第二章 動き出す陰謀
「……よし、アサシンはこっちに気づいていない。」
ハンターはしっかりとライフルを構え、照準を合わせる。CCMを丁寧に、慎重に操作し、アサシンのライフルに照準が合わさった瞬間、カズは発射ボタンを押した。
ライフルの弾は一直線にアサシンのライフルに向かい、そしてライフルは粉々に砕け、アサシンはそのまま中へ倒れた。
「やった!」
カズはアサシンのところに向かい、アサシンの状態を確認した。
「…!これは!!」
「カズ!」
そこにバンとアミ、そしてユズがカズのところにやってくる。カズの手には動かないアサシン。アサシンを倒したと4人は思い込んでいたが、このアサシンは実はダミーで、元々動いていなかったのだ。カズは悔しそうにダミーのアサシンを床に叩きつける。粉々に砕けるダミー。バン達は見事に騙されたのだ。
「騙されたというわけか…バン、その位置からアサシンの居そうな場所を確認できないか。」
拓也から言われ、バン達は外を確認する。どうやらこのビルは相当高く、他に高い所はあまりないように思えた。目を凝らし、辺りを眺めるとバンの視線の先には一際大きなビルが聳え立っていた。ヘリポートが付いている「ホリデービル」と呼ばれる高いビル。だが、そのビルからは距離が遠く、通常のLBXでの狙撃は難しいとされる。シークレットサービスも警備対象から外している。
「…いや、アサシンなら絶対にやりますぞ。高性能照準搭載の長距離射撃が可能な、アサシンなら」
ユズの言葉にハッと気が付く拓也。キーボードを打ち込み細かく確認するとユズの言った通り、高性能照準が使えるものなら狙撃は出来る。拓也はバンのCCM越しに告げるとバン、アミ、カズの3人は驚き、ユズは顔を強ばらせる。
この現状、唯一遠距離射撃が可能なカズに確認を頼むように促すとカズは渋々ハンターを取り出し照準を合わせる。バンとアミ、そしてユズの3人はホリデーに向かい、カズはここからアサシンを狙撃するように言うとカズは少し自信無さそうな顔をする。するとユズは突然何を思ったのかリュックからパソコンのキーボードを取り出し電源を入れ始めた。
「な、何してるのユズ!?」
「今から遠距離射撃補助のプログラムを組みますぞ!」
「なんだって!?」
「無茶だ!そんなプログラムなんてすぐには組めないぞ!!」
「出来ますぞ!」
拓也から言われてもユズは打つ手を止めずプログラムを組み込んでいく。そんな彼女に少しため息が出るが、とりあえずバンとアミはホリデービルに向かった。カズもハンターライフルを構えて照準をヘリポートに立っているアサシンに合わせる。その時、ユズが「ピャー!!」と大声を出した。カズが驚いてユズのパソコンを確認すると電源が入っておらず、モニターが映っていない状態だった。
「電源…切れましたぞ…プログラムが台無し…終わった…」
「ええっ!?じゃ、じゃあどうすんだよ!」
「予備のパソコンがありますぞ!カズ殿!!」
「いやあるのかよ!」
ユズは予備のパソコンの電源を入れるとプログラムシステムを作動させ、高速で組んでいく。
数秒たった頃に「出来ましたぞ!」とユズが声を出す。あまりにも早いスピードでのプログラミング。彼女曰く、「データが消えて1から組み直したので割と雑に仕上げましたが、全然使える」との事。ユズは早速カズのCCMにプログラムをインストールさせた。カズのCCMの画面に長い羅列の数字が刻み込まれ、プログラムをインストールし終えると、照準をアサシンに合わせた。すると、自動的にズームされアサシンが構えているライフルに照準が合わさった。
これがユズのプログラミングの力なのか。
カズは目を見開き、カズのCCMを見ていた拓也も驚いていた。
(何故、このような天才を俺は知らなかったんだ…?イノベーターに襲われてもおかしくないくらいなのに…)
しっかりと狙いを定めてピ、と押した。カズが放った弾はしっかりとアサシンのライフルに向かって行き、小さな爆発を起こした。黒い煙を確認したカズとユズは顔を見合せハイタッチを交わす。
拓也もモニター越しに安堵の笑みを浮かべた。だが途端、安堵の表情が一変、焦りの表情を見せた。アサシンが切れたライフルを捨てて別のライフルを構えた。ユズもなにかに気づいたのかカズの腕を引っ張って床に転げる。
「なんだなんだ!?」
「カズ、ハンターが狙われている!」
「うっそだろ…!?マジかよ…」
「カズ、落ち着くんだ!」
「と、言われましてもな…」
「バン、まだ着かないのか!?」
カズのCCM越しからバンの声が聞こえる。バン達は丁度ホリデービルに着いた所であり、「諦めるな!総理を助けるにはお前の力が必要なんだ!」とバンは言う。アミも拓也もカズの力を必要としている。
「…大丈夫ですぞ!カズ殿のハンターは今遠距離射撃を補助するプログラムが入っていますぞ!行けますぞ、行けますぞ!」
「……やっぱやるしかないのか…!」
カズはCCMを再び構え、ハンターを塀に置いた。銃を構えてしっかりと狙いを定め、ライフルに照準をあわせて、一気に放つ。だが、カズの照準が少しズレていたのか弾はアサシンぎりぎりの所を通り過ぎて行った。アサシンはハンターに気づいたのか総理からハンターに照準を合わせて反撃してきた。アサシンの弾は塀に当たり慌ててアサシンから隠れた2人の頭からパラパラと小さな瓦礫が落ちてくる。絶体絶命のピンチ。
「バン!俺の腕じゃあやっぱりダメだ!お前がアサシンを止めてくれ!」
「カズ、絶対にできる!それに俺達は1人で戦ってるんじゃないんだ!」
「そうだよカズ!」
「俺達は“チーム”だろ!」
「そうですぞ、カズ殿!拙者達はベストチーム!最高のカルテットですぞ!」
3人の言葉に目を開かせるカズ。「俺達は1人で戦っているんじゃない。チームで戦っているんだ。」という気持ちがカズにも伝わったのか、カズは再び立ち上がり銃を構えた。
カズがしっかりとアサシンに狙いを定める。今度は外さないように慎重に。ユズが作ってくれたプログラムもしっかりと作動しており、自動的に距離を近付けたりしてさらに細かい照準が合うようになった。照準を合わせると発射ボタンを押した。ライフルの弾は真っ直ぐにアサシンのライフルに当たり爆発を起こした。
「やったぜ!」
「やりましたな、カズ殿!」
「ああ!ユズのプログラムのお陰だ!お前天才だよ!」
「天才…?そう、ですかな…こういうのは出来て普通だからあまりよく分かりませんぞ」
照れくさそうにも見えたが、「天才」と言われると少しとぼけたように小首を傾げさせた。カズはユズの表情に少し困った表情を見せたが、バン達の声で我に返った。
「やったな、カズ!」
「やったわね!」
「あとは俺達に任せてくれ!」
「拙者達は拓也殿の所へ向かいますぞ!」
「ああ!」
カズとユズはビルから下って拓也が居るワゴン車に向かった。
ハンターはしっかりとライフルを構え、照準を合わせる。CCMを丁寧に、慎重に操作し、アサシンのライフルに照準が合わさった瞬間、カズは発射ボタンを押した。
ライフルの弾は一直線にアサシンのライフルに向かい、そしてライフルは粉々に砕け、アサシンはそのまま中へ倒れた。
「やった!」
カズはアサシンのところに向かい、アサシンの状態を確認した。
「…!これは!!」
「カズ!」
そこにバンとアミ、そしてユズがカズのところにやってくる。カズの手には動かないアサシン。アサシンを倒したと4人は思い込んでいたが、このアサシンは実はダミーで、元々動いていなかったのだ。カズは悔しそうにダミーのアサシンを床に叩きつける。粉々に砕けるダミー。バン達は見事に騙されたのだ。
「騙されたというわけか…バン、その位置からアサシンの居そうな場所を確認できないか。」
拓也から言われ、バン達は外を確認する。どうやらこのビルは相当高く、他に高い所はあまりないように思えた。目を凝らし、辺りを眺めるとバンの視線の先には一際大きなビルが聳え立っていた。ヘリポートが付いている「ホリデービル」と呼ばれる高いビル。だが、そのビルからは距離が遠く、通常のLBXでの狙撃は難しいとされる。シークレットサービスも警備対象から外している。
「…いや、アサシンなら絶対にやりますぞ。高性能照準搭載の長距離射撃が可能な、アサシンなら」
ユズの言葉にハッと気が付く拓也。キーボードを打ち込み細かく確認するとユズの言った通り、高性能照準が使えるものなら狙撃は出来る。拓也はバンのCCM越しに告げるとバン、アミ、カズの3人は驚き、ユズは顔を強ばらせる。
この現状、唯一遠距離射撃が可能なカズに確認を頼むように促すとカズは渋々ハンターを取り出し照準を合わせる。バンとアミ、そしてユズの3人はホリデーに向かい、カズはここからアサシンを狙撃するように言うとカズは少し自信無さそうな顔をする。するとユズは突然何を思ったのかリュックからパソコンのキーボードを取り出し電源を入れ始めた。
「な、何してるのユズ!?」
「今から遠距離射撃補助のプログラムを組みますぞ!」
「なんだって!?」
「無茶だ!そんなプログラムなんてすぐには組めないぞ!!」
「出来ますぞ!」
拓也から言われてもユズは打つ手を止めずプログラムを組み込んでいく。そんな彼女に少しため息が出るが、とりあえずバンとアミはホリデービルに向かった。カズもハンターライフルを構えて照準をヘリポートに立っているアサシンに合わせる。その時、ユズが「ピャー!!」と大声を出した。カズが驚いてユズのパソコンを確認すると電源が入っておらず、モニターが映っていない状態だった。
「電源…切れましたぞ…プログラムが台無し…終わった…」
「ええっ!?じゃ、じゃあどうすんだよ!」
「予備のパソコンがありますぞ!カズ殿!!」
「いやあるのかよ!」
ユズは予備のパソコンの電源を入れるとプログラムシステムを作動させ、高速で組んでいく。
数秒たった頃に「出来ましたぞ!」とユズが声を出す。あまりにも早いスピードでのプログラミング。彼女曰く、「データが消えて1から組み直したので割と雑に仕上げましたが、全然使える」との事。ユズは早速カズのCCMにプログラムをインストールさせた。カズのCCMの画面に長い羅列の数字が刻み込まれ、プログラムをインストールし終えると、照準をアサシンに合わせた。すると、自動的にズームされアサシンが構えているライフルに照準が合わさった。
これがユズのプログラミングの力なのか。
カズは目を見開き、カズのCCMを見ていた拓也も驚いていた。
(何故、このような天才を俺は知らなかったんだ…?イノベーターに襲われてもおかしくないくらいなのに…)
しっかりと狙いを定めてピ、と押した。カズが放った弾はしっかりとアサシンのライフルに向かって行き、小さな爆発を起こした。黒い煙を確認したカズとユズは顔を見合せハイタッチを交わす。
拓也もモニター越しに安堵の笑みを浮かべた。だが途端、安堵の表情が一変、焦りの表情を見せた。アサシンが切れたライフルを捨てて別のライフルを構えた。ユズもなにかに気づいたのかカズの腕を引っ張って床に転げる。
「なんだなんだ!?」
「カズ、ハンターが狙われている!」
「うっそだろ…!?マジかよ…」
「カズ、落ち着くんだ!」
「と、言われましてもな…」
「バン、まだ着かないのか!?」
カズのCCM越しからバンの声が聞こえる。バン達は丁度ホリデービルに着いた所であり、「諦めるな!総理を助けるにはお前の力が必要なんだ!」とバンは言う。アミも拓也もカズの力を必要としている。
「…大丈夫ですぞ!カズ殿のハンターは今遠距離射撃を補助するプログラムが入っていますぞ!行けますぞ、行けますぞ!」
「……やっぱやるしかないのか…!」
カズはCCMを再び構え、ハンターを塀に置いた。銃を構えてしっかりと狙いを定め、ライフルに照準をあわせて、一気に放つ。だが、カズの照準が少しズレていたのか弾はアサシンぎりぎりの所を通り過ぎて行った。アサシンはハンターに気づいたのか総理からハンターに照準を合わせて反撃してきた。アサシンの弾は塀に当たり慌ててアサシンから隠れた2人の頭からパラパラと小さな瓦礫が落ちてくる。絶体絶命のピンチ。
「バン!俺の腕じゃあやっぱりダメだ!お前がアサシンを止めてくれ!」
「カズ、絶対にできる!それに俺達は1人で戦ってるんじゃないんだ!」
「そうだよカズ!」
「俺達は“チーム”だろ!」
「そうですぞ、カズ殿!拙者達はベストチーム!最高のカルテットですぞ!」
3人の言葉に目を開かせるカズ。「俺達は1人で戦っているんじゃない。チームで戦っているんだ。」という気持ちがカズにも伝わったのか、カズは再び立ち上がり銃を構えた。
カズがしっかりとアサシンに狙いを定める。今度は外さないように慎重に。ユズが作ってくれたプログラムもしっかりと作動しており、自動的に距離を近付けたりしてさらに細かい照準が合うようになった。照準を合わせると発射ボタンを押した。ライフルの弾は真っ直ぐにアサシンのライフルに当たり爆発を起こした。
「やったぜ!」
「やりましたな、カズ殿!」
「ああ!ユズのプログラムのお陰だ!お前天才だよ!」
「天才…?そう、ですかな…こういうのは出来て普通だからあまりよく分かりませんぞ」
照れくさそうにも見えたが、「天才」と言われると少しとぼけたように小首を傾げさせた。カズはユズの表情に少し困った表情を見せたが、バン達の声で我に返った。
「やったな、カズ!」
「やったわね!」
「あとは俺達に任せてくれ!」
「拙者達は拓也殿の所へ向かいますぞ!」
「ああ!」
カズとユズはビルから下って拓也が居るワゴン車に向かった。