お昼寝
おなまえ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「狛枝くん」
「ん…どうしたの?」
「なんでもなーい」
自由時間、なまえと狛枝は図書館にいた。
何やら真剣に調べ物をしているらしい狛枝に、退屈したなまえは無駄に声をかけたりしている。
そんな妨害行為を何度か繰り返しても、狛枝は怒ろうとはせずその度爽やかに微笑むだけだった。
「ふぁ…」
昼食をとったばかりということもあり、お昼の暖かい気候に眠気が襲ってきた。
「寝不足?」
「ううん、あったかいしお腹いっぱいで眠くなってきただけ」
読んでいた本を机に置き、狛枝はすぐ隣にいるなまえの頭を撫でた。
「あはは、退屈しちゃったかな。ごめんね」
「うん…狛枝くんさっきから何調べてるの?」
「この島について、色々ね」
「ふぅん…」
壱花はぽすりと狛枝の肩に頭を乗せた。
「寝るの?」
「んー…わかんない…」
本当に寝るつもりだったわけではないのだが、知らない間に意識を手放していた。
気がつけば、見慣れたベッドの上。
「あれ、いつの間に…」
自分の部屋なのかと思い辺りを見回すと、どうもそうではないらしい。
なまえの部屋には置いていないはずの本棚が目に入る。
「あ、起きた?」
「狛枝くん…?ここどこ」
「あー…えっと、ボクの部屋だよ」
狛枝は、歯切れ悪くそう答えた。
「えぇっ!?」
「みょうじさん図書館で寝ちゃったでしょ?ホテルまで運んだのはいいけど、鍵をどこに仕舞ってるのかわからなかったから」
「あ、なるほど…」
確かに、寝ている人間のポケットを探るなんてこと、狛枝はしなさそうだ。
「安心してね、何もしてないからさ」
そう言って狛枝は照れ臭そうに頬をかく。
狛枝の座るソファの前には本が置いてあり、どうやらそれを読んでいたらしい。
「うん、わざわざ運んでもらっちゃってごめんね」
「いいよ。あんまり気持ち良さそうに寝てるもんだから、起こせなくなっちゃったんだ」
しっかり寝顔を見られたのかと思うと、なまえは途端に恥ずかしくなった。
「そ、そっか」
「うん」
「あ、私重かったよね!ほんとごめんね!」
「平気だよ」
黙っていると余計色んなことを考えてしまいそう。
そう思い、誤魔化すように今度は少し大きめの声を出した。
「も、もうすぐ夕飯の時間だね!そろそろ行こうかな!」
色んな考えを断ち切るように、勢い良く立ち上がる。
そのまま一歩目を出そうとした体は、突然思うように動かせなくなった。
「ね、もうちょっとゆっくりしていかない?」
「えっでも…」
「いいからいいから」
混乱するなまえと、いつも通りの笑みを浮かべる狛枝。
あれよあれよと言う間に壱花は狛枝に抱きかかえられる形でベッドに腰掛けていた。
「…あのぅ、これは一体?」
「なんだかボクも眠くなってきちゃったな」
なまえの言葉は一切無視で、狛枝はより一層体に寄りかかってくる。
昔見ていたドラマのラブシーンのような展開が頭によぎり、それらを慌ててかき消そうとしていた。
「みょうじさん、だめだよ。一応ボクも男なんだからさ。あんまり無防備すぎると…大変なことになっちゃうかもね?」
その後、挙動不審ななまえと妙に上機嫌な狛枝がレストランに現れたのは、いつもより少し遅れてのことだった。
1/1ページ
