ときメモGSシリーズ「親友モード」風
おなまえ
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王馬小吉
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「王馬くん、聞いてよ~~~」
自由時間に入ってそうそうにやって来た来訪者は、そんな事を言いながらオレに縋りつき、今にも溢れだしそうなほど目に涙を溜めていた。
それだけで、どんな話なのかは大方想像がつく。
「昨日あの人と一緒に過ごせたんだけど、緊張して上手く喋れなくて…絶対変な子だと思われた!もう嫌だ~~~」
やっぱり。
心の中でため息をつきながら、聞いてあげるから移動するよと彼女の腕を引いて図書室へと誘導する。
予想通り誰もいない図書室へ入るなり、彼女はオレの腕をぶんぶんと振り回しながら先程と同じ内容の喚き声を上げる。
「変な子だと思われたも何も、みょうじちゃんってもともと変な子じゃん」
「うわぁ、ひどい!」
「にしし、別にいいじゃん。フツーすぎるより、多少変なくらいがつまらなくなくてさ」
「そ、そうかなぁ?」
「そうそう。なんて、嘘かもしれないけど!」
「あ!もう…ふふ、王馬くんってばすぐそういうこと言うんだから」
みょうじちゃんの目から涙が引いたのを確認して、単純だなぁと笑いそうになるのをぐっと堪えた。
オレの言葉なんかよりも、多分あいつの言葉の方が彼女の心は大きく動く。
だけど、今目の前のこの子の感情を動かしたのはオレなんだ。
不毛な考えだと分かっているのに、こんな些細な優越感に縋らないとやってられない…なんて。
あぁ、ホント。
なんで好きになっちゃったんだろう。
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「王馬くん、聞いてよ~~~」
自由時間に入ってそうそうにやって来た来訪者は、そんな事を言いながらオレに縋りつき、今にも溢れだしそうなほど目に涙を溜めていた。
それだけで、どんな話なのかは大方想像がつく。
「昨日あの人と一緒に過ごせたんだけど、緊張して上手く喋れなくて…絶対変な子だと思われた!もう嫌だ~~~」
やっぱり。
心の中でため息をつきながら、聞いてあげるから移動するよと彼女の腕を引いて図書室へと誘導する。
予想通り誰もいない図書室へ入るなり、彼女はオレの腕をぶんぶんと振り回しながら先程と同じ内容の喚き声を上げる。
「変な子だと思われたも何も、みょうじちゃんってもともと変な子じゃん」
「うわぁ、ひどい!」
「にしし、別にいいじゃん。フツーすぎるより、多少変なくらいがつまらなくなくてさ」
「そ、そうかなぁ?」
「そうそう。なんて、嘘かもしれないけど!」
「あ!もう…ふふ、王馬くんってばすぐそういうこと言うんだから」
みょうじちゃんの目から涙が引いたのを確認して、単純だなぁと笑いそうになるのをぐっと堪えた。
オレの言葉なんかよりも、多分あいつの言葉の方が彼女の心は大きく動く。
だけど、今目の前のこの子の感情を動かしたのはオレなんだ。
不毛な考えだと分かっているのに、こんな些細な優越感に縋らないとやってられない…なんて。
あぁ、ホント。
なんで好きになっちゃったんだろう。