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「なまえ」
ひょっこりドアから顔を覗かせる団長。
私は主に雑務を担当している。でも、団長はあんまりこういう作業は好きじゃないらしく、ここに来るのは珍しい。
「あら、団長。どうしたんですか?」
「遊びっまっしょー」
なるほど。また悪いクセ。団長ってば地球に行く度に出かけようとするんだから。
銀髪の侍に会ってから、すっかり地球が気に入ってしまったらしい。
「だめですよ。まだお仕事残ってるでしょ?」
「そんなの阿伏兎に任せとけばいいよ」
かわいく首までかしげて、ね?と同意を求めてくる。
私は団長のこのお願いする顔に弱い。こういうときだけかわいく言って本当にずるいと思う。なんでも言う事を聞いてしまいそうになる。
でも、心を鬼にしないと…!
阿伏兎さんにも仕事あるんだから任せるわけにいかないし、たまにはしっかり団長にもこういうデスク仕事をしてもらわないといけない。
「だーめ」
「やーだ。行こ」
両者どちらも譲らず、しばらくの沈黙。
「ねー、行こ?」
私の机の端にしゃがんで椅子に座っている私を上目遣いで見上げる。
あー、またそんな顔する。
「なまえがこの間行きたいって言ってたカフェ、期間限定でいちごパフェあるらしいよ」
「いちごパフェ…!」
地球の食べ物は美味しいものが多い。中でもいちごって果物は本当に美味しい。甘酸っぱくて、甘いクリームにもすごく合う。
「しかも、トッピングのいちご増量できるってさ」
団長は私が好物だということを分かっていて畳みかけてくる。グラグラと揺れる心に気付いたのか、団長が嬉しそうな顔をする。
私だって地球に遊びに行きたいよ。行きたい、けど…うーん…。
「もーしょうがないなぁ」
そう団長の声が聞こえたかと思ったら、身体が宙にふわりと浮いていた。
「わっ、団長、なにして…」
いとも簡単に私の身体は団長の肩に担がれていた。
「なまえが素直じゃないから強硬手段?」
「素直じゃないとかではなくて仕事が…」
「俺とあそび行きたくない?」
「……その訊きかたはずるい」
私の返事に折れたことを察してか満足そうにニッコリ笑う団長を見て、私が勝てる日は一生こない気がした。
