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「なまえ~部活終わったぜ…ってなまえ?」
呼びかけても一向に起き上がらない彼女に近づけば、静かに寝息をたてていた。
「おいおい…人が一生懸命部活に励んでたってのにおねんねかィ」
ったく…いい気なモンでさァ。
こんなとこで1人寝こけてりゃ襲われても文句言えねーぜ。
そう思いながら、なまえの頭を撫でるように髪の毛に指を通す。
その自分の手が驚く程優しいことに気づき苦笑した。
「…ドS失格だねィ」
なまえの前じゃ余裕も何もかも奪われる。
目の前で寝息を立てる彼女が愛おしくて
自分を見て欲しくて起きて欲しいと思う反面、
ずっと寝ててくれれば俺の隣にいるかもなんて思う。
そんな自分にまた苦笑して。
「ぜーんぶアンタが悪いんだぜ」
そう言って静かに髪の毛にキスを落として、
順番におでこと頬にキスを落として。
最後は口に落とそうとした…
だけど、それは彼女の口から零れた言葉に停止した。
"総悟"
彼女の口から無意識に漏れた言葉は確かにそれ。
ああ、だからアンタが全部悪いってんだ。
無意識にそうやって俺を煽るから。
夢の中でまで俺が出てきてるのか、なんて喜ばせて。
ほんとに質が悪いったらねェや…。
だから、寝てるアンタに欲情しちまうのも
アンタの前で余裕がないのも
俺をそこまで惚れさせた
なまえ、アンタの所為だ。
「だから、一生俺に償いなァ。手放すなんてこと、あると思わねェこった」
そして、今度こそキミの唇に口づける。
これは、キミへの鎖。
拒否権なんてない。
一生繋ぎ続ける。