる、して…」
すごくそそるよ、その表情。
「うん、それで?」
「もう…か、神威以外の…男の、人と…話しま、せん…」
かわいいかわいい
俺のなまえ
俺に怯えたその姿さえ愛しい
そうやって
俺だけを見て
俺だけのことを考えて
永遠に俺のそばに
それがきみのしあわせ