短いつぶやき
ベアラー兄続きの更に続き
2025/04/09 00:43ラインでトッモに(一方的に)話してたら筆が乗ってそのままラインに書いて送りつけたものコピペ
そしてベアラーの奴隷制度を無くそうとした矢先、事件が起こります。廃太子。戦功を称えられ聖竜騎士の称号を与えられたが、引きかえに皇太子位から退くことを余儀なくされる。全てはアナベラの意思。バハムートのドミナントで国民の信頼も厚い皇太子ディオンを、竜騎士の頂点たる聖竜騎士に祭り上げることを名目として廃太子。弟であるオリヴィエを皇太子位に就ける。868年、ディオン18歳、オリヴィエ1歳のことだった。
ディオンは強く拳を握りしめる。
ああ、私はやはり、戦争の道具でしかないのだと──
アナベラのいやらしい笑いに歯を食いしばるディオン。悔しい、つらい、悲しい、どれを取っても目の前が真っ白になったことには変わりない。失望落胆として、しかしそれを表に出すわけにもいかず、国民にはしっかりと英雄として振る舞う。
心に深い傷を負っているが、それを隠してまた槍を振るう。それからすぐに大きな戦が始まって、激しい戦闘の最中、思わぬ事故が起こったことで、不意に斬られかけたテランスを庇い──
重症を負ったディオンが意識不明に……
こんこんと眠り続けるディオンの手を握るテランス。
はく、と震えた唇からは言葉が生まれず、息を吐くことしかできない。
両手で包んだ手はやけに冷たく、指先まで凍りついているようだった。
起きて、目を覚まして、と、声をかけてやりたいのに、幼馴染にかける言葉すら灼けるように熱い喉に貼りついたままだった。
ず、と詰まった鼻を啜る。鼻の頭はツンと痛くて、目の奥は熱かった。手の温度は分け与えるのに時間がかかって、彼の手はまだ冷えたままだ。
握り返すこともない手を額に当てる。祈りを捧げるように背を丸める。どうか、どうか。グエリゴールよ
目の縁に溜まった涙がぼろぼろと零れる。
「私の愛する人を連れて行かないでくれ。どうか、目を開けて」
ベッドに伏せた眠り姫は、そうして目を覚ます
「……テランス、いまのことばは」
そしてベアラーの奴隷制度を無くそうとした矢先、事件が起こります。廃太子。戦功を称えられ聖竜騎士の称号を与えられたが、引きかえに皇太子位から退くことを余儀なくされる。全てはアナベラの意思。バハムートのドミナントで国民の信頼も厚い皇太子ディオンを、竜騎士の頂点たる聖竜騎士に祭り上げることを名目として廃太子。弟であるオリヴィエを皇太子位に就ける。868年、ディオン18歳、オリヴィエ1歳のことだった。
ディオンは強く拳を握りしめる。
ああ、私はやはり、戦争の道具でしかないのだと──
アナベラのいやらしい笑いに歯を食いしばるディオン。悔しい、つらい、悲しい、どれを取っても目の前が真っ白になったことには変わりない。失望落胆として、しかしそれを表に出すわけにもいかず、国民にはしっかりと英雄として振る舞う。
心に深い傷を負っているが、それを隠してまた槍を振るう。それからすぐに大きな戦が始まって、激しい戦闘の最中、思わぬ事故が起こったことで、不意に斬られかけたテランスを庇い──
重症を負ったディオンが意識不明に……
こんこんと眠り続けるディオンの手を握るテランス。
はく、と震えた唇からは言葉が生まれず、息を吐くことしかできない。
両手で包んだ手はやけに冷たく、指先まで凍りついているようだった。
起きて、目を覚まして、と、声をかけてやりたいのに、幼馴染にかける言葉すら灼けるように熱い喉に貼りついたままだった。
ず、と詰まった鼻を啜る。鼻の頭はツンと痛くて、目の奥は熱かった。手の温度は分け与えるのに時間がかかって、彼の手はまだ冷えたままだ。
握り返すこともない手を額に当てる。祈りを捧げるように背を丸める。どうか、どうか。グエリゴールよ
目の縁に溜まった涙がぼろぼろと零れる。
「私の愛する人を連れて行かないでくれ。どうか、目を開けて」
ベッドに伏せた眠り姫は、そうして目を覚ます
「……テランス、いまのことばは」
