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無限城騒動記

「例の耳飾りの子が入ったせいか、最近下っ端の鬼たちが鬼殺隊にどんどんやられてるらしいね~」
いつものように童磨が深刻さや重厚感とは真逆の態度でかつ、にこにこというよりもへらへらと言いたい顔で『仲間』に話しかけた。
無視して明後日の方を向いているアカザの肩に手をかけ、彼の顔に青筋が浮かぶのも無視して言葉を続ける。
「一番の親友として俺はアカザ殿が物凄く心配だなあ~、人を食べるより鍛錬に時間を掛けるなんて非効率なやり方をしてるし、我らと違い女を絶対に食べないし・・。」
アカザの拳がこれまたいつものごとく童磨の頭部を吹き飛ばすが、全くこたえた様子がなく再生しながら話し続ける。
「ねっ、だからさあ、食わず嫌いしないで女を喰ってみようぜ!特に若くて美しい女の子は多くの鬼が好んで食べるんだよ。」
「しつこいぞ貴様!俺は男しか喰わんと言ったら喰わん!」
この言い方がまずかった・・・
「え~!アカザさんって男が好きだったの⁉」
堕姫の素っとん狂な声が広い部屋内に響いた。
「そっかあ・・・。やっぱり俺への態度は素直になれない気持ちの裏返しだったんだね。あ、でも俺アカザ殿への気持ちはあくまでも友情だからね。」
童磨がじりじりと変わらぬ笑顔のまま後退る。
「これはこれは、戦闘バ・・・ゴホッゴホッ、武術一辺倒と思ったアカザ様にそういう趣味がおありとは!それもまた良いですぞ」
「ヒイイイ、アカザ殿は男に目がない、儂の若い時の姿を知られようものなら!恐ろしい恐ろしい・・。」
「貴様ら・・・いい加減にしろ・・・」
ゴゴゴゴゴという違う漫画の効果音が聞こえてきそうな形相でアカザが戦闘の構えをとった。

この後、城内に何発の破壊殺が放たれたかは読者の想像にお任せします・・・。

鳴女「壊れた所を建て直す私の身にもなってよ・・。」
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