元カレ
おなまえ
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九条天
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…あ」
「お疲れ様です」
「お…お疲れ様、です」
廊下を歩いていると、曲がり角の向こう側から元カレが歩いてきた。
気まずさで口が上手く回らない私とは対照的に、彼は何事も無かったかのように、にこやかに挨拶をする。
以前までの私たちなら、きっとこのまま2~3言は会話をしてから解散していただろう。
でも、今はもうそんな時間が訪れることは無い。
公私混同するな…。
今は仕事中…仕事中…。
必死に頭の中でそう考えるのに、どうしても少し前までの、この関係が終わる前のことを思い出してしまって鼻の奥がツンと痛くなった。
それでも、こんな廊下の真中で突然泣くわけにはいかない。
涙なんて流すまいと、ぐっと目に力を入れる。
「…頑張りすぎ。無理しないように」
「えっ…?」
通り過ぎ際、聞こえるはずのない声が聞こえた気がして振り返った。
彼はそんな私をチラリと横目に見て、そっと人さし指を口に押し当てる。
アイドルとして、ファンを第一に考えたい。
キミのことは今でも大切に思ってる…でも、ごめん。
あの日かけられた言葉が脳裏に蘇る。
いっそ、嫌いになってしまえたら良かったのに。
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「…あ」
「お疲れ様です」
「お…お疲れ様、です」
廊下を歩いていると、曲がり角の向こう側から元カレが歩いてきた。
気まずさで口が上手く回らない私とは対照的に、彼は何事も無かったかのように、にこやかに挨拶をする。
以前までの私たちなら、きっとこのまま2~3言は会話をしてから解散していただろう。
でも、今はもうそんな時間が訪れることは無い。
公私混同するな…。
今は仕事中…仕事中…。
必死に頭の中でそう考えるのに、どうしても少し前までの、この関係が終わる前のことを思い出してしまって鼻の奥がツンと痛くなった。
それでも、こんな廊下の真中で突然泣くわけにはいかない。
涙なんて流すまいと、ぐっと目に力を入れる。
「…頑張りすぎ。無理しないように」
「えっ…?」
通り過ぎ際、聞こえるはずのない声が聞こえた気がして振り返った。
彼はそんな私をチラリと横目に見て、そっと人さし指を口に押し当てる。
アイドルとして、ファンを第一に考えたい。
キミのことは今でも大切に思ってる…でも、ごめん。
あの日かけられた言葉が脳裏に蘇る。
いっそ、嫌いになってしまえたら良かったのに。
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