現代。テランスが蔵の掃除をしていると、誰が描いたのかわからない、床に大きく描かれた何かの陣を踏んでしまう。ただ踏んだだけでは何も起こるはずがない。どうにもならないはずなのだが──、陣は光り、目が眩む程に輝いて、その光が収まる頃──、誰もいなかったはずのそこには、一人の男性が佇んでいた。

「──問おう。そなたが余のマスターか？」

懐かしい、と思った。どこかで聞いたような声だった。
尻餅をついて、茫然とその男を見る自分の姿に、彼は一瞬目を見開いて、すぐに平静を装った。

──どうしてそんな顔をするの。泣かないで。

そう言いかけて、目を潤ませてもいない相手に手を伸ばしかけた。腕を持ち上げた先、彼の唇が僅かに動いて、どうしてお前が、と小さく呟いた気がした。

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クラスはランサー
真名はディオン・ルサージュ。古い歴史書に載っている、あの有名な『血濡れた英雄、謀反の皇子』本人だった。


・テランスが前世の記憶取り戻したあと


「ディっ…………ランサー！！」
ついディオン！と呼びかけて焦ってしまうテランス。
そんなテランスに、ディオンはやれやれと言わんばかりに口角を持ち上げて、ふ、と皮肉げな笑いを浮かべた。
「まったく……気をつけろと言っただろう？マスター」
まったく可愛げがない。
それに、マスター、と呼ばれるのも嫌だ。いや、マスターには変わりはないけれど、俺はやっぱりいつでも君の恋人のままでいたいから。


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このテデはきっと聖杯戦争に勝って、ディオンとずっと一緒にいたいからって受肉させるはず！
ギルみたいに現世を謳歌すればよい🤗
魔力供給ももちろん沢山してねー！！！！💕💕💕