第3章 「バトルジャーニー!世界チャンピオンへの挑戦!!」
試合は1- の同点で3rdバトルを迎えている。トーンアームをレコードの大外に置いて再び曲を流し始める。不気味で不穏な気分にさせる音楽が響き渡る。
先程の試合はブリントの強さを見せられた試合だった。デルタが発動させたゴールドターボを完全に抑え込み、ディアボロスをねじ伏せた。
あの攻撃で駄目ならば、もっと強く、もっと輝くゴールドターボで相手の輝きを奪えばいい。
デルタはディアボロスを強く握りしめると、強い光に包まれた。
目の前に現れるは悪魔、ディアボロス。
「ディアボロス……。」
「さっきはいいように遊ばれたな。」
「…。」
「言ったはずだ。アイツを喰らえば、俺はもっと強くなれる。」
「あぁ、分かっている。バハムートを倒せば、俺のゴールドターボは輝きを増す。」
「だったらお前の全てを出せ。」
「…ッ。」
「それでいい。」
再び現実へと戻ると、デルタはディアボロスのレイヤーをベノムから左回転のイレイズに変更した。デルタの後ろにマグマのように燃え、自分じゃなかったら恐怖していたであろうあの時描いた悪魔が姿を現した。そうだ、ブリントが見たかったデルタとはこれだ。
「君は危うい…それが美しい。君というモチーフでこの白いキャンバスにバハムートを描きたいんだ。そうすれば僕のアートは完成する。そのためにも、もっと本当の君を引き出してあげるよ。」
「……3rdバトル…ッ!!」
「「3!2!1!ゴーー……シュート!!!!!」」
お互い強烈なシュートが決まり、バハムートは早速センターを取りに行った。さぁこいと準備万端なバハムートにイレイズディアボロスがせめて行く。しかしここでバハムートの必殺技「ドレッドウイング」が発動。イレイズディアボロスの攻撃をいなしていくが左回転になったディアボロスはカウンターを耐え凌ぎ、連続攻撃を仕掛ける。
「ドレッドサークル!」
バハムートの形が円形に変わった。これでバハムートの防御力が格段に上り、更にいなしやすくなる。
ディアボロスはセンターに留まるバハムートへ攻撃。バハムートは華麗にいなしていくが、ディアボロスの攻撃は留まることを知らない。
「俺を輝かせろ!!」
ディアボロスの言葉を聞き、一気に責め立てていく。デルタの心の奥底から湧き出る殺気や感情がオーラとして可視化される。
おぞましいデルタの感情がディアボロスをさらに加速させ、強くさせる。黄金の輝きを放ち、駆けていくディアボロスを見つめていると、ふと、ベイカーニバルでドラムが見せたゴールドターボを思い出す。
閃光のような輝き……。デルタにとっては虫唾が走るものだ。
「輝く星は一つでいい。それでアイツを導くことができるなら。」
デルタは雄叫びを上げると自身がまるでディアボロスになったかのように目の前にいるバハムートも、ドラゴンも何もかも喰らい尽くしたい気持ちにさせる。
「いいぞぉ!もっとさらけ出せ!!僕のアートに取り込んでやろう!!言ったよねぇ!?君はバハムートの“美”を追求するためのモチーフでしかない!!」
「お前はディアボロスの餌にしか過ぎないッ!!!うおおおおおッ、ディアボロス!!!」
その悪魔は更に輝きを増し、ブリントのインスピレーションを増幅させる。これこそが、見たかった景色、見たかった姿。
バハムートもブリントと共鳴させ、アバターを出現させると、お互い強い力がぶつかり、ディアボロスが高く舞い上がった。
「無駄だ!デュアルファントム!」
黄金の輝きは2つに分裂し、より加速し、より輝かせ、走らせていく。
バレットの低い攻撃がバハムートに当たり、ドレッドサークルを攻略。今度はディアボロスの本体がセンターにとどまり、バレットがその外を回る。バハムートは本体とバレットに挟まれて身動きが取れない。幅間隔が徐々に狭くなっていき、攻撃の密度が多くなる。
「シャイニングクロス!!」
ディアボロスの渾身の一撃がバハムートの中心を貫き、サザンクロスのような閃光を放ち、爆風を巻き起こした。あまりの強さにスケッチブックも吹き飛んでしまう。
――パリィン!
バースト。バハムートがディアボロスにバーストされた音。パーツが分裂しパラパラとスタジアムに落ちていく。
ブリントは恐怖しているのか、ディアボロスとデルタが繰り出す共鳴力に恍惚しているのか、それは分からない。
デルタはディアボロスを拾いディアボロスの熱を感じ取ると小さく笑いった。
「ふふふ…ははは……!」
ブリントから笑い声が聞こえる。彼から発せられる笑いは自身の想像を遥かに越えた力に喜びに打ち震えており、腕をぷるぷると震えさせている。
デルタは彼の言葉を気にもとめず、屋敷から去っていく。
「やはり君は美しい……。
――茜デルタ、もっと美しい戦いができるのを…君となら……」
***
場所は代わり、天空の城。そこではポットを探している修行僧達が大声で彼の名前を叫んでいる。彼からの返事は全く無く、ここには彼がいないのだと分かった修行僧達は、もう少し下ったところにいるのではないのだろうか、違う山に向かったのではないか、と各々意見を出し合い各自行動を開始しに行こうとした時。
「かえったよ〜〜〜。」
この場の雰囲気にはそぐわない陽気な声が耳に入る。こんなお気楽で返ってくるのは一人しかいない。
「や、どもども〜。」
「ポット様!どちらにいらしたのですか!」
修行僧達はポットの後ろにいる見慣れない人物達に若干引いた様子で見た。
「やっほー」
「おじゃましまーす」
「少し休憩したいですわ……。」
神の子である存在が見知らぬ人物お連れて来るなど思ってもいない修行僧を取りまとめる師範代は、新しい入門者かと首をかしげたが、ポットは「オレの友達」と笑って告げた。
「トモダチ……」
「そ!」
「あはは……。」
「どうも……。」
何も言葉にできず呆然としていると、ポットは突然ムッ、と怒り出し日本から来たドラム達に食べるものやお茶とかないのかと言い放つと、師範代達は大慌てで準備に取り掛かろうとしたが、この城は客人になにかもてなした事がないのか、どんなものを作ればいいのか分からない。
「うーん、何がいっかなぁ。そうだ!カニクリームコロッケがいいな!」
「えっ、か、カニクリーム、コロッケ?」
「それから、ハンバーガーとピザとスパゲッティと……あとはパエリアとラーメン!デザートはチョコレートケーキかなぁ?」
ポットの怒涛の注文にイチカとタカネは謙遜し、豪勢でなくてもいいと言っており、師範代もうちではそんな料理は提供できないとポットに諭したものの、ポットは鬼の形相で師範代を睨みつけると、慌てて修行僧達に指示を出し、料理場へ駆け込んでいってしまった。
「迷惑かけてはいけませんわ。」
「そんな無理言って、みんな困ってるじゃない。」
「だから面白いんだろ〜?」
「それよりオレとのバトルは!?」
「……あっ、それから――」
「……と、……あっ、ポット様!少々お待ちください!すぐに用意させますので!」
「おう。それと、今日から修行はオレの代わりに
――アマネ、だっけ?こいつがすることになったから」
ポットの言葉に全員が驚く。
「オラが!?なんでオラがそんな事……。」
「フフン、オレの言う事聞くんだよな?…ってことでよろしく!!」
「……はぁ。で?いつまでだべ?」
「ずっとに決まってんだろ?」
「うえ!?」
「ええ?!」
「ずっと!?」
「アマネ、さようなら……」
「気ぃ早いべ!!」
先程の試合はブリントの強さを見せられた試合だった。デルタが発動させたゴールドターボを完全に抑え込み、ディアボロスをねじ伏せた。
あの攻撃で駄目ならば、もっと強く、もっと輝くゴールドターボで相手の輝きを奪えばいい。
デルタはディアボロスを強く握りしめると、強い光に包まれた。
目の前に現れるは悪魔、ディアボロス。
「ディアボロス……。」
「さっきはいいように遊ばれたな。」
「…。」
「言ったはずだ。アイツを喰らえば、俺はもっと強くなれる。」
「あぁ、分かっている。バハムートを倒せば、俺のゴールドターボは輝きを増す。」
「だったらお前の全てを出せ。」
「…ッ。」
「それでいい。」
再び現実へと戻ると、デルタはディアボロスのレイヤーをベノムから左回転のイレイズに変更した。デルタの後ろにマグマのように燃え、自分じゃなかったら恐怖していたであろうあの時描いた悪魔が姿を現した。そうだ、ブリントが見たかったデルタとはこれだ。
「君は危うい…それが美しい。君というモチーフでこの白いキャンバスにバハムートを描きたいんだ。そうすれば僕のアートは完成する。そのためにも、もっと本当の君を引き出してあげるよ。」
「……3rdバトル…ッ!!」
「「3!2!1!ゴーー……シュート!!!!!」」
お互い強烈なシュートが決まり、バハムートは早速センターを取りに行った。さぁこいと準備万端なバハムートにイレイズディアボロスがせめて行く。しかしここでバハムートの必殺技「ドレッドウイング」が発動。イレイズディアボロスの攻撃をいなしていくが左回転になったディアボロスはカウンターを耐え凌ぎ、連続攻撃を仕掛ける。
「ドレッドサークル!」
バハムートの形が円形に変わった。これでバハムートの防御力が格段に上り、更にいなしやすくなる。
ディアボロスはセンターに留まるバハムートへ攻撃。バハムートは華麗にいなしていくが、ディアボロスの攻撃は留まることを知らない。
「俺を輝かせろ!!」
ディアボロスの言葉を聞き、一気に責め立てていく。デルタの心の奥底から湧き出る殺気や感情がオーラとして可視化される。
おぞましいデルタの感情がディアボロスをさらに加速させ、強くさせる。黄金の輝きを放ち、駆けていくディアボロスを見つめていると、ふと、ベイカーニバルでドラムが見せたゴールドターボを思い出す。
閃光のような輝き……。デルタにとっては虫唾が走るものだ。
「輝く星は一つでいい。それでアイツを導くことができるなら。」
デルタは雄叫びを上げると自身がまるでディアボロスになったかのように目の前にいるバハムートも、ドラゴンも何もかも喰らい尽くしたい気持ちにさせる。
「いいぞぉ!もっとさらけ出せ!!僕のアートに取り込んでやろう!!言ったよねぇ!?君はバハムートの“美”を追求するためのモチーフでしかない!!」
「お前はディアボロスの餌にしか過ぎないッ!!!うおおおおおッ、ディアボロス!!!」
その悪魔は更に輝きを増し、ブリントのインスピレーションを増幅させる。これこそが、見たかった景色、見たかった姿。
バハムートもブリントと共鳴させ、アバターを出現させると、お互い強い力がぶつかり、ディアボロスが高く舞い上がった。
「無駄だ!デュアルファントム!」
黄金の輝きは2つに分裂し、より加速し、より輝かせ、走らせていく。
バレットの低い攻撃がバハムートに当たり、ドレッドサークルを攻略。今度はディアボロスの本体がセンターにとどまり、バレットがその外を回る。バハムートは本体とバレットに挟まれて身動きが取れない。幅間隔が徐々に狭くなっていき、攻撃の密度が多くなる。
「シャイニングクロス!!」
ディアボロスの渾身の一撃がバハムートの中心を貫き、サザンクロスのような閃光を放ち、爆風を巻き起こした。あまりの強さにスケッチブックも吹き飛んでしまう。
――パリィン!
バースト。バハムートがディアボロスにバーストされた音。パーツが分裂しパラパラとスタジアムに落ちていく。
ブリントは恐怖しているのか、ディアボロスとデルタが繰り出す共鳴力に恍惚しているのか、それは分からない。
デルタはディアボロスを拾いディアボロスの熱を感じ取ると小さく笑いった。
「ふふふ…ははは……!」
ブリントから笑い声が聞こえる。彼から発せられる笑いは自身の想像を遥かに越えた力に喜びに打ち震えており、腕をぷるぷると震えさせている。
デルタは彼の言葉を気にもとめず、屋敷から去っていく。
「やはり君は美しい……。
――茜デルタ、もっと美しい戦いができるのを…君となら……」
***
場所は代わり、天空の城。そこではポットを探している修行僧達が大声で彼の名前を叫んでいる。彼からの返事は全く無く、ここには彼がいないのだと分かった修行僧達は、もう少し下ったところにいるのではないのだろうか、違う山に向かったのではないか、と各々意見を出し合い各自行動を開始しに行こうとした時。
「かえったよ〜〜〜。」
この場の雰囲気にはそぐわない陽気な声が耳に入る。こんなお気楽で返ってくるのは一人しかいない。
「や、どもども〜。」
「ポット様!どちらにいらしたのですか!」
修行僧達はポットの後ろにいる見慣れない人物達に若干引いた様子で見た。
「やっほー」
「おじゃましまーす」
「少し休憩したいですわ……。」
神の子である存在が見知らぬ人物お連れて来るなど思ってもいない修行僧を取りまとめる師範代は、新しい入門者かと首をかしげたが、ポットは「オレの友達」と笑って告げた。
「トモダチ……」
「そ!」
「あはは……。」
「どうも……。」
何も言葉にできず呆然としていると、ポットは突然ムッ、と怒り出し日本から来たドラム達に食べるものやお茶とかないのかと言い放つと、師範代達は大慌てで準備に取り掛かろうとしたが、この城は客人になにかもてなした事がないのか、どんなものを作ればいいのか分からない。
「うーん、何がいっかなぁ。そうだ!カニクリームコロッケがいいな!」
「えっ、か、カニクリーム、コロッケ?」
「それから、ハンバーガーとピザとスパゲッティと……あとはパエリアとラーメン!デザートはチョコレートケーキかなぁ?」
ポットの怒涛の注文にイチカとタカネは謙遜し、豪勢でなくてもいいと言っており、師範代もうちではそんな料理は提供できないとポットに諭したものの、ポットは鬼の形相で師範代を睨みつけると、慌てて修行僧達に指示を出し、料理場へ駆け込んでいってしまった。
「迷惑かけてはいけませんわ。」
「そんな無理言って、みんな困ってるじゃない。」
「だから面白いんだろ〜?」
「それよりオレとのバトルは!?」
「……あっ、それから――」
「……と、……あっ、ポット様!少々お待ちください!すぐに用意させますので!」
「おう。それと、今日から修行はオレの代わりに
――アマネ、だっけ?こいつがすることになったから」
ポットの言葉に全員が驚く。
「オラが!?なんでオラがそんな事……。」
「フフン、オレの言う事聞くんだよな?…ってことでよろしく!!」
「……はぁ。で?いつまでだべ?」
「ずっとに決まってんだろ?」
「うえ!?」
「ええ?!」
「ずっと!?」
「アマネ、さようなら……」
「気ぃ早いべ!!」