第3章 「バトルジャーニー!世界チャンピオンへの挑戦!!」
なんと勝ったほうが言うことを聞くを条件にポットとの戦いに敗れたアマネは、いつもポットがやっている修行を頼まれたのだ!
修行僧達が一同に壇上にいるアマネに一礼すると、若干戸惑ってしまう。アマネにとって経験がないものだからだ。しかも、世界を相手に修行するという本来の目的から反れているような気がしてままならない。しかもこんな形で自身の人生が終わるなどアマネ自身も思っていなかっただろう。
(ドラム〜…あとは頼んだべ〜……。)
「こちらが、本日の修行内容でございます。」
師範代が文書に描かれている謎のポーズを見せられ、アマネは思わず、
「……は?」
***
「さぁ、遠慮しないで〜。」
一方ドラム達は師範代達が苦労して調理したであろう料理達が並んでいた。カニクリームコロッケに、ハンバーガー、パエリアにピザ、パスタ。おまけにデザートのチョコレートケーキまでも出されている。まさに豪華絢爛。
「わぁ!」
「美味しそう……!」
「あらぁ〜、とっっても豪華ですわ〜!」
「ボクお腹ペコペコ〜」
「アマネのことは後で考えるとして……とりあえず、頂くか!」
タンゴの言葉にイチカ、タカネ、シズクの三人は声を揃えていただきます、と元気よく手を合わせるとそれぞれ好きなものを食べ始める。
「ん〜!おいし〜♪」
「カニクリームコロッケとろける〜!」
「パエリアも本場の味と変わりませんわね〜。」
「ナァ〜イスチ〜ズ!」
各々美味しそうに口元を緩ませ、食べ進める中、ドラムは未だ料理に手を付けていなかった。
「ちょ、ちょっとまってよ!オレとのバトルは!?」
「…食べないのか?」
「バトルが先だ!」
「……あっそ。」
ドラムはアマネに先を越されて今までずっと不満げだった。自分とのバトルが先だったはずなのに、アマネに先を越され、更にその後試合を全くしてくれないドラムは頬をぷっくり膨らませて拗ねた表情を見せる。
「腹が減ってはベイバトルは出来ぬ、ですわよ。」
「バトルが先なの!」
「……そう。あぁ、タカネ、私 っもスパゲッティが食べたいですわ、盛ってくださる?」
「うん、いいよ!」
こうして皆が胃に食物を入れてやる気を蓄えているのと正反対にドラムは頑なにバトルを申し込む。
ポットは弱いやつとはやらないとそっぽ向けば弱くないと意地張って申し込む。
――やだね。
――バトルだ!
うざったいほどせがんでくるドラムに嫌気が差してポットは逃げ始めるが、ドラムがその後ろを追いかける。天然だから、一度決めた事は絶対捻じ曲げない、目先のことに集中してしまう。そんな追いかけっこはビクトリーズメンバーは日常茶飯事。毎日アマネを追いかけ、自分が勝つまでバトルを頼み続ける。
「バトルだ!」
「ッ!」
「バートールーだーーー……!」
「なんでそんなにバトルしたいんだ!」
「ドラゴンを最高のベイにするためだ!」
そう、ここにやってきたのはただおもてなしされるためでなく、相棒をもっと輝かせ、もっと強くなるためだ。だからこそ、ポットやデルタのような強いブレーダーと戦って実力をつけよう、という話だ。
「最高のベイね。そーやって一生懸命になれることがあるなんて、羨ましいなぁ。」
「えっ……?」
「オレなんか何やっても簡単で、修行だってそう。行くとこまで行っちゃったからさ。馬鹿らしくてやってられないんだよなぁ〜。」
ポットは神の子と呼ばれるほどの才のある子供。何をしても、何をやってもつまらないと感じているポットはそのつまらない日常から脱するために様々ないたずらを常日頃仕掛けている。
そんなつまらない日常を一時的にだが塗り替えたのがベイブレード。シュートを打てば打つほど、相棒との“気”も一つになり、成長していると実感した。ポットはそれが嬉しかった。心の奥底から楽しいという感情を取り戻してくれたヘブンペガサスに。
しかし、いざ大会に出てみれば実力の劣るブレーダーばかりでポットは再びつまらない日常に帰ってきてしまった。それからポットは大会にデルのをやめてしまった。
「オレには……ペガサスがいれば十分だ。」
「だったらオレとバトルだ!」
「なんでそうなるんだ!人の話――」
「バトルーー!!」
「分かった、分かったから離れろ!」
「やった!バトルしてくれんだな!」
「けど、オレが勝ったら言う事聞いてもらう。アイツみたいにベイができなくなっても良いんだな?」
「ならばこちらからも条件がありますわ。貴方の言った通り、そちらが勝ったらドラムにどんな事しても構いませんわ。」
「どんな事!?」
「しかしこちらが勝ったならば――」
***
「兄ちゃん……!」
「ドラムがポットとバトルすることになったの。」
「シズクがドラムが負けたら何でもしていいって!!もしかしたら、ベイができなくなっちゃうかも!!」
「なにィ!?」
アマネは修行僧達と共に精神統一の修行を始めていた。一見、どのような効果があるか分からないポーズを決めているが、毎日修行に明け暮れている人達はこれが美しく見え、アマネ自身も己の新たな才能が開花し始めているほどだ。
そんな時、イチカとタカネが修行部屋に慌ててやってくる。師範代は咳払いすると、自分たちが今修行のお邪魔をしていると少し反省する。
そして少し前のアマネの大声に戻る。
一方、ポットはドラムとシズク、そしてタンゴの三人を連れてアマネとポットが戦ったスタジアムまでやってきた。
アマネの時と同じ、勝負は一度きり。ポットが勝てばドラムを何しても構わないと、シズクはそう言った。これはポットも了承粗手織り、シズクが出したもしドラムが勝った条件も了承している。
「ドラムーーーー!!」
すると、アマネが遠くからドラムを心配しにわざわざ修行を中断しここまで走ってきたのだ。
「本当にやる気か。」
「あぁ!」
「巻かたらオラみたいに、ベイが出来なくなるかもしれないべ。」
「オレは負けないよ。」
「だからこそ、私 は条件を呑んだのですわ。勿論、こちらも条件を出してね。」
シズクがあの時言ったのはこうだ。ドラムが勝ったのならば、ドラムの言うことを聞く事。お互い見合った条件だった。しかしポットはドラムの本能を知らない。こんな条件呑んでも自分が勝ち、ドラムさえもこき使わせようと思っているのかもしれない。
「どうやって戦うつもり?」
「そんなの、攻めて攻めてバーストフィニッシュだ!」
「バーストフィニッシュ?!」
「でも、ペガサスには外れかけたロックを戻すシステムが……!」
「あぁ。でもそれは、あのあとから出てくるウイングに連動してる。出てきたウイングに攻撃しても、バーストは出来ない。でも別の場所を攻撃すれば、バーストできる!」
「バーストしないベイは無い……ならば、ペガサスも弱点を突けばいける。そうですわね。」
「あぁ!」
「だがチャンスは一度きり、一発で決めるべ。」
ポットとドラゴンはお互い向かい合わせになりランチャーを構えた。少し心配なところはあれど、ドラゴンとソラムの強い絆に賭けてみるしか無いと息を呑んだ。
「審判は私がやるわ!レディ……セット!」
「「3!2!1!ゴーー……シュート!!」」
お互い強烈なシュートが決まり、勢いよくベイを走らせる。ペガサスは早速センターを取りに行こうと走らせたが、そうはさせまいとドラゴンがペガサスを攻撃。見事に弾き飛ばし、良いと調子に思えたが、ペガサスは物怖じせずセンター先取。防御体勢に入る。
ドラゴン更に攻め始めるが、ペガサスの必殺技「フェザーストーム」が発動。ペガサスの周りから上昇気流が発生しドラゴンを近寄らせない。この上昇気流をどう攻略するかドラムにはそんな事考えている暇はなかった。攻めて、攻めて、攻めまくる。それしか今は考えていな。
ドラゴンは連続攻撃を繰り返すが、ペガサスはドラゴンの攻撃全て跳ね返している。
「攻めろドラム!スタミナ勝負じゃあ、ドラゴンに勝ち目はねェ!!」
基本的な能力でドラゴンとペガサスでは持久力が圧倒的に違う。このままペガサスが跳ね返し続ければ、ドラゴンはスタミナ切れで負けてしまう。そうならないため、どんどん攻め立てて行く。
すると、ペガサスが作り出した上昇気流をかいくぐりペガサスを弾き飛ばした。
しかし、それはポットにとって最大の好機。ロックが進みウイングが飛び出た。
だがドラムにとってもチャンス到来の合図。
「決めろッ、ドラゴーン!」
「バースト狙い……。無駄だって!」
ペガサスはウイング部分をわざとドラゴンにぶつけさせ、必殺技「ロックリバース」発動。これでペガサスのロックは完全に元に戻ってしまった。
再びセンターへ向かった。
「こんな戻し方もあんのか……。」
「さぁ次はどうする?もっかいバースト狙いか?」
「……ッ、だったらオーバーフィニッシュだァッ!」
ドラムが彼の名を叫ぶと、ベイが青と黄色の炎に包まれて中からドラゴンのアバターが現れた。
ポットも彼の名を叫ぶとエメラルド色の炎に包まれて中からペガサスのアバターが現れた。
ペガサスはすぐさまフェザーストームを発動させ上昇気流を発生させた。
お互い共鳴した状態での対立。どちらが勝つかわからない。
「ガチンコだぁぁぁあッ!!!!」
すると、ドラムとドラゴンの共鳴力がさらに高まり、ドラゴンが金色に輝き始めた。そう、強い共鳴を果たしたものしかたどり着けない領域――ゴールドターボ!
心を踊らせ湧き出るワクワク感と、興奮を見せてくれるゴールドターボにポットの眉がピクリと動いた。
お互いの強い衝撃が風域を発生させ、皆思わず腕で覆い隠した。
そして、ドラゴンは吹き飛ばされ、スタジアムの場外へ。オーバーフィニッシュでポットに勝ちとなった……。
「ドラムが…負けた……。」
「ドラム……。どうすんだべ、シズク!」
「ドラムもベイが出来なくなるの!?」
「ポットの顔見てもそう言えるのかしら。」
全員がポットの顔を見た。目を見開いて微動だにしない。
シズクはドラムが持ち合わせているゴールドターボに賭けたのだ。ゴールドターボを知っているのはごくわずか。アマネ達もつい最近知ったばかりで、外の情報をあまり知らないポットなら尚更それに興味が湧いてくるだろう。しかし、アマネ達はポットの顔を見ただけでは何もわからなかった。
「さぁ、貴方の望みは何かしら。」
「……もっかいバトルだ。」
「ふふ……。」
「えっ、バトル……?」
「どういう事……?」
「もっと輝かせなさい……黄金の光を。」
修行僧達が一同に壇上にいるアマネに一礼すると、若干戸惑ってしまう。アマネにとって経験がないものだからだ。しかも、世界を相手に修行するという本来の目的から反れているような気がしてままならない。しかもこんな形で自身の人生が終わるなどアマネ自身も思っていなかっただろう。
(ドラム〜…あとは頼んだべ〜……。)
「こちらが、本日の修行内容でございます。」
師範代が文書に描かれている謎のポーズを見せられ、アマネは思わず、
「……は?」
***
「さぁ、遠慮しないで〜。」
一方ドラム達は師範代達が苦労して調理したであろう料理達が並んでいた。カニクリームコロッケに、ハンバーガー、パエリアにピザ、パスタ。おまけにデザートのチョコレートケーキまでも出されている。まさに豪華絢爛。
「わぁ!」
「美味しそう……!」
「あらぁ〜、とっっても豪華ですわ〜!」
「ボクお腹ペコペコ〜」
「アマネのことは後で考えるとして……とりあえず、頂くか!」
タンゴの言葉にイチカ、タカネ、シズクの三人は声を揃えていただきます、と元気よく手を合わせるとそれぞれ好きなものを食べ始める。
「ん〜!おいし〜♪」
「カニクリームコロッケとろける〜!」
「パエリアも本場の味と変わりませんわね〜。」
「ナァ〜イスチ〜ズ!」
各々美味しそうに口元を緩ませ、食べ進める中、ドラムは未だ料理に手を付けていなかった。
「ちょ、ちょっとまってよ!オレとのバトルは!?」
「…食べないのか?」
「バトルが先だ!」
「……あっそ。」
ドラムはアマネに先を越されて今までずっと不満げだった。自分とのバトルが先だったはずなのに、アマネに先を越され、更にその後試合を全くしてくれないドラムは頬をぷっくり膨らませて拗ねた表情を見せる。
「腹が減ってはベイバトルは出来ぬ、ですわよ。」
「バトルが先なの!」
「……そう。あぁ、タカネ、
「うん、いいよ!」
こうして皆が胃に食物を入れてやる気を蓄えているのと正反対にドラムは頑なにバトルを申し込む。
ポットは弱いやつとはやらないとそっぽ向けば弱くないと意地張って申し込む。
――やだね。
――バトルだ!
うざったいほどせがんでくるドラムに嫌気が差してポットは逃げ始めるが、ドラムがその後ろを追いかける。天然だから、一度決めた事は絶対捻じ曲げない、目先のことに集中してしまう。そんな追いかけっこはビクトリーズメンバーは日常茶飯事。毎日アマネを追いかけ、自分が勝つまでバトルを頼み続ける。
「バトルだ!」
「ッ!」
「バートールーだーーー……!」
「なんでそんなにバトルしたいんだ!」
「ドラゴンを最高のベイにするためだ!」
そう、ここにやってきたのはただおもてなしされるためでなく、相棒をもっと輝かせ、もっと強くなるためだ。だからこそ、ポットやデルタのような強いブレーダーと戦って実力をつけよう、という話だ。
「最高のベイね。そーやって一生懸命になれることがあるなんて、羨ましいなぁ。」
「えっ……?」
「オレなんか何やっても簡単で、修行だってそう。行くとこまで行っちゃったからさ。馬鹿らしくてやってられないんだよなぁ〜。」
ポットは神の子と呼ばれるほどの才のある子供。何をしても、何をやってもつまらないと感じているポットはそのつまらない日常から脱するために様々ないたずらを常日頃仕掛けている。
そんなつまらない日常を一時的にだが塗り替えたのがベイブレード。シュートを打てば打つほど、相棒との“気”も一つになり、成長していると実感した。ポットはそれが嬉しかった。心の奥底から楽しいという感情を取り戻してくれたヘブンペガサスに。
しかし、いざ大会に出てみれば実力の劣るブレーダーばかりでポットは再びつまらない日常に帰ってきてしまった。それからポットは大会にデルのをやめてしまった。
「オレには……ペガサスがいれば十分だ。」
「だったらオレとバトルだ!」
「なんでそうなるんだ!人の話――」
「バトルーー!!」
「分かった、分かったから離れろ!」
「やった!バトルしてくれんだな!」
「けど、オレが勝ったら言う事聞いてもらう。アイツみたいにベイができなくなっても良いんだな?」
「ならばこちらからも条件がありますわ。貴方の言った通り、そちらが勝ったらドラムにどんな事しても構いませんわ。」
「どんな事!?」
「しかしこちらが勝ったならば――」
***
「兄ちゃん……!」
「ドラムがポットとバトルすることになったの。」
「シズクがドラムが負けたら何でもしていいって!!もしかしたら、ベイができなくなっちゃうかも!!」
「なにィ!?」
アマネは修行僧達と共に精神統一の修行を始めていた。一見、どのような効果があるか分からないポーズを決めているが、毎日修行に明け暮れている人達はこれが美しく見え、アマネ自身も己の新たな才能が開花し始めているほどだ。
そんな時、イチカとタカネが修行部屋に慌ててやってくる。師範代は咳払いすると、自分たちが今修行のお邪魔をしていると少し反省する。
そして少し前のアマネの大声に戻る。
一方、ポットはドラムとシズク、そしてタンゴの三人を連れてアマネとポットが戦ったスタジアムまでやってきた。
アマネの時と同じ、勝負は一度きり。ポットが勝てばドラムを何しても構わないと、シズクはそう言った。これはポットも了承粗手織り、シズクが出したもしドラムが勝った条件も了承している。
「ドラムーーーー!!」
すると、アマネが遠くからドラムを心配しにわざわざ修行を中断しここまで走ってきたのだ。
「本当にやる気か。」
「あぁ!」
「巻かたらオラみたいに、ベイが出来なくなるかもしれないべ。」
「オレは負けないよ。」
「だからこそ、
シズクがあの時言ったのはこうだ。ドラムが勝ったのならば、ドラムの言うことを聞く事。お互い見合った条件だった。しかしポットはドラムの本能を知らない。こんな条件呑んでも自分が勝ち、ドラムさえもこき使わせようと思っているのかもしれない。
「どうやって戦うつもり?」
「そんなの、攻めて攻めてバーストフィニッシュだ!」
「バーストフィニッシュ?!」
「でも、ペガサスには外れかけたロックを戻すシステムが……!」
「あぁ。でもそれは、あのあとから出てくるウイングに連動してる。出てきたウイングに攻撃しても、バーストは出来ない。でも別の場所を攻撃すれば、バーストできる!」
「バーストしないベイは無い……ならば、ペガサスも弱点を突けばいける。そうですわね。」
「あぁ!」
「だがチャンスは一度きり、一発で決めるべ。」
ポットとドラゴンはお互い向かい合わせになりランチャーを構えた。少し心配なところはあれど、ドラゴンとソラムの強い絆に賭けてみるしか無いと息を呑んだ。
「審判は私がやるわ!レディ……セット!」
「「3!2!1!ゴーー……シュート!!」」
お互い強烈なシュートが決まり、勢いよくベイを走らせる。ペガサスは早速センターを取りに行こうと走らせたが、そうはさせまいとドラゴンがペガサスを攻撃。見事に弾き飛ばし、良いと調子に思えたが、ペガサスは物怖じせずセンター先取。防御体勢に入る。
ドラゴン更に攻め始めるが、ペガサスの必殺技「フェザーストーム」が発動。ペガサスの周りから上昇気流が発生しドラゴンを近寄らせない。この上昇気流をどう攻略するかドラムにはそんな事考えている暇はなかった。攻めて、攻めて、攻めまくる。それしか今は考えていな。
ドラゴンは連続攻撃を繰り返すが、ペガサスはドラゴンの攻撃全て跳ね返している。
「攻めろドラム!スタミナ勝負じゃあ、ドラゴンに勝ち目はねェ!!」
基本的な能力でドラゴンとペガサスでは持久力が圧倒的に違う。このままペガサスが跳ね返し続ければ、ドラゴンはスタミナ切れで負けてしまう。そうならないため、どんどん攻め立てて行く。
すると、ペガサスが作り出した上昇気流をかいくぐりペガサスを弾き飛ばした。
しかし、それはポットにとって最大の好機。ロックが進みウイングが飛び出た。
だがドラムにとってもチャンス到来の合図。
「決めろッ、ドラゴーン!」
「バースト狙い……。無駄だって!」
ペガサスはウイング部分をわざとドラゴンにぶつけさせ、必殺技「ロックリバース」発動。これでペガサスのロックは完全に元に戻ってしまった。
再びセンターへ向かった。
「こんな戻し方もあんのか……。」
「さぁ次はどうする?もっかいバースト狙いか?」
「……ッ、だったらオーバーフィニッシュだァッ!」
ドラムが彼の名を叫ぶと、ベイが青と黄色の炎に包まれて中からドラゴンのアバターが現れた。
ポットも彼の名を叫ぶとエメラルド色の炎に包まれて中からペガサスのアバターが現れた。
ペガサスはすぐさまフェザーストームを発動させ上昇気流を発生させた。
お互い共鳴した状態での対立。どちらが勝つかわからない。
「ガチンコだぁぁぁあッ!!!!」
すると、ドラムとドラゴンの共鳴力がさらに高まり、ドラゴンが金色に輝き始めた。そう、強い共鳴を果たしたものしかたどり着けない領域――ゴールドターボ!
心を踊らせ湧き出るワクワク感と、興奮を見せてくれるゴールドターボにポットの眉がピクリと動いた。
お互いの強い衝撃が風域を発生させ、皆思わず腕で覆い隠した。
そして、ドラゴンは吹き飛ばされ、スタジアムの場外へ。オーバーフィニッシュでポットに勝ちとなった……。
「ドラムが…負けた……。」
「ドラム……。どうすんだべ、シズク!」
「ドラムもベイが出来なくなるの!?」
「ポットの顔見てもそう言えるのかしら。」
全員がポットの顔を見た。目を見開いて微動だにしない。
シズクはドラムが持ち合わせているゴールドターボに賭けたのだ。ゴールドターボを知っているのはごくわずか。アマネ達もつい最近知ったばかりで、外の情報をあまり知らないポットなら尚更それに興味が湧いてくるだろう。しかし、アマネ達はポットの顔を見ただけでは何もわからなかった。
「さぁ、貴方の望みは何かしら。」
「……もっかいバトルだ。」
「ふふ……。」
「えっ、バトル……?」
「どういう事……?」
「もっと輝かせなさい……黄金の光を。」