第1章 これがスパーキングベイだ!
翌日の事だ。本日もクミチョーによる特訓が始まる。スパーキングシュートを決めたいヒュウガと、第一関門だったスパーキングシュートを決めることを達成させたヒカルはヘリオスの調整、攻撃力アップと目標を立てる。
その為には基礎トレーニングが欠かせない。
クミチョーは、ヒカル達に海岸の10往復を命じると、兄弟は意気揚々と飛び出して行った。
「あの…僕たちもですか?」
「あっっっっったりめぇだああ!!!!」
クミチョーが怒鳴ると他の3人は慌てて海岸に向かった。
「ったく…強くなる気あんのか?」
「まぁまぁ強くなりたいかどうかは、本人達次第だし…。」
ルカとクミチョーが話しているうちに、5人は海岸を走る。しかし、チャック、グン、ライカの3人は開始早々ヘロヘロ状態で、一方ヒカルとヒュウガは3人をどんどん置いていくような形で、往復を重ねる。
また、往復後シュートマシンでの特訓も兄弟と他3人で差を見せつつあった。
2人は腰を落として打つというのを意識しながら引いている。ふとした時に腰が浮いていると、クミチョーから指摘が入る。2人は指摘通り再び姿勢を低くさせて引く。
逆に3人の方はシュートの形さえままならないようだ。その様子にクミチョーも思わず大きなため息をつく。
「次はバトルだ!」
「へへ、まずは俺がいくぜ!!」
ヒュウガがランチャーを構えると、ルカはカメラを構えて録画の準備をする。
ラグナルク対ハイペリオンの戦い。またもやヒュウガのランチャーからは火花は出なかったが、確実に力がついていることは、ベイの音で分かる。
しかし、ラグナルクの力は圧倒的で、すぐに飛ばされてしまった。
「今度は俺だ!!」
ヒュウガに変わり、ヒカルがランチャーを構えて、シュートを放った。だが、ヒュウガ同様、奮闘したものの、場外へ飛んでしまった。
「まだまだだな。」
シュートしては飛び、シュートしては飛びの繰り返しで、勝つことは出来なかったが、彼らにとって良い練習になっただろう。
その後、ボンバーズのメンバーは、ヒカル達が暮らし、その両親が経営しているレストランで昼食をとることになった。ノーテンキで出されたペペロンチーノを目の前に嬉しそうに食べ始めるヒュウガ。
隣のテーブルで3人はそれを食べるのを躊躇っていた。これは、不味いからではなく、単に食欲が無いのである。
あれだけ扱かれ、それでもなお沢山食べているヒュウガが羨ましいくらいだ。
ヒュウガはチャック達の分も掻っ攫いどんどん口の中に入れていく。
ヒカルもヒュウガが食べ始めてから一口も手を付けていなく、ヒュウガはチャック達みたいに食欲がないのか、とヒカルの分も取ろうとした所、ヒカルはテーブルを強く叩きつけ、荒々しく食べ始めた。
きっと、ヒカルはスパーキングシュートが出来ても、一向にクミチョーに勝てないことに悩み、イライラしてしまったのだろう――。
***
「アイツら、思った以上に食らいついて気やがんぜ」
「まるで昔のバルトみたいだね。」
「確かに、昔のアイツは何やっても食らいついて来やがったな…」
「諦めず努力する事が、強くなる最善の道!あの子達はまだ理解出来てないのかもだけど、本能は理解しているのかも。」
「へへっ、だな。」
クミチョーとルカが海岸近くの歩道を歩いていると、浜辺から何やらゴーシュートをする声が聞こえた。そちらに目を向けると、ソーチョーがウエイトバンドやベストを着て、シュート練習をしていた。
彼はヒュウガ達の勢いに刺激されて、もっと強くなりたいと思い、特訓を続ける。
ルカは彼の汗かく姿を写真に収めて、そのまま帰った。
翌日。バトル練習の時間になり、昨日と同じようにヒュウガが1番手、と思いきや、ヒカルが前に出た。ヒュウガは最初ムスッと頬をふくらませてヒカルを見たが、ヒカルの眼差しに目を見開く。
ヒカルの気迫を感じとったのかと思いきや、ヒュウガは何も分かっておらず、怒っているのか?と思ってしまうほど
「ふーん、今日はいつも以上に面白い画が撮れそうだ。」
ルカはカメラに映っているヒカルの気迫を感じ取り、楽しそうに笑う。
「考えてきたぜ、ラグナルクの攻略法!」
「ほ〜う?見せてもらおうじゃねぇか!」
ヒカルは昨晩、何度も何度もバトルの映像を見返しながら、どうやったらラグナルクに勝てるか考えていた。流している間に寝落ちしてしまうほど、考えてきた攻略法はどんなものか、気になるところだ。
ヒカルはヘリオスの刃を5枚から10枚に変えて、ランチャーにセットする。
グンの合図で2人は声を揃えて、勢いよくランチャーを放った!それぞれ特徴的なスパーキングシュートが決まり、重低音がスタジアムを響かせ、ベイが走る。
セオリー通りなら、ここはラグナルクがセンターを取りに行くはずだが、今回はヘリオスがセンターを取り、守りを固める。
いつでも来いと言わんばかりに回るヘリオス。ラグナルクはその挑発に乗るようにセンターへ向かい、ヘリオスに連続攻撃を仕掛ける。
(ラグナルクは重心が外にある為、ロックが外れやすい……。耐えれば必ず勝機は来る!)
「ここまでだ!グライドトルネードッ!!」
スタミナウイングの力でアッパーフォースが生まれ、竜巻を発生させる。その勢いのままヘリオスに衝突させ吹き飛ばす。
しかし、ヘリオスは大外でギリギリ耐えて、軌道を元に戻す。
10枚刃にした理由は、ラグナルクのこの必殺技に耐えて、カウンターを決める為。
ゾーンドライバーがドリフトのような役割をし、スピードを上げる。
ヒカルとヘリオスの想いが強く共鳴し、ベイからヘリオスのアバターが現れた!
「キングストライクッッ!!」
ヘリオスのアッパー刃がラグナルクのレイヤーとディスクの間に当たり、ラグナルクはそのままバーストされた。
ヒカルの作戦と努力が実を結び、バーストまで追い込むことができた。
ヒカルの作戦にまんまと騙されたクミチョーは目を見開く。しかし、彼の急成長も驚きものだ。ここのコーチになって良かったと思ったクミチョーは、「やるじゃねぇか。」とヒカルを褒めた。
その後、ヒュウガもバトルがしたいと手を挙げたが、クミチョーがここで切り上げ、ヒカル達を外へ連れ出した。
クミチョー達がやってきたのはGTアリーナのトレーニングセンターだ。
ここはwbba.から認められた人物しか入れない特別な施設。クミチョーが何故彼らを連れてきたかと言うと、ヒカルとヒュウガがwbba.に認められ、強化指定ブレーダーの一員になったからである。
ボンバーズで特訓してもいい、また、ここの施設を使いさらに実力アップしてもいい。
「今日からここで練習出来るのか!」
「シスコとかバルトとか、フィニとかとバトル出来んだな!!」
「俺が抜けてんぞ」
「クミチョーはいじられキャラだから」
「いじられキャラってなんだよ!!」
「よーし!バトルだー!シスコー!バルトー!フィニー!!」
「だから俺が抜けてるっつってんだろうが!!」
「ふん…俺のヒーロー伝説が始まったようだな……。よぉし!やるぜ!!」
「おめぇら、広いから迷子になんねぇようにな?」
「施設色々案内するからねー」
「待ってよぉおっ!!!!」
***
クミチョーはバトルトレーニングルームに案内する。。
室内に入った途端、ヒュウガは前に出てある人物を指さした。そこでは、シスコが1人、ランチャーを引きバトルの練習をしていた。
「シスコーーーーー!!バトルだーーーー!!!」
「またお前か……。ここはガキの遊び場じゃねぇんだよ。」
「バトルしろ!」
「うっせぇな、333敗が!あっち行け!」
シッシッ、と手を払う動作をするが、ヒュウガはシスコにしがみつき、バトルを申し込む。1度こうなったら曲げないヒュウガにイラつき、あっち行けと怒るが、クミチョーの存在を認知すると、彼から強化指定ブレーダーになった事を知る。
するとしばらくヒュウガを見るとバトルの申し込みを承諾。バトルステージへ向かった。
お互い向かい合い、グンの合図でランチャーを構える。
レディセットの合図でお互い声を揃えて、ベイを放つ。まだスパーキングシュートが出来ないヒュウガだが、放たれた後のベイの重低音はヒカルとあまり変わらない。
カースサタンは早速センターに向かい、防御体勢。ハイペリオンが勢いのままサタンに攻撃を仕掛けるが、サタンのレイヤーにあるローラーで見事いなされている。
通常がダメならアッパー攻撃だ、と、サタンにアッパー攻撃を仕掛け、飛ばしはしたものの、ユニバースドライバーがそれを受け流し、軌道を元に戻す。
「攻撃ってのはこうやんだよ!サタン!!」
シスコとサタンが強く共鳴し、ベイから悪魔の1人であるサタンが現れた。
サタンはフリー回転するユニバースドライバーを使い、ドリフトをかますと、そのままハイペリオンに当たりハイペリオンは攻撃をまともに受けてバーストされてしまった。
シスコのバースト勝ちである。そしてヒュウガのリベンジも叶わず。
「へっ、まだまだへなちょこだな?」
「ぐっ……もっかいだ!」
「やめとけヒュウガ」
「今の試合見てすぐ分かったよ。今の君の実力で何回、何百回、何千回やってもシスコに勝てない。だから、勝てるようにここのトレーニングセンターで沢山特訓しよう!」
クミチョーとルカの言葉にヒュウガはなにか反論したげだったが、ここにいる皆、きっと分かっているだろう。ヒュウガだって薄々分かっているだろう。
――と、その時。扉が開き、そこからトレセンの職員に連れられやってきた子供たちが現れた。彼らも強化指定ブレーダーであり、ライバルであり。
その奥から特徴的な髪型をした少年、ヒカルとヒュウガも会ったことのある人物がやってくる。
「……あっ、ソーチョー!!」
――そう、黄山乱次郎ことソーチョーである。
その為には基礎トレーニングが欠かせない。
クミチョーは、ヒカル達に海岸の10往復を命じると、兄弟は意気揚々と飛び出して行った。
「あの…僕たちもですか?」
「あっっっっったりめぇだああ!!!!」
クミチョーが怒鳴ると他の3人は慌てて海岸に向かった。
「ったく…強くなる気あんのか?」
「まぁまぁ強くなりたいかどうかは、本人達次第だし…。」
ルカとクミチョーが話しているうちに、5人は海岸を走る。しかし、チャック、グン、ライカの3人は開始早々ヘロヘロ状態で、一方ヒカルとヒュウガは3人をどんどん置いていくような形で、往復を重ねる。
また、往復後シュートマシンでの特訓も兄弟と他3人で差を見せつつあった。
2人は腰を落として打つというのを意識しながら引いている。ふとした時に腰が浮いていると、クミチョーから指摘が入る。2人は指摘通り再び姿勢を低くさせて引く。
逆に3人の方はシュートの形さえままならないようだ。その様子にクミチョーも思わず大きなため息をつく。
「次はバトルだ!」
「へへ、まずは俺がいくぜ!!」
ヒュウガがランチャーを構えると、ルカはカメラを構えて録画の準備をする。
ラグナルク対ハイペリオンの戦い。またもやヒュウガのランチャーからは火花は出なかったが、確実に力がついていることは、ベイの音で分かる。
しかし、ラグナルクの力は圧倒的で、すぐに飛ばされてしまった。
「今度は俺だ!!」
ヒュウガに変わり、ヒカルがランチャーを構えて、シュートを放った。だが、ヒュウガ同様、奮闘したものの、場外へ飛んでしまった。
「まだまだだな。」
シュートしては飛び、シュートしては飛びの繰り返しで、勝つことは出来なかったが、彼らにとって良い練習になっただろう。
その後、ボンバーズのメンバーは、ヒカル達が暮らし、その両親が経営しているレストランで昼食をとることになった。ノーテンキで出されたペペロンチーノを目の前に嬉しそうに食べ始めるヒュウガ。
隣のテーブルで3人はそれを食べるのを躊躇っていた。これは、不味いからではなく、単に食欲が無いのである。
あれだけ扱かれ、それでもなお沢山食べているヒュウガが羨ましいくらいだ。
ヒュウガはチャック達の分も掻っ攫いどんどん口の中に入れていく。
ヒカルもヒュウガが食べ始めてから一口も手を付けていなく、ヒュウガはチャック達みたいに食欲がないのか、とヒカルの分も取ろうとした所、ヒカルはテーブルを強く叩きつけ、荒々しく食べ始めた。
きっと、ヒカルはスパーキングシュートが出来ても、一向にクミチョーに勝てないことに悩み、イライラしてしまったのだろう――。
***
「アイツら、思った以上に食らいついて気やがんぜ」
「まるで昔のバルトみたいだね。」
「確かに、昔のアイツは何やっても食らいついて来やがったな…」
「諦めず努力する事が、強くなる最善の道!あの子達はまだ理解出来てないのかもだけど、本能は理解しているのかも。」
「へへっ、だな。」
クミチョーとルカが海岸近くの歩道を歩いていると、浜辺から何やらゴーシュートをする声が聞こえた。そちらに目を向けると、ソーチョーがウエイトバンドやベストを着て、シュート練習をしていた。
彼はヒュウガ達の勢いに刺激されて、もっと強くなりたいと思い、特訓を続ける。
ルカは彼の汗かく姿を写真に収めて、そのまま帰った。
翌日。バトル練習の時間になり、昨日と同じようにヒュウガが1番手、と思いきや、ヒカルが前に出た。ヒュウガは最初ムスッと頬をふくらませてヒカルを見たが、ヒカルの眼差しに目を見開く。
ヒカルの気迫を感じとったのかと思いきや、ヒュウガは何も分かっておらず、怒っているのか?と思ってしまうほど
「ふーん、今日はいつも以上に面白い画が撮れそうだ。」
ルカはカメラに映っているヒカルの気迫を感じ取り、楽しそうに笑う。
「考えてきたぜ、ラグナルクの攻略法!」
「ほ〜う?見せてもらおうじゃねぇか!」
ヒカルは昨晩、何度も何度もバトルの映像を見返しながら、どうやったらラグナルクに勝てるか考えていた。流している間に寝落ちしてしまうほど、考えてきた攻略法はどんなものか、気になるところだ。
ヒカルはヘリオスの刃を5枚から10枚に変えて、ランチャーにセットする。
グンの合図で2人は声を揃えて、勢いよくランチャーを放った!それぞれ特徴的なスパーキングシュートが決まり、重低音がスタジアムを響かせ、ベイが走る。
セオリー通りなら、ここはラグナルクがセンターを取りに行くはずだが、今回はヘリオスがセンターを取り、守りを固める。
いつでも来いと言わんばかりに回るヘリオス。ラグナルクはその挑発に乗るようにセンターへ向かい、ヘリオスに連続攻撃を仕掛ける。
(ラグナルクは重心が外にある為、ロックが外れやすい……。耐えれば必ず勝機は来る!)
「ここまでだ!グライドトルネードッ!!」
スタミナウイングの力でアッパーフォースが生まれ、竜巻を発生させる。その勢いのままヘリオスに衝突させ吹き飛ばす。
しかし、ヘリオスは大外でギリギリ耐えて、軌道を元に戻す。
10枚刃にした理由は、ラグナルクのこの必殺技に耐えて、カウンターを決める為。
ゾーンドライバーがドリフトのような役割をし、スピードを上げる。
ヒカルとヘリオスの想いが強く共鳴し、ベイからヘリオスのアバターが現れた!
「キングストライクッッ!!」
ヘリオスのアッパー刃がラグナルクのレイヤーとディスクの間に当たり、ラグナルクはそのままバーストされた。
ヒカルの作戦と努力が実を結び、バーストまで追い込むことができた。
ヒカルの作戦にまんまと騙されたクミチョーは目を見開く。しかし、彼の急成長も驚きものだ。ここのコーチになって良かったと思ったクミチョーは、「やるじゃねぇか。」とヒカルを褒めた。
その後、ヒュウガもバトルがしたいと手を挙げたが、クミチョーがここで切り上げ、ヒカル達を外へ連れ出した。
クミチョー達がやってきたのはGTアリーナのトレーニングセンターだ。
ここはwbba.から認められた人物しか入れない特別な施設。クミチョーが何故彼らを連れてきたかと言うと、ヒカルとヒュウガがwbba.に認められ、強化指定ブレーダーの一員になったからである。
ボンバーズで特訓してもいい、また、ここの施設を使いさらに実力アップしてもいい。
「今日からここで練習出来るのか!」
「シスコとかバルトとか、フィニとかとバトル出来んだな!!」
「俺が抜けてんぞ」
「クミチョーはいじられキャラだから」
「いじられキャラってなんだよ!!」
「よーし!バトルだー!シスコー!バルトー!フィニー!!」
「だから俺が抜けてるっつってんだろうが!!」
「ふん…俺のヒーロー伝説が始まったようだな……。よぉし!やるぜ!!」
「おめぇら、広いから迷子になんねぇようにな?」
「施設色々案内するからねー」
「待ってよぉおっ!!!!」
***
クミチョーはバトルトレーニングルームに案内する。。
室内に入った途端、ヒュウガは前に出てある人物を指さした。そこでは、シスコが1人、ランチャーを引きバトルの練習をしていた。
「シスコーーーーー!!バトルだーーーー!!!」
「またお前か……。ここはガキの遊び場じゃねぇんだよ。」
「バトルしろ!」
「うっせぇな、333敗が!あっち行け!」
シッシッ、と手を払う動作をするが、ヒュウガはシスコにしがみつき、バトルを申し込む。1度こうなったら曲げないヒュウガにイラつき、あっち行けと怒るが、クミチョーの存在を認知すると、彼から強化指定ブレーダーになった事を知る。
するとしばらくヒュウガを見るとバトルの申し込みを承諾。バトルステージへ向かった。
お互い向かい合い、グンの合図でランチャーを構える。
レディセットの合図でお互い声を揃えて、ベイを放つ。まだスパーキングシュートが出来ないヒュウガだが、放たれた後のベイの重低音はヒカルとあまり変わらない。
カースサタンは早速センターに向かい、防御体勢。ハイペリオンが勢いのままサタンに攻撃を仕掛けるが、サタンのレイヤーにあるローラーで見事いなされている。
通常がダメならアッパー攻撃だ、と、サタンにアッパー攻撃を仕掛け、飛ばしはしたものの、ユニバースドライバーがそれを受け流し、軌道を元に戻す。
「攻撃ってのはこうやんだよ!サタン!!」
シスコとサタンが強く共鳴し、ベイから悪魔の1人であるサタンが現れた。
サタンはフリー回転するユニバースドライバーを使い、ドリフトをかますと、そのままハイペリオンに当たりハイペリオンは攻撃をまともに受けてバーストされてしまった。
シスコのバースト勝ちである。そしてヒュウガのリベンジも叶わず。
「へっ、まだまだへなちょこだな?」
「ぐっ……もっかいだ!」
「やめとけヒュウガ」
「今の試合見てすぐ分かったよ。今の君の実力で何回、何百回、何千回やってもシスコに勝てない。だから、勝てるようにここのトレーニングセンターで沢山特訓しよう!」
クミチョーとルカの言葉にヒュウガはなにか反論したげだったが、ここにいる皆、きっと分かっているだろう。ヒュウガだって薄々分かっているだろう。
――と、その時。扉が開き、そこからトレセンの職員に連れられやってきた子供たちが現れた。彼らも強化指定ブレーダーであり、ライバルであり。
その奥から特徴的な髪型をした少年、ヒカルとヒュウガも会ったことのある人物がやってくる。
「……あっ、ソーチョー!!」
――そう、黄山乱次郎ことソーチョーである。