tennis【short】
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「なまえ、この間の練習メニューのことなんだが」
…柳先輩。
「なまえー!ドリンクくれぃ」
丸井先輩も…。
「あ、ならついでにタオルくれんかの、なまえ」
仁王先輩も…。
「俺にも頼む、なまえ」
ジャッカル先輩も…。
「なまえ、今の試合のスコア表見せてくれないかい?」
幸村部長も…。
「なまえ、服に糸くずがついていましたよ」
あの柳生先輩まで…!?
「おまえらなまえに頼りすぎだ!たるんどる!」
~っ、真田副部長も!
「げ、真田」
「うっさいのがきたのぉ」
イライラ、する。
「ねぇ、真田。それって俺にも言ってるの?」
なまえ先輩は俺のなのに。
「え、いや……」
俺の!彼女なのに…!
「うわ」
先輩たち
「最恐がきたナリ」
みんな、
「ブン太、仁王、何か言った?」
みんな
「別になんも!」
みんな!
「プピーナ」
わかってねーよ…!
「…赤也も何か言いたそうな顔してるね?」
いきなり幸村部長の目がこっちに向けられて反射的にビクリと肩が揺れる。
「っ、べつに…」
「ふふっ…赤也、ちゃんと言わないと伝わらないよ。特にあの子には」
そう優しい笑顔で言われてハッとした。
幸村部長には何でもお見通しみたいでちょっと悔しいけど、確かにその通りだった。
俺が頭を使うなんてこと合ってるわけねーし。
行動あるのみ!そう思って俺はそのまま走り出した。
「っ、なまえ!」
「はいはい、ちょっと待って…って、あかや、くん…?」
「あーえっと…その……すんません。なんか先輩たちがなまえ先輩のこと呼び捨てにしてるのが羨ましくなっちゃって…」
説明しているうちにだんだん恥ずかしくなってきて下を向くけど、先輩が吹き出すのが聞こえてまたすぐに顔をあげる。
「あ、ごめん!…あの、実はね、あたしもみんなが赤也くんのこと"赤也"って呼び捨てにしてるの羨ましいと思ってたんだ」
「え?」
でも、今更なんか恥ずかしくて…なんて顔を赤くさせる先輩がものすごくかわいくて思わずぎゅうっと抱き締めた。
「ね、なまえ先輩。提案なんすけど、2人っきりのときだけお互いに呼び捨てにするってのどうっすか?」
そのほうが2人っきりの秘密みたいで良いっしょ?そう笑えば一瞬驚いたあと、はにかむように笑う先輩。
ああっもうなんでこんなになまえ先輩はかわいいんだよ!
思わずまたぎゅうっと抱き締めた。
(なまえ、)(な、なに…あか、や)(好きっす)(っ、あたしも!)(なまえ…)(赤也…)(おまえら部活せんかーっ!)(あーあ、出て行っちゃいかん言うたのに)(本当に真田はダメダメだね)(ちゃんと抑えとけよぃ、ジャッカル)(おい、俺かよ!)(まぁ、耐えきれず出て行く確率は99%だったからな)(…それは逆に残りの1%が気になりますね)