朽木家は百を超える庭園を瀞霊廷に持つ。
本日、そのうちのひとつに
さくらは招待されていた。
外待合に通され、藤棚の側の腰掛に座って茶事が始まるのを待つ。
趣向は納涼で、見た目にも涼しげな色の着物にした
さくらが扇子でゆるりと風を送る姿は絵になっている。
見上げた藤はいくつか花をつけている。夏に咲く短い花房は手入れが行き届いている証拠だ。
これならば来春も見事な花を咲かせることだろう。
この藤が咲く頃、また訪れたいな…。
さくらは家族以外と酒を飲んだのは、白哉が初めてだった。
宴の席で居眠りをするという失態にも、こちらの不手際と詫び「其方の酒量は弁えた」と本日の茶事で
さくらが飲み過ぎる事無くもてなすと約束してくれた。
律儀で何事にも手を抜かない。
それが朽木白哉という男だと知るだけの付き合いとなっていた。
改めて―――
亭主と客として、より親しく互いを理解できるよう茶事…つまり精神の対話を図ろうと気持ちを整えた。
程なく白哉の姿を認め、席入りした。
風炉の正午の茶事では懐石、初炭、菓子の順となる。
心尽くしの膳をいただき白哉と酒を交わし、十分なもてなしの後に濃茶を頂き、後炭に続いて薄茶が出された。
瀞霊廷の茶事は現世とは違う点も多い。
殊更、薄茶を出された後は歓談に時を過ごすのが至福の茶を味わった証とされている。
「見事なお手前で御座いました」
朽木白哉に出来ぬ事はないのではないかという、本心からの言葉であった。
1
「亭主を務めれば、菓子を口にせずに済むのでな」
白哉のジョークに、
さくらもくすりと笑みを零した。
これ程までに
さくらが心を割ったのは白哉の心遣いが完璧だったからだ。
とりわけ、花には驚かされた。
「こちらは…どなたの手による物でしょう…?」
席入りした
さくらが目を見張ったのは、珍しい青い花。しかも六角柱の氷の中で咲いている。
「ルキアが現世にしか咲かぬ花を氷に閉じ込めて送ってくれたのだ」
「まぁ!」
道理で見たこともない花だったのだ。
更に。
現世にしかない生きた草木や果物を持ち込むのは以前は禁じられていたが、涅が子孫を残せぬよう種子を自動で処置する機能を穿界門に施した為、今では浮竹の頼んだ果物の籠盛りなど生物
(なまもの)もそのまま持ち込めるようになったという情報まで得た。
今更ながら。まだ年端もいかぬ平隊士にこれ程目新しい物と情報を提供してくれる隊長だと言うのに、自分は白哉の事を全く知らない。
朽木隊長は夜の散歩以外に趣味はないのかしら…?
今後、返礼に好ましい品を探るにも今日はいい機会である。一客一亭のこの席にてプライベートを語り合ってこそ礼儀に適うというものだ。
「朽木隊長は物静かな印象ですが、普段はどのようにお過ごしかお尋ねしても宜しいでしょうか?」
自分に興味を持ってくれた
さくらに頷き、余暇は書に親しんでおると答えた。
「書、とは読書でございますか?」
「然様。時間が許せば筆を持つ日もある」
「書道の嗜みも。…ああ、それで達筆なのでございますね。もしや朽木家の掛け軸は…?」
「そこまで極めてはおらぬのでな。…其方は何か興じておるものはあるのか」
「死神になるまでは幼少の頃から舞を習っておりました」
「ほう…。それで所作が美しいのだな」
恐れ入りますと礼を添える。
2
「私に心得はないが、ルキアは舞の嗜みもある」
共に舞ってみてはどうかという誘いであろう。
「隊長ならば、舞など造作もない事でございましょう」
「…何故、そう言い切れる?」
「舞
(ぶ)は武に通ずと。私の師匠は死神になる手助けにと舞を教えてくださいました。隊長が舞われたならば、このお姿のままでも十分凛々しく勇ましいに違いありません」
「…牽星箝をつけておらぬ私は可愛いのではなかったか?」
ぎゅん!と
さくらは勢いよく顔を背けた。
「あの…それは、普段は凛々しく…今はお優しいお顔立ちに見えるという意味でして……」
失言したと知った日から、なんと言い表そうかと考えに考えていた。本当にこの男は隊では厳しく僅かなミスも許さない雰囲気だが、牽星箝を外すと鋭さは和らぎ美丈夫さが際立つのだ。
「…幼少の砌
(みぎり)。男にしては可愛らしい顔立ちと貶
(さげす)まれる事が多かった…」
「……」
「四大貴族が一の朽木家当主となる私が、容姿たろうとも侮られていいはずがない」
伏せていた眼をしっかりと見開き言い切る。
嗚呼、この方は当主となる前から……生まれた時から、朽木家を背負っているのだ―――。
上級貴族とは途絶えることなく死神を輩出してきた貴族の総称である。中でも四大貴族は隊長格にまで上り詰めることができる一族。
他の者からすれば賞賛一択であろうが、その努力は如何ばかりなものか。
恵まれた才能、恵まれた体格、知性、品格。それらを備えていても、努力を怠ればたちまち四大貴族の座から転がり落ちるであろう。
やはりこの方は牽星箝をつけておらずとも凛々しい。
心が真っ直ぐ上級貴族たる者の理想へと向いている。
否。その先の、隊を率いる…星を、尸魂界の未来を牽く者として相応しい。
さくらがそう感じたのに対し、白哉は客と亭主が対等な立場で会う茶の席で地位をひけらかしたとでも思ったのであろう。未熟な亭主であると詫びた。
さくらは静かに首を振ってみせたが、白哉にとっては大失態だ。
折角の茶事をここで台無しにするわけにはいかない。どうすれば白哉が護廷十三隊隊長を務める四大貴族の当主として…普段通り接してくれるか
さくらは思案した。
「本日は真に好
(よ)いお茶をいただきました。いずれ…機会がございましたら、隊長の書も拝見しとうございます」
「―――では。来月にでも」
さくらがいつもの朽木隊長
(あなた)にまた会いたいと告げると、白哉は小さな白い花が咲いたような笑みを見せて応えた。
3
八月第一火曜日。
夏に限らず一年を通じて、浮竹が寝込むことはほぼ無くなったと言っていい。
それでも些か体調が優れない日はあるが、
さくらにもらった薬で凌げている。
「ごほ…ん」
今日は咳止めを飲んで茶会にいらしたな…と、
さくらにわかる程度だ。
それに女性陣の相変わらずのおしゃべりで、小さな咳払いは
さくら以外の誰の耳にも届かなかった。
「ふおおおおおおおおおおおおおっ」
総隊長の声に比例して、女性陣の話し声が大きくなる。
初めの頃は声の大きさを張り合っているのだろうか?とか総隊長のお点前を何故無視なさるのだろう?とか疑問ばかりだったが、もう深く考えない事にした。
茶を点ててくださる総隊長も浮竹と
さくらが口にするだけで満足している様子だし、平隊士にどうする事もできないからだ。
今日も山本が茶を点て終えると雀部が
さくらの前に茶碗を置く。
膝前に手をついて
さくらが一礼し、隣にも礼をするが虎徹は松本とお喋りに夢中なままだ。
総隊長も気に留めず、次の茶を点てていく。
…あれ?
あまり抹茶が美味しくない。
夏場だから?それとも今日は茶葉が違うのだろうか…。
もしや朽木が茶事で点てた茶が美味しすぎて比べてしまった?等と色々と心によぎったが、「今日はあまり美味しく思えませんでした」なんて正直に言う必要もない。
茶会が終わると正客である
さくらが座布団を片付けるぐらい形式にこだわらない茶会だ。雀部に座布団を渡し終えると、いつものように
さくらは最後に退室した。
4
「
さくら」
「あ、
お兄ちゃん……」
護廷十三隊内だ。お兄ちゃんと呼びはしなかったが、待っていてくれた浮竹に顔を綻ばせて歩み寄る。
「今日も暑いなー」
「はい。
お兄ちゃんのお体、あまり芳
(かんば)しくないようですね。……」
「急に暑くなって、それが続いてるだろ?このぐらいは仕方ない。寧ろ、これで寝込まずにいられるのはお前のおかげだ」
ありがとうな、と
さくらの頭を後ろから撫でる。
平隊士が浮竹と並んで歩くなど憚られることだが、頭を撫でられている間は隣にいても誰にも咎められることはない。
まぁ、撫でられるというよりは既に頭に手を置かれた状態で歩いているだけだが。
岩壁虚一斉討伐後に食事に誘われ、その際に浮竹をお兄ちゃんと呼んでいるのもあ~んして食べさせてもらっているのも
武礼にバレて開き直ったというか、浮竹との疑似兄妹関係を受け入れられたのだろう。
それは浮竹も同じで、
さくらが更に心を開いてくれたのは嬉しかった。
護廷十三隊では親しくとも上下関係を保ちプライベートでは
さくらが妹のように甘えてくれるなど、願ってもない事だ。
頭を撫ぜたり髪をそっと梳く僅かな仕草にも嬉しそうに視線を合わせる
さくらとの帰り道は、あっという間に終わってしまった。
「それではここで。隊長、沢山汗をかいた時は塩分だけでなく鉄分も補ってくださいね」
「お、そうなのか。隊の膳に取り入れるよう、言っておこう」
八番隊前で
さくらも名残惜し気に浮竹の背中を見送った。
5
「只今茶会より戻りました」
「おかえりぃ~」
今月もありがとうねと京楽に直接労われては今更お茶会当番を断れまい。
それに不味いわけではないのだ。
ただ…以前ほど抹茶を美味しいとは思えなくなってしまった。
「今日はもうあがっていいよ」
いつもながら、昼もまだの時間なのに一日分の仕事をこなしたとして扱ってくれるのは有り難い。有り難いが……。
「でも。出仕扱いしていただいてますから、何かお役に立てることがありましたらお申し付けください」
「…ほんっと、
さくらちゃんて真面目だねぇ」
暑くて考えもまとまらないらしく扇子で扇ぎながら文とも落書きともつかぬものを書いていた京楽は、ボクなら喜んで遊びに行くよと苦笑いする。
「
織部十五席がお休みだからといって、いつまで経っても私が何もできないのは歯痒いです」
「そうかい?それじゃあ仕事、頼んでいいかい?」と問われ、
さくらが断るはずもなかったし新しい仕事だからともう緊張しすぎる事もなかった。
仕事の内容を聞いた
さくらは喜び勇んで温室に向かう。
「伊勢副隊長~」
「…
天宝院……」
「京楽隊長より、伊勢副隊長のお手伝いを仰せつかって参りました」
「そう」
恐らくは
さくらが願い出たのだろうと伊勢は気付いたし、
さくらは薔薇を伊勢が一人で手入れしていると初めて知った。
「ですがもう終わりました」
「がぁ~~~ん…」
久しぶりに薔薇を楽しめると思った
さくらはがっかりだ。
「薔薇が好きなのですか?」
「薔薇に限らず、お花は好きです」
「では今月末に剪定するので
天宝院も手伝ってくれますか?」
「はい、喜んで!」
無邪気に返事をする
さくらに、どんどん京楽隊長に嵌められていっているわね…と昔を思い出し、伊勢は苦笑した。
6
秋。八番隊がとある虚退治を任され、珍しく十五席が参戦することとなった。
織部は事務職向きな性格に思われたし、実際伊勢の次に書類関係の仕事をしている印象だ。
その彼が任務に赴くというのは普段一緒に仕事をしている
さくらが話題にしないほうがおかしい。
選ばれた名誉を称えると「それで、
天宝院。お前も同行する事になる。と言っても補給部隊だがな」と、
さくらをあまり驚かせないように告げた。
さくらは平隊士だしこの言い方ならまだ断ることも可能だが、席官が名を連ねる任務同行を断る方が愚かだ。
「光栄です。足手纏いにならぬよう、しっかり準備しておきます!」
「―――って。はりきって大荷物になるだろうから、準備が終わった今話したんだ」
「もしかして……あの、携行品一覧は…」
朝一番で四番隊に医薬品のリストと携行品一覧を提出したばかりだ。
「いやああああっ、追加させてください!」
「任務に私情を挟むな。今回はこれで十分だと判断しただろう」
でも、と
さくらがもう一度頼み込もうとした時だ。
「へえ。
天宝院ちゃン、今度の任務に同行すンだ?」
「!!」
一体どこからどう現れるのか。十三席の素早さは隠密機動に匹敵する。
「俺ぁ、聞いてないンだけど?」
卓を挟んで
さくらと向き合う
織部の左側にしゃがんだ
蜂矢が、
織部の顔を覗き込むように首を傾げた。
「今しがた、隊長と詰めたところだから当然だ」
今朝、任務に当たる席官のみに連絡し終えたばかりで補給部隊の構成が決定していないのは
蜂矢も理解できている筈だ。
「まー…これだけ手柄立ててりゃ、同行させたいわな」
「恐縮です」
席官に褒められるほどの功績はないと思うが、今までの頑張りを認めてもらえたのだと思った。
「ンじゃあ今の内に
天宝院ちゃンに言っとかないとな」
「はい…?」
「俺、あンたとはぜってぇー繋闘しねぇ」
それだけ言うと
蜂矢は姿を消した。
返事をする間もなかったのは幸いだ。
絶句してしまった自分を見られること無く済んだし、
織部も何事も無かったかのようにいつもの業務を開始した。
7
一応仕事が終わるまでは平静を保っていたが、部屋に戻り戸を閉めた途端
『あ、主…?』
涙がぽろぽろと零れた。
『如何なされたのだ?主…』
自分ではそれほど高慢な態度をとっていたつもりはない。
どちらかと言えば
蜂矢には接点がないわりには親切にされていた方だと思っていた。
それなのに―――――。
『…然様か。そのように言われては主が傷つくのも道理』
涙の理由を知った白夜は寄り添って慰めてくれた。
「う…うぅ…。ごめんね、白夜…」
『主が詫びることなど無い!』
「う…でも…私が至らないから……。白夜を否定されたみたいで、悲し…ぃ…」
『主…っ』
傷ついただけでなく、自分のことを思って泣いてくれた主に白夜も涙ぐんだ。
8
翌週の休日は十四郎と約束していた。
さくらも邸
(やしき)を出る時は平静を装っていたが、何か心にあると察した十四郎がきっかけになりそうな話題を色々と振って
さくらの悩みの糸口を探した。
単刀直入に訊ねることもあったが、今回は自分に打ち明けたくない悩みなのだな…と十四郎も感じて直球の質問は避けたのだ。
卓を挟んで面と向かい合って話している時の反応から次の任務かと思ったが、どうやらそうではないらしい。
しかしあの躊躇いの間は任務に関係しているだろうと、店を出てから虚討伐について説明していると……。
「うっ、う”…」
さくらは泣き出してしまった。
こんな往来で浮竹に迷惑だとわかっているのだが、泣き止もうとすればするほど涙が止まらない。
「
さくら…」
肩で息をして着物を両手で掴んだ
さくらの後頭部を大きな掌が包み込む。
そうっと髪を撫でる十四郎の手が、泣いても大丈夫だと言ってるかのようだ。
「ふえぇ…お兄ちゃ…ぁん…」
女性に泣かれて…況してや街中で己の所為でもないのに涙する女を全面的に受け入れられる十四郎の包容力に
さくらは身を委ねた。
一頻り声を出して泣いた
さくらはスッキリしたよりは反省の気持ちが強かったが、泣き止むまで包み込んでくれていた十四郎に救われた。
「大丈夫か?」
門前まで送ってくれた十四郎が、最後の気遣いを見せる。
「大丈夫です。お兄ちゃんと離れるのは寂しいけど……」
日の暮れかかった今になって漸く甘えられた
さくらを両手を広げて迎え入れると「ぎゅ、して?お兄ちゃん…」と呟く。
さくらが満たされるまで腕の中に居させてやると、それじゃあなと大きく手を挙げて十四郎は帰って行った。
9
翌日は
すみれと成実の斬術指導を頼まれた。
織部が非番や休みだとこういう仕事を任されるのだ。
「
すみれはあれから対話はどう?進んだ?」
「精神世界には入れたけど、まだ対話にはなってないと思う…」
「あ、入れたのね。それだともう私に教えられること、ないかな…」
次は自分だと、隣で成実が目を輝かせて
さくらを見つめている。
「成実はまず、斬魄刀をもっと扱う事に慣れてね?」
「はぁ~い。
天宝院先輩♪」
にっこり笑顔で頷く成実。能力は高くないが、素直に指示を聞く後輩なのは助かる。
「……
すみれ。斬魄刀はそんな風に使うものじゃあないわよ」
背後から成実に斬りかかりそうな
すみれを止めた。一応、斬るフリだとは思うが感情的になった
すみれが寸止めできるかは定かではない。
前に個別で斬術指導をしたら後でどれだけ構ってもらえたかの比べっこ…というより
すみれが詰問し、殺傷沙汰になりかねなかったので二人一緒に面倒を看るようにした。
今のところ、
さくらの目の前か目の届かない場所で斬りかかるかの違いしかないが。
「
すみれって…成実のこと、…嫌い…な、の?」
「嫌い」
はっきり嫌いだと言う
すみれと何と言われても意に介さない成実を見ていると、自分は些細なことを気にし過ぎなのかな…とも思うが、同じように自分の事は考えられない。
そもそも十三席と自分の関係を同一視すべきではないだろう。
結局浮竹には物理的に胸を借りただけで何も相談せずに終わった。
任務とか護廷十三隊の枠ではないし、何より浮竹が――無いとは思いつつも――「俺も
さくらの事が嫌いだ」とはっきり言われたら立ち直れない。
朽木隊長は凄いな…。
天宝院という上級貴族の地位と優しく強い両親に、敵意どころか嫌悪さえ向けられる事なく成年
(おとな)になるまでお蚕ぐるみで育てられた。
その環境に甘んじていた自分が恥ずかしくなる。
その差こそが四大貴族との差とも言えるが、死神となったからには心の強さが生死を分けかねない。
「成実、覚悟!」
ブンッ!! キンッ
「覚悟できないよお」
さくらがほんの数分考え事をしている間に成実は
すみれに何度も斬られそうになっていたが、庇わなければならなかった以前とは違い、なんとか防御ができるようになっていた。
「
さくらの独り占め許すまじ!」
カン! カン! カカッ
「独り占めしてないよー」
仲が良くなくても一緒にさせておくだけで上手く成長していっている二人に、
すみれにはもう少し成実の相手をしてもらおうと暫し、眺めていた。
10
蜂矢とはあれっきり言葉を交わすどころか顔を合わせることもなく作戦当日を迎えた。
最後尾を行く補給部隊の
さくらには、討伐部隊の前衛にいる
蜂矢の後ろ姿さえ見えない。
織部は通信記録係を担うついでに補給部隊の面倒も看るようだ。兼ね役が多すぎると思うが、小規模な虚討伐隊ならこんなものだと経験していけばわかってくる。
近くを歩く
織部は道中も要所要所で時間を確認し、些細な事も記録するよう心がけていた。
見学で同行した際は補給部隊の背後だったので、記録係の仕事に気付かなかっただけかもしれないが…。
程なくして任務の指揮官が止まれと合図した。
「補給部隊は此処で待機」
「「「はい」」」
「それじゃあ行ってくるわ」
「「「はい!ご武運をお祈りします!」」」
補給部隊の皆と一礼した
さくらの前に、誰かが立つ。裾からずっと見上げていくと「
天宝院、何なら俺と―――」と話しかけられた。
「
天宝院は補給部隊だ。非戦闘員に頼るンじゃねー」
さくらと繋闘しようと話しかけてきた隊士は言葉を遮られ、目を合わせる間もなく
蜂矢が連れ去った。
「………」
蜂矢だけでなく、他の隊士との繋闘まで拒まれるとは。またあの胸の痛みを思い出す。
一部始終を見ていた
織部が、後衛の出発前に
さくらに声を掛けた。
「
天宝院、お前はお前の仕事をしっかりこなせよ?」
「はい…」
織部は後衛でも前衛に近い場所で記録するそうだ。
昔からサブリーダーの立ち位置で、策略を巡らすのが得意だったとのこと。
「今は、そうではないのですか?」
指示があるまで待機するしかない補給部隊は身内話で時間を潰す。
「あーまぁ…昔程、参戦しなくなったし…」
活躍を極めた後の姿は語りたくないのも当然かと、それっきり
織部の話題は途切れた。
11
「始まったな…」
皆の霊圧が高まったのがわかる。
しかしすぐに霊圧に乱れも出てきた。
更には……。
「おかしい…」
「何がおかしいのですか?補給部隊隊長?」
「これだけ何名もの霊圧が弱まってるんだ。何故、連絡が来ない?」
これは負傷者が出ているはずだ。ならば補給部隊に医薬品を持って来いとの指示があって然るべきだと言う意味だ。
「もしや、通信連絡係が―――…」
織部が死亡した?との声に、
さくらもドキリとする。
「いや、通信係に何かあっても誰かから連絡があるはずだ」
だからおかしいと言っているのだ。
「…接近、してみますか?」
「勝手な行動は許されん」
「補給部隊隊長。俺、ちょっと用足しに行ってきますわー」
「………うむ。用足しならば仕方ないな」
こういう場数を踏んでいる平隊士は機転が利く。わざわざ戦闘場所に近付いて用を足し、“たまたま”戦闘を目撃することは“よくある”ようだ。
本当に用足し程度の時間で戻ってきた隊士が補給部隊隊長に顔を曇らせて伝えた。
「マズいっすね。強制発動条件虚です」
強制発動条件虚…?と、
さくら達若い平隊士は首を捻った。
「強制発動条件虚ってのは、ある条件下ではオレ達が攻撃を絶対に食らうってことだ」
「そんな…」
「ただし完全無効条件ってのも備えてて、コッチが弱点を攻めれば虚は即死ぬ」
「過去に同じ虚を倒してれば直ぐに連絡が来るはずだ」
「つまり…今回が初見の虚……」
「はぁ…ヤバいっすね」
大きく溜息をつく隊士の言う事はもっともだが、補給部隊としての役割は変わらない。
「どの程度の負傷かは確認できたか?」
「それが―――」
12
あれじゃあ俺達を呼んでも無意味ッスよと言うのも現場を見て納得した。
裂傷を負った者はおらず、何名かが青ざめた表情で蹲
(うずくま)っている。
「…くそ!何なんだ!?」
横たわっている隊士の側で叫んでいる隊士もいる。
「何してる!早く後退しろ!」
覗き見していた補給部隊隊長が、ただただ消耗していく隊士を下がらせろと思わず叫んだ。
「出られないんだ…」
「「「出られない…?」」」
突然、ケタケタケタと虚の声が響く。
「やってらんねぇ!」
虚の前にいる隊士は何かに囲まれているかのようにその場から数歩しか動けないそうだ。
そしてまたあのケタケタケタという嘲笑うような声が響く。
「くっそ…」
虚の細い管が腕に足に突き刺さり、血を抜かれていく。
「一体どんな虚なんだ?
織部!?」
「今…考えてるところだ……。まずは虚に捕らえられる範囲をナカと呼ぶ事にする。そのナカでも個々の移動可能範囲、今はカベとしておく。それを確認したい」
「あの虚のナカとカベを可視化できる奴、いねーか!?」
「私、やってみます!」
「オレもやります!」
「交代のタイミング、範囲が特定できれば、次は肝心の強制発動条件だな」
「何か条件の手掛かりねーのかよっ?」
目に見えぬナカから助け出された青白い顔の男に、席官は乱暴に尋ねる。
「も、だ…ぃ…」
「何だ、なんて言った?」
失血で声を出すのもやっとな男から聞き出そうとする。
「虚が問題、出すん…だ。答えられないと血ィ…」
「―――なぞなぞ虚かっ」
「問題は?」
「う、た…」
「歌?何の歌だ?オイ!」
13
「もう少し回復させて聞き出せ」
「だから無理なんです…。失血と言っても傷口は針孔程度ですし、造血は四番隊でないと……」
「兎に角。このままじゃあ全員失血死だ。せめて交代するしかない」
「ああ…。まだ交代可ってぇのは優しい虚じゃねーの?」
「恐らく…一名でも失血死、或いはナカの全員失血死したら今まで交代した奴らも強制的に血を抜かれて終わりだろうがな…」
「「「――――…」」」
織部の推測に、全員が絶句した。
「… ハァ……。全員生還か全滅かの二択ってことか…」
「虚の能力の発動条件が強力であればあるほど、一発逆転できる。最後の最後まで足掻け!」
「んじゃあオレが物理攻撃と行きますか」
虚の背後に回って一太刀浴びせるつもりだろう。
「いンや、強制発動条件虚では無駄だ。俺が始解する。その前に補給部隊下がらせろ」
「「「
蜂矢…」」」
「
蜂矢の言う通りだ。補給部隊は所定の位置に戻れ」
「ですが、身代わりや時間稼ぎぐらいなら私―――」
「しゃしゃり出てくンじゃねー、
天宝院!テメーはただの補給部隊だろーが!!!」
蜂矢の粗ぶった声に
さくらだけでなく補給部隊全員がビビった。
「あいつら下げねーと、俺、解放しねーぞ」
蜂矢はあいつらと言葉を濁したが、目障りなのは
さくら一人。繋闘したくないというはっきりとした意思。
そこまで嫌われているのか…。いいや、あれは嫌うというより憎しみに近い感情に思える。
「範囲(ナカ)の特定は!?」
「まだです。もう少し試させてください」
「くそ、間に合わねーぞ!」
「とにかく。補給部隊は、あの木の後ろまで下がれ」
指揮官の命令で、補給部隊全員が後退する。
「やれるか…?」
「ああ。打染
(うつしみ)は通用
(きき)そうだ…」
さくら達が指示された場所に移動し終える前に
蜂矢は始解し、
蜂矢と
織部の会話も僅かに聞き取れた。
私との繋闘を拒む
蜂矢十三席の始解はどんなものなのだろう…。
さくらが恐る恐る
蜂矢を捜すと地面に横たわっていた。
「三歩程度の広さか…」
漸く虚の包囲網、ナカと十名の隊士が閉じ込められているカベが浮かび上がった。
「アイツがケタケタケタ言ってる間はカベ内の移動と、血ぃ抜かれてから問題出す直前までならソトとの交代もできるってトコまではわかった。
織部…後はお前に頼む…」
これは頭脳戦。それも戦略ではなく謎々の類だ。
知識の量やただ賢いだけでなく柔軟な発想ができる者でなくば相手にならない。
「厄介なのは問題はナカに居る者にしか聞こえず、ナカにソトの声は届かない。答えられるのはナカの者だけって事だな…」
補給部隊隊長が、木の陰から戦闘部隊を見守る。
14
「先輩。
蜂矢十三席の始解って、どんな能力なんです?」
さくらと同じく補給部隊の平隊士が、席官に訊ねる。
始解したにもかかわらずただ横たわっている
蜂矢を訝しむのも当然だ。
「あれはあいつの始解で一番の技。打染
(うつしみ)だ……」
「それは、どういう…?」
「仲間の受けた傷を己に移す技だ」
「!!」
「え。それって…」
「…
蜂矢十三席は始解しない方が強い。だが今回は敢えて…戦わず、仲間の傷を負う……」
「あの瞬歩も剣捌きも八番隊一と称される十三席が―――」
「でも。今回は傷じゃなくて失血ですよね?」
「ああ。霊圧で治癒し続けるのとは訳が違う。血を増やすのは、ほぼ不可能だ」
こんな始解だと知っていたら、
さくらも怖くて繋闘を申し出るなんてできなかっただろう。
―――違う。逆だ…!
さくらは漸く気付いた。
「俺、あンたとはぜってぇー繋闘しねぇ」 蜂矢十三席は私がこんな目に遭わないようにと先に釘を刺した…。
私が申し出る前に断ってくれた…。
しかしこの状況なら、
さくらと繋闘した方がいい。
例え先に
蜂矢の斬魄刀の能力を知っていようとも、五十名近い隊士の命がかかっているのだ。
さくらだって繋闘したし、あの場にいる全員がそれを望んだはずだ。
それなのに、
蜂矢十三席は皆に私の繋闘をあてにするなと言ってくれた……。
15
「
蜂矢さん、足替えて」
蜂矢の傍らにいるのは八番隊一治癒に長けた十四席だ。
「あいつの治癒は雑だが、早い。
蜂矢の魂魄を繋ぎとめるには絶対にあいつが必要なんだ」
「…でも、止血…無理なんでしょ…?」
「鎖結と魄睡、あと首から上をあいつが守ってる。例え誰の代わりであろうと、
蜂矢を死なす訳にゃいかないからな…」
繋闘を申し出たかったが、十四席のは治癒鬼道で始解ではない。
どうやら血液を脳に集め、手や内臓や下肢の壊死を霊圧で防いでいる。しかし…。
「
織部さん!十名は無理だ…」
いくら何でも数が多過ぎると十四席が訴えるのも無理はない。
「何名、無傷だ?」
織部が問う。
「残り十二名。軽症者入れたら十六名ですっ」
ナカの隊士も限界に近い。
蜂矢の前に
織部がしゃがんだ。
「
蜂矢、入れ替われたらなるべく俺に打染してくれるか?」
「……お前ぇに、賭けるよ……」
織部は立ち上がると一人の席官と視線を合わせる。
「通信・記録係を代わってくれ。…頼んだぞ」
他にもソトにいる仲間に手短にするべき事を伝えると、
織部が背を向けた。
「
織部さん!
織部さんがいなきゃ…」
引き留めかけた代理の通信係を、指揮官が遮った。
「…
織部が前線に出なきゃ勝てない。そういう…こった…」
いいや、
織部が戦って勝てるならいい。だが今は勝算があるのかどうかさえわからない。
「俺は最前列の…」「いや、
織部さんは最後尾の中央にしてください。
蜂矢だってその方が打染しやすいし抜血される率、低そうだ」「……わかった」「最前列は俺らが行きます」
虚の笑い声が響き、とうとう全員が蹲った。
「ソトと繋がります。三、二、一」
体格的にも交代し易い者と入れ替わる作成は成功した。
16
「「「ぐっ」」」
管が刺さった
織部達が呻く。
「…防御不可能。激痛。抜血箇所選べず…。二か所の傷は浅い…確実に血管狙って刺してくる…」
「何色って何だよ!?」
「一か所100ccってとこか……」
ケタケタケタと笑い声がソトにも響く。
「「「がっ!」」」
「な…の、ハナ…」
ナカに入る前に
織部に指示された通り、なるべくソトの隊士に情報を伝えようとする。
「なぁ、菜の花って何色だ!?」
「「「菜の、花…?」」」
血を抜き取られながら、見えず聞こえもしないソトの仲間に向かって叫ぶ。
「ナノハナナニイロって訊いてきやがる…」
「…俺達、とは、違う…」
どうやら交代する度に問題も変わるらしい。
三十名強の犠牲を出してわかった事は特定の範囲に踏み込むと十名が捕らわれること。虚の問題はソトに聞こえないこと。ナカの者と入れ替わるタイミングは次の問題に移る僅かな時間だけだということ。そして一人でも入れ替わると問題も変わること。
「これ…
織部はソトにいた方が良かったんじゃねーか…?」
問題も変わるならば
さくらだけでなく皆も思った。
それに
織部の指示通りなら、
織部自身がナカに入らずとも情報は聞き出せたのではないか。
「クソ!黄色じゃねーのかよっ?」
「―――答えるのは笑い声の後だ…」
また何名かが血を抜かれた。
だが、
織部がナカに居てこそ正解を答えてもタイミングよく答えねば不正解扱いになると漸く知れた。
及ばずながらソトの者も必死で答えと発動の解除条件を考える。
17
「…この並びに意味はあるのでしょうか…?」
最初からその場に居なかった
さくらは、誰も答えてくれないかもと思いながらも疑問を口にした。
「―――いいや。いつの間にかあの並びになってたんだ…」
「綺麗に並んでないですよね」
「虚に綺麗とか汚いとか、あんのか?」
「虚の管の長さじゃね?」
「紫!」「赤!」「白!」
ナカの隊士らが当てずっぽうに色を口にする。
「十名…。どうしていつも十名なのでしょう?これ以上でもこれ以下でもなく」
「…色なら、十人も居ないほうが正解率は下がるよな…」
「問題は変わるからそうとも言い切れねーぜ?」
「あの管が10本だからじゃね?」
「色でもなく…10…。つまり、数なら1から10か」
「いや。数なら0から9じゃね?」
「数字。菜の花何色……」
何名かが答えに気付いたが、それをナカに伝える術はない。
また虚の笑い声が響いた。
「―――六百十四万五百十二」
織部が答えると途端にバアアアアッと管が隊士らから引き揚げた。
「かかれっ」
織部の予想通り、血を抜かれた隊士らに無抵抗で虚は斬られた。
あっけなく…あれ程苦戦したというのに、だ。
虚の消滅まで確認した旨を、代理の通信係が涙声で八番隊隊舎内に連絡する。
「死者は?」
八番隊では京楽の威嚇にも似た問いに、慌てて隊士が確認する。
「…死者……0、です」
それを聞いた京楽は顔を上げると「そりゃあ何より」と口許を綻ばせた。
18
「それで私達も、十名が0から9の数字をあてがわれてるって気付いたんですよ」
隊舎での酒の入った慰労の席、誰もが自分の手柄のように戦況を語る。
「けど、中央のヤツが0で
織部から時計回りに1から9だってのは、お前らソトのヤツは誰も気付かなかったんだろ?」
「おめーなんか、
織部に説明してもらうまで数だなんてこれっぽっちも思ってなかっただろーが」
どっと笑いが起こり、また飲め飲めと盃に酒を注ぎあう。
「菜の花何色…か…」
「ナノハナナニイロが数の語呂合わせだとわかったとしてもよ?7の877216って…暗算できっか?」
「できねー」「足し算ならできっぞ」
「俺、足し算もムリ!」「さすが
織部!」「
織部に乾~杯!!」
「
蜂矢が俺の失血の身代わりになってくれなきゃ、できなかっただろうよ…」
「じゃあさ、今更だけど、なんで同じだけ血ぃ抜かれなかったんだ?」
「抜血される者とされない者がいることで焦燥や不安で諍いや混乱を起こす狙いがあったのかもしれないな…」
「うげー、ヤな虚」「でもその正解の…6140512?それを答える以外に助かる方法はなかったのかよ」「無いから苦労したんだろーが」
「いや、ある」
「…あんのー!?」「何?何が正解???」「答えがいくつもあんのかよ?
織部」
「あいつの笑い声みたいなのが響いている間に、3789の枠に全員が移動することだ」
「成程、3789に……」「どゆこと?」
「わかんねー」「イヤ、これぐらいわかるっしょ。答えに含まれてない数に移動すれば血抜かれねーってことだ。そうだよな、
織部」
「ああ。それで全員が助かれば、倒すより生き残る事に心が行く…」
「え。それで助かるんだろ?」
「恐らくまた新しいなぞなぞをふっかけてくるんだよ」
「なんだそりゃ!」「消耗戦に突入ってワケか」
「どんな形でも正解した瞬間に虚に斬りかかれなきゃ、埒はあかない」
「――最初からそうだとわかっていても、実戦では難しいよな…」
助かりたいし助かったと安堵した瞬間は敵意も薄れる。
今回は持ち堪えたが、抜血されない枠がもし少なくてそこに集中したら仲間内で争いになっていたかもしれない。
今だからこそわかる事実は、他愛ない。
だが戦闘の最中に平静を保つのはなんと難しいことか……。
そして任務が決定した時点で
さくらの繋闘を拒否した
蜂矢の、なんと心の強いことか。
多くの事を学んだ
さくらは今回の任務に同行させてもらえて良かったと、心から感謝した。
19
「ふう…」
宴もたけなわであったが少し暑くなってきたので席を外し、
さくらは夜空に浮かんだ月を眺めた。
暫く夜風に当たっていると暗い廊下を誰かが歩いて来る。闇に視線を移すと、現れたのは…。
「京楽隊長…」
「おんやあ、
さくらちゃん」
両手に酒を持った京楽は、こんなトコで涼んでたの?と声をかけてきた。
「はい。隊長はお酒の追加をお持ちくださったんですか?」
「イヤ、
蜂矢十三席らのお見舞いに持ってったの」
お酒はお見舞い品というよりは、お祝いの品では?と思うのだが。それに持っていったお酒を持ち帰ったという事は……。
「…卯ノ花隊長に叱られませんでしたか?」
「うん、叱られたよ」
京楽はあっけらかんと言う。
「回復したら改めて祝杯をあげようって、みんなと約束してきたんだ。だからこれは
さくらちゃんと飲もう!」
「…はい///」
両手の酒を持ちあげると子供みたいに無邪気な笑顔で誘われた。
きっと京楽は全員生還できた任務の際、いつもこうして負傷者を労っているのだろう。
「これは辛口でキリッとしてるの。こっちは円やかな口当たり。どっちから飲んでみる?」
賑やかな仲間の声が微かに届く月明かりの下、初めて京楽と二人で酒を酌み交わす。
「どう?」
「んん~~、美味しいですぅ」
京楽が盃に注いでくれた酒は、
さくらの身も心も蕩
(とろ)けさせた。
ウキツリボクの花言葉:さまざまな愛、尊敬、恋の病、真実は一つ、憶測、恵まれた環境
************************************************ウキツリボクは浮釣木と書くそうです。
個人的には『真実は一つ』だとは思っていませんが、今まで『恵まれた環境』で育ってきた
さくら様が『憶測』で誤解した後に知った真実ということで。
『さまざまな愛』にもっと触れたかったのですが、今回もどの隊長ともあまり甘くならない。
いつも「今度こそは!」と思って書いているのですがね…。
今回もバタバタ更新で後程訂正しなくてはならない箇所もあるかもしれませんが、気付いたとしてもそっとしておいて?ください。
ご訪問ありがとうございました。
2020.09.06
百花繚乱 風⋆花⋆雪⋆月