クロスオーバー
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「だーかーらー!主には俺が付いてるから!」
「あら、私はモデルよ?そんじょそこらのじゃがいもより、私がこの子を綺麗にするって言ってるの」
「え?今、俺のことじゃがいもって言った?ねぇ、主。今そう言ったよね⁉」
休日のオンボロ寮、お昼過ぎ。ぼうっと見ている私を置いて、目の前の二人は熱を感じそうになるくらいヒートアップしている。
――どうしようか。
何ともならないその光景に、溜め息をつくしかなかった。
事の発端は、私が『着替えの服を買いに行きたい』と言ったことからだった。休日だったこともあり、それを聞いた加州が『俺が服を選びたい』と言い出し、他の男士たちは見送るという選択肢を取った。そうして出掛ける準備をし、寮を出るときに会ったのがヴィルさん。
「あら、お出掛けかしら?」
そう声を掛けてくれたヴィルさんに、加州と出掛ける旨を話せば、『私が服を選ぶわ』と言い出した。それに加州が反発して今に至るのだけれど。
「もう皆で出掛けては……」
「えー⁉だって俺、主とデートだと思って気合い入れたのにさぁ……」
「気が早かったんじゃない?」
「ぜーんぜん!ヴィルさんと会わなかったら絶対そうなってた!!」
ふふんと意地悪そうに笑うヴィルさんと言い合う加州は、見た様子では喧嘩のようでもあるけれど、その実、気が合う程仲良しなのも知っている。
「加州、デートは次にして今日は皆で出掛けましょう?」
「……主がそう言うなら、わかった。でも!デートは絶対だからね!!」
「それじゃ、私ともそうなるってことよね。楽しみだわ」
「何でそうなるんだよ!!」
「さぁさぁ、ほら行きましょう」
まだ言い合っている加州とヴィルさんを促し、街へと繰り出す。道すがら、二人は人の目を引くほどに目立っていたけれど、オーラがあるのか声をかけられることもなく。
ただ、二人が選んだコーディネートは、とてもお洒落で素敵なものだったということを挙げておく。
この子を輝かせるのは俺/私だから