第一章 小さなマシンとの出会い

バトルが始まる。先陣を切ってクノイチがハカイオーに攻撃を仕掛ける。コダチを構え走っていく。ハカイオーが剣で横振りするとクノイチが素早く上に避ける。そして後ろで銃を構えていたウォーリアー。何発か撃つとハカイオーは剣を盾代わりとして防ぎ、その隙を着いてアキレスとスワンが飛びかかる。アキレスランスとアキレスの力は凄まじかった。装甲の硬いハカイオーのパワーにも負けず吹き飛ばした。それに連携するようにドライブソードがハカイオーの腹部を直撃。

「吹っ飛ばした…!なんてパワーなの!」
「スワンも速い!」

ハカイオーが飛びかかり剣を振りかざす。アキレスは咄嗟にシールドで防御した。パワーのあるハカイオーの剣をまともに受けて跳ね返す。そして間合いをとりながら戦いを続ける。ハカイオーはヒットアンドアウェイの戦いに上手いこと対応出来ず、バン達になかなか攻撃が当たらない。

「やっぱり距離をとって正解ね」
「カズ、お前の作戦大当たりだ」
「このまま押し切るぞ」
「何か来そうな予感がしますぞ…」
「4対1なんて私達をなめすぎたようね」
「……ハッ。分かってねぇなぁ。4対1なら、1度のバトルで4機まとめてブッ壊せるじゃねーかよォ!!」

木刀を前に突き出し、CCMを操作し始める。彼の必殺ファンクション「我王砲(ガオーキャノン)」がアキレスの手前で落ちた。そして土煙が立ち、バン達のCCMの画面が煙いっぱいになって何も見えない。警戒しながらハカイオーを探しているとアキレスの真後ろにハカイオーの姿がちらりと見える。畳み掛けるようにブーストをかけてスピードを上げるとアキレスに襲いかかる。アキレスが何も出来ずにいるとウォーリアーが庇うように前に立ふさがる。そしてウォーリアーが粉々に砕かれ爆発を起こす。残されたのはウォーリアーの銃系武器だけ。粉々に砕けたカズのウォーリアーを目の当たりにしたバン達は目を剥く。カズに至っては自分の愛機であった為絶望し言葉を失う。

「ハッ、その目に刻め。これが地獄の破壊神、ハカイオーだ!」
「やったでごわす」
「ご愁傷様」
「……カズ…」
「クノイチ!」

ジオラマに目を戻すとクノイチがハカイオーに頭を掴まれていた。離れようとしてもハカイオーの力が強くて離れない。スワンが近づこうとしても、ハカイオーの武器に遮られクノイチを助けられない。下手したらクノイチを盾にするかもしれない。ユズの頬に一筋の汗が垂れる。
バンも攻撃ができない上、ウォーリアーが破壊されていく様子を目にして怯えていた。──次は自分がこうなるかもしれない。その考えが頭をよぎって動けない。

「バン、バトルに集中しろ。まだ、戦いは終わってないぞ。」
「……カズ…」

カズがコクリと頷く。壊されてもなお諦めない思いを受け取り、バンはCCMの操作に集中する。
アキレスがタックルでハカイオーからクノイチを離した。そして体制を整えたクノイチが攻撃を仕掛けるが、ハカイオーが剣を突き出しクノイチに当たる。

「アミ!こんの…っ!」

アキレスがハカイオーに襲いかかる。アキレスランスでしっかりと攻撃をし、盾でしっかりと守る。だが、ハカイオーの方が押していてアキレスはそのまま吹き飛ばされた。
ハカイオーは我王砲(ガオーキャノン)で攻撃を仕掛ける。するとユズとカズは何かに気づく。ハカイオーの目が消えたことに。
ハカイオーから放たれる我王砲(ガオーキャノン)の衝撃の煙が消えた時、3機は倒れていた。動けず、じっと倒れている。

「決まったね。」
「やっぱり地獄の破壊神からは逃げられなかったな。」
「強すぎる……こんな奴と、どうやって戦えばいいんだよ…っ!」

ゆっくりとにじり寄ってアキレスの目の前に立つと破岩刃を掲げる。アキレスもウォーリアーみたく粉々に砕かれてしまう。ボタンを操作しても動かない。どうすればいいのか。

「これで終わりだぁあっ!!」
「アキレスーーッ!」

思いっきり振りかざす。郷田はこれは決まった、という表情を見せる。だが、アキレスが盾で防ぎスワンが腹部に思い切り剣を突き刺していた。バン、アミ、カズの3人が驚いてる中、ユズは1人だけニコ、と笑っていた。

「アキレス…」
「攻撃を…止めた…っ!」
「それにスワンが攻撃を加えた…!?」
「拙者のスワンはまだ動けますぞ!」

アキレスが動き出すタイミングでハカイオーから離れるとアキレスはハカイオーを蹴り飛ばした。バンが動かしてないことは確実に言える。これは自動的にアキレスが動いているのだ。吹き飛ばされたハカイオーは反動で起き上がれなくなっている。勇敢に立つその姿は英雄アキレスそのものだ。バンはCCMを握りしめる。まだ戦えるアキレスの姿に圧倒され、バンも再び気を引き締めたのだ。
ハカイオーは立ち上がりアキレスとスワンに攻撃を仕掛ける。アキレスはしっかりと盾で防ぎ、その隙にユズのCCMの操作でスワンが剣を突き刺していく。

「…わかったよ、アキレス。俺も最後まで戦う、一緒に!」
「バン…よし、私も!」
「拙者にいい作戦がありますぞ。これにはクノイチとアキレスの協力が必要ですがな…」
「作戦…?」
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