本編【全16話】
おなまえ
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入間さんととばっちり
※入間視点→王馬視点
※色々と下品(主に入間さん絡み)
「おい、脳みそゆるふわパンケーキ女!オレ様と付き合え!」
ようやく完成したブツを手にして獲物を探していたオレ様は、目の前に格好の相手を見つけて声をかけてやった。
しかしだ。美人で天才な発明家たるオレ様が声をかけてやったのに、みょうじはキョトンとした顔で固まっていやがる。
「おい、何黙ってんだ?さっさと返事しやがれ!ま、YES以外の言葉は聞き入れてやらねーけどな!」
「えーと…うん、いいよー」
「ちょ、ちょっと待て!何でいきなり手なんか握って…あぁん!恋人繋ぎッ…!」
オレ様の催促に対してみょうじは不思議そうな顔をする。その後肯定的な返事をしてきたかと思えばするするとオレ様の腕にテメーのそれを絡めてきやがった。
こんなのって…うぅ、感じちゃうよぉ……。
「え?だって入間さんと付き合えって言うから今日はそういう気分なのかなーって」
「い、言い間違えただけだよぉ…ほんとは…アタシが作ったこの機械で…一緒に遊びたかっただけなんだよぉ…」
「なーんだそうだったんだ。ふふ、もちろんいいよー!じゃあ中庭に行こっかー」
「あっ待って…!そんな、繋がったまま……!激しいッ…!!」
*****
「それで、その発明品ってどんなものなのー?」
「ひゃっひゃっひゃ!聞いて驚け!!これはなぁ、嘘がつけなくなる光線を発射する銃!名付けて『嘘がつけなくなるビーム銃』だ!!」
「ふふふ、そのまんまのネーミングでとっても分かりやすいね」
「ケッ、オメーみてーなゲロ甘豚女にもこのオレ様のセンスが分かっちまうとは…オレ様の天才っぷりに笑いが止まらないぜ!」
ひゃっひゃっひゃ!
気分良く高笑いをしているとドブス女がゆるゆるなにやけ顔でオレ様に賞賛の拍手を捧げてきた。
なかなか悪くない気分だぜ。
「それで、嘘がつけなくなるビームでどうやって遊ぶの?」
「ケッ、決まってんだろ!まずはオメーに浴びせてテストすんだよ!くらいやがれ!」
「わー、大変だー」
みょうじはニコニコしたまま逃げる様子もなくオレ様の華麗な銃捌きによってビームの餌食になった。
どれどれ…効果のほどが楽しみで…んんっビクビクしちゃうよぉ…!
「おい、貧乳!オレ様の質問に答えろ!…アタシのこと…天才って思ってる…?」
「うん、思ってるよー」
「ひゃっひゃっひゃ!当然だよなぁ!」
「入間さんは美人で天才でナイスバディな全世界…いや全宇宙の宝だもんねー」
「ひぃん!そ、そうかなぁ…アタシ、そんなに凄いかなぁ…?」
「うん、とっても凄いよー。尊敬しちゃうよー」
みょうじの砂糖菓子みてーに甘い言葉に危うくイキかけた俺様だったが、ふと気がついた。
コイツって普段からこんなじゃねぇか。
あーあ、オレ様ともあろう天才がテストする相手を間違っちまったか?
「にしし、馬鹿だなー色豚変態入間ちゃんは。元から正直者のみょうじちゃんにそんなもの使っても意味があるわけないじゃん!」
「テメっ…王馬!いつからそこにいやがった!?……まぁいい、ビームの威力を調べるにはうってつけの獲物だぜ!飛んで火に入る夏の虫とはまさにこの事だよなぁ、ツルショタ!オレ様の光線をくらいやがれ!」
オレ様は華麗な手捌きで王馬に光線を発射したが、生意気にもひょろっこい体で軽々と避けやがる。
「このヘッタクソ!入間ちゃんてばどこ狙ってるのー?目ついてますかー?にしし…えいっ、隙あり!」
「あぁん!」
一瞬の隙をついて王馬がこのオレ様の美しい手を叩き、『嘘がつけなくなるビーム銃』が呆気なく地面に落ちた。
それをヤツは拾い上げ、銃口をオレ様に向ける。
まずい、オレ様としたことがしくじっちまったようだ…。
「はい、オレの勝ちー。ねぇどうする?そこのクソ色豚変態女の入間ちゃんは撃って欲しい?え?撃って欲しいって?しょうがないなぁ、そこまで言うならご期待に応えて…」
「王馬くん!」
ペラペラと好き勝手きたねーセリフを並べ立てていた王馬の言葉が突然途切れる。
よく見ればみょうじが王馬の背中に抱きついて、動きを止めてくれてるみてーだ。
貧乳女のくせにナイスアシストだぜ!
「な、なんか分かんねーけどみょうじ!よくやった!オレ様は先に戻ってるからな!!」
オレ様はその場から脱兎の如く抜け出し、事なきを得た。
運まで味方につけるとは、流石はオレ様だぜ。
…あ、そういえばアイツに言い忘れてたな…効果が切れたら眠っちまうこと。
*****
入間ちゃんに訳の分からないビームを撃たれそうになって、いよいよ反撃って時だったわけだけど。
「えっと…みょうじちゃんどうしたの?」
「……」
入間ちゃんに銃口を向けて、あとは引き金を引くだけってタイミングで何故か後ろからみょうじちゃんがオレの腰に腕を回して抱きついてきた。
お陰様で入間ちゃんには逃げられたけど、それでもなおみょうじちゃんは動く気配がない。
「みょうじちゃーん?なになにー、もしかしてオレと遊びたくなっちゃった?」
「うん。全然私に構ってくれないから寂しくなっちゃった」
「へ?」
なんだよそれ。入間ちゃんにかまけてみょうじちゃんの相手してなかったからわざと邪魔してきたってこと?
あー…ちょっと待て、いきなりそういうのは困っちゃうんだって。
心の準備とかそういうのが諸々できてないんだって。
「だから…次は私と遊んでね?」
「それは構わないけど…って、みょうじちゃんちょっと待っ…!」
動揺したオレは、いつの間にか手に持っていた入間ちゃんの訳の分からない光線銃を奪われていることに気がつけなかった。
みょうじちゃんはにっこり笑って、なんの躊躇いもなくオレに向かって引き金を引く。
目の前がピカッと光ったかと思えばすぐに元に戻って、念の為身体をペタペタ確認してみたけど特に変化は無いように感じる。
「は…なーんだ、入間ちゃんの発明って言っても実際のところ効果は別に…」
「王馬くんは、ここにいるみーんなのこと好き?」
「うん、好きだよ!…って、は!?」
「じゃあじゃあ、私のことは?」
「大好き!…ぅ…そ…あー!だめだ!」
みょうじちゃんに突然質問されて、ノータイムで口が勝手に動き出す。
いつもみたいに嘘だよと言葉を続けたいのに、何故かそれが上手く発音できない。
「ふふふ、そうだよねー。知ってたけどねー」
「これ、やばい発明だね。やばすぎてもはや笑いも出ないよ」
「あはは。でもいつもみたいに嘘がつけない王馬くんも、私は好きだよ?」
そう言ってコロコロと笑うみょうじちゃんは、一体どういう意味でオレにそんなことを言ってるんだろうね。
その真意を確かめたい気持ちが強くなったところでふと思い出す。
そういえば今のみょうじちゃんはオレと同じ状態なんだと。
「…ねぇ、みょうじちゃん」
「なーにー?」
「オレのこと好き?」
「うん、好きだよ」
「それってどういう意味で?」
「どういう…?よく分からないけど、好きは好きってことじゃないの?」
「じ、じゃあ質問を変えるけど、オレに対しての好きと赤松ちゃんに対しての好きって同じ?」
「王馬くんと…楓ちゃん…?」
柄にもなく緊張して、生唾なんか飲み込んでみちゃったりして。
みょうじちゃんの次の言葉を待ってる時間は、実際に経過した時間よりずっと長くて…長くて……うん…ホントに長すぎないか?
耐えきれずみょうじちゃんの顔を覗き込んでみると、座ったままの姿勢で器用に眠っていた。
「はぁ…なんだよそれ…。あれ……なんか、オレもだんだん眠く…」
知らぬ間にオレまで眠りこけていた。
その後たまたま通りかかったゴン太に起こされて、オレは無事に嘘がつける体に戻っていた事に安堵した。
そういえば、さっきまでのオレは何かを待っていたような…?
思い出そうとしても答えは出ず、そんな生産性のない行動に飽きたオレはみょうじちゃんとの次の遊びを考えていた。
※入間視点→王馬視点
※色々と下品(主に入間さん絡み)
「おい、脳みそゆるふわパンケーキ女!オレ様と付き合え!」
ようやく完成したブツを手にして獲物を探していたオレ様は、目の前に格好の相手を見つけて声をかけてやった。
しかしだ。美人で天才な発明家たるオレ様が声をかけてやったのに、みょうじはキョトンとした顔で固まっていやがる。
「おい、何黙ってんだ?さっさと返事しやがれ!ま、YES以外の言葉は聞き入れてやらねーけどな!」
「えーと…うん、いいよー」
「ちょ、ちょっと待て!何でいきなり手なんか握って…あぁん!恋人繋ぎッ…!」
オレ様の催促に対してみょうじは不思議そうな顔をする。その後肯定的な返事をしてきたかと思えばするするとオレ様の腕にテメーのそれを絡めてきやがった。
こんなのって…うぅ、感じちゃうよぉ……。
「え?だって入間さんと付き合えって言うから今日はそういう気分なのかなーって」
「い、言い間違えただけだよぉ…ほんとは…アタシが作ったこの機械で…一緒に遊びたかっただけなんだよぉ…」
「なーんだそうだったんだ。ふふ、もちろんいいよー!じゃあ中庭に行こっかー」
「あっ待って…!そんな、繋がったまま……!激しいッ…!!」
*****
「それで、その発明品ってどんなものなのー?」
「ひゃっひゃっひゃ!聞いて驚け!!これはなぁ、嘘がつけなくなる光線を発射する銃!名付けて『嘘がつけなくなるビーム銃』だ!!」
「ふふふ、そのまんまのネーミングでとっても分かりやすいね」
「ケッ、オメーみてーなゲロ甘豚女にもこのオレ様のセンスが分かっちまうとは…オレ様の天才っぷりに笑いが止まらないぜ!」
ひゃっひゃっひゃ!
気分良く高笑いをしているとドブス女がゆるゆるなにやけ顔でオレ様に賞賛の拍手を捧げてきた。
なかなか悪くない気分だぜ。
「それで、嘘がつけなくなるビームでどうやって遊ぶの?」
「ケッ、決まってんだろ!まずはオメーに浴びせてテストすんだよ!くらいやがれ!」
「わー、大変だー」
みょうじはニコニコしたまま逃げる様子もなくオレ様の華麗な銃捌きによってビームの餌食になった。
どれどれ…効果のほどが楽しみで…んんっビクビクしちゃうよぉ…!
「おい、貧乳!オレ様の質問に答えろ!…アタシのこと…天才って思ってる…?」
「うん、思ってるよー」
「ひゃっひゃっひゃ!当然だよなぁ!」
「入間さんは美人で天才でナイスバディな全世界…いや全宇宙の宝だもんねー」
「ひぃん!そ、そうかなぁ…アタシ、そんなに凄いかなぁ…?」
「うん、とっても凄いよー。尊敬しちゃうよー」
みょうじの砂糖菓子みてーに甘い言葉に危うくイキかけた俺様だったが、ふと気がついた。
コイツって普段からこんなじゃねぇか。
あーあ、オレ様ともあろう天才がテストする相手を間違っちまったか?
「にしし、馬鹿だなー色豚変態入間ちゃんは。元から正直者のみょうじちゃんにそんなもの使っても意味があるわけないじゃん!」
「テメっ…王馬!いつからそこにいやがった!?……まぁいい、ビームの威力を調べるにはうってつけの獲物だぜ!飛んで火に入る夏の虫とはまさにこの事だよなぁ、ツルショタ!オレ様の光線をくらいやがれ!」
オレ様は華麗な手捌きで王馬に光線を発射したが、生意気にもひょろっこい体で軽々と避けやがる。
「このヘッタクソ!入間ちゃんてばどこ狙ってるのー?目ついてますかー?にしし…えいっ、隙あり!」
「あぁん!」
一瞬の隙をついて王馬がこのオレ様の美しい手を叩き、『嘘がつけなくなるビーム銃』が呆気なく地面に落ちた。
それをヤツは拾い上げ、銃口をオレ様に向ける。
まずい、オレ様としたことがしくじっちまったようだ…。
「はい、オレの勝ちー。ねぇどうする?そこのクソ色豚変態女の入間ちゃんは撃って欲しい?え?撃って欲しいって?しょうがないなぁ、そこまで言うならご期待に応えて…」
「王馬くん!」
ペラペラと好き勝手きたねーセリフを並べ立てていた王馬の言葉が突然途切れる。
よく見ればみょうじが王馬の背中に抱きついて、動きを止めてくれてるみてーだ。
貧乳女のくせにナイスアシストだぜ!
「な、なんか分かんねーけどみょうじ!よくやった!オレ様は先に戻ってるからな!!」
オレ様はその場から脱兎の如く抜け出し、事なきを得た。
運まで味方につけるとは、流石はオレ様だぜ。
…あ、そういえばアイツに言い忘れてたな…効果が切れたら眠っちまうこと。
*****
入間ちゃんに訳の分からないビームを撃たれそうになって、いよいよ反撃って時だったわけだけど。
「えっと…みょうじちゃんどうしたの?」
「……」
入間ちゃんに銃口を向けて、あとは引き金を引くだけってタイミングで何故か後ろからみょうじちゃんがオレの腰に腕を回して抱きついてきた。
お陰様で入間ちゃんには逃げられたけど、それでもなおみょうじちゃんは動く気配がない。
「みょうじちゃーん?なになにー、もしかしてオレと遊びたくなっちゃった?」
「うん。全然私に構ってくれないから寂しくなっちゃった」
「へ?」
なんだよそれ。入間ちゃんにかまけてみょうじちゃんの相手してなかったからわざと邪魔してきたってこと?
あー…ちょっと待て、いきなりそういうのは困っちゃうんだって。
心の準備とかそういうのが諸々できてないんだって。
「だから…次は私と遊んでね?」
「それは構わないけど…って、みょうじちゃんちょっと待っ…!」
動揺したオレは、いつの間にか手に持っていた入間ちゃんの訳の分からない光線銃を奪われていることに気がつけなかった。
みょうじちゃんはにっこり笑って、なんの躊躇いもなくオレに向かって引き金を引く。
目の前がピカッと光ったかと思えばすぐに元に戻って、念の為身体をペタペタ確認してみたけど特に変化は無いように感じる。
「は…なーんだ、入間ちゃんの発明って言っても実際のところ効果は別に…」
「王馬くんは、ここにいるみーんなのこと好き?」
「うん、好きだよ!…って、は!?」
「じゃあじゃあ、私のことは?」
「大好き!…ぅ…そ…あー!だめだ!」
みょうじちゃんに突然質問されて、ノータイムで口が勝手に動き出す。
いつもみたいに嘘だよと言葉を続けたいのに、何故かそれが上手く発音できない。
「ふふふ、そうだよねー。知ってたけどねー」
「これ、やばい発明だね。やばすぎてもはや笑いも出ないよ」
「あはは。でもいつもみたいに嘘がつけない王馬くんも、私は好きだよ?」
そう言ってコロコロと笑うみょうじちゃんは、一体どういう意味でオレにそんなことを言ってるんだろうね。
その真意を確かめたい気持ちが強くなったところでふと思い出す。
そういえば今のみょうじちゃんはオレと同じ状態なんだと。
「…ねぇ、みょうじちゃん」
「なーにー?」
「オレのこと好き?」
「うん、好きだよ」
「それってどういう意味で?」
「どういう…?よく分からないけど、好きは好きってことじゃないの?」
「じ、じゃあ質問を変えるけど、オレに対しての好きと赤松ちゃんに対しての好きって同じ?」
「王馬くんと…楓ちゃん…?」
柄にもなく緊張して、生唾なんか飲み込んでみちゃったりして。
みょうじちゃんの次の言葉を待ってる時間は、実際に経過した時間よりずっと長くて…長くて……うん…ホントに長すぎないか?
耐えきれずみょうじちゃんの顔を覗き込んでみると、座ったままの姿勢で器用に眠っていた。
「はぁ…なんだよそれ…。あれ……なんか、オレもだんだん眠く…」
知らぬ間にオレまで眠りこけていた。
その後たまたま通りかかったゴン太に起こされて、オレは無事に嘘がつける体に戻っていた事に安堵した。
そういえば、さっきまでのオレは何かを待っていたような…?
思い出そうとしても答えは出ず、そんな生産性のない行動に飽きたオレはみょうじちゃんとの次の遊びを考えていた。