tennis【short】
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「結婚してください」
いきなり呼び出されて、いつものか、なんて思って裏庭までついて行けばコレ。
どうやらいつもの告白ではなかったらしい。
いや、いつものとかそういう問題ちゃうやろ。
ケッコンってなんや。血痕か。つまり一緒に血まみれになってください、と…んなアホな!嫌じゃボケェ!
くそ、あまりの衝撃に1人で脳内漫才してしもうたやないか。
しかも、クオリティ最低や。
それもこれも全部奇想天外な発言しよる目の前のこいつのせいや。
どうしてくれるんや。
自然と細められる目。
「あ…やっぱりダメ、ですよね…」
そらそうや。順序間違っとるやろ。
そもそも俺結婚できる歳やないし。
いや、それもちゃうやろ自分。
こいつとは付き合ってさえおらん…ちゅーか名前も知らん。
「じゃあ、お友達からでお願いします!」
「は?」
「え、それもダメですか!?」
「や、そうやなくて…」
そこは"付き合ってください"ちゃうの?
あかんわ…奇想天外すぎてついていけん。
つか、結婚ダメなら友達って極端すぎるっちゅー話や。
「じゃあ、とりあえずお知り合いからで!」
「はあ」
俺は自然に出た、ため息に近いそれで同意を示す。
なんかもうめんどくさ。
ペース乱されまくりやし。
「勝手にどーぞ」
「はい!ありがとうございますっ!」
第一印象は変なやつ。
会話がちゃんと成立してんのかもようわからんし。
だから、嬉しそうに笑ったそいつにドキッとしたのは絶対気のせいや。
これが恋なんてまさかそんなことあるわけない。