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第二章 動き出す陰謀

「それって大変じゃない!」
「俺達は、それを阻止したい。その為には是非とも君達の協力が必要なんだ。」

 その言葉にバン達は口を開かせ、驚く。
 財前宗介の命が狙われている。その命を助ける為に自分達の力が必要になる、と言われたら誰でも驚くことだろう。拓也達は警察の人では無く、一般人。無論、こんな一般の中学生より警察に頼んだ方が事の収束は早い。だが、警察に話して安心できるような事件ではない為、警察に訴える事は出来ない。
 4人が何を言おうと拓也は「君達じゃなければならない」の一点張り。
 バンはそんな拓也達に問いかける。「何故自分達なのか」。その答えは簡単だった。
 ───この暗殺計画にはLBXが使われるからだ。
 みんなが安心して楽しく使えるLBXが暗殺の為に使われるとなると、バン達は憤りを隠せなかった。もし、本当にLBXで暗殺されたら、LBXはみんなのホビーでは無くなるからだ。

「LBXに対抗するにはLBXが最も有効だ。その為には、君達のような優秀なLBXプレイヤーが必要なんだ。「山野バン」、「川村アミ」、「青島カズヤ」、「和ノ宮ユズ」。勿論、非常に危険が伴う。断られても仕方が無いが……是非とも、君達の力を貸してほしい。」

 バンはじっ、とアキレスを見つめる。誰かが止めないのなら、自分達が止める。バンはそう決意すると拓也達に告げる。そしてバンに続いてアミとユズもバン1人では行かすわけには行かないと暗殺阻止に参加する。いくら危険な任務でも、LBXを使って悪い事をするのは許せない。バン達の純粋な気持ちが暗殺阻止の参加に繋がった。
 だが、カズは1人だけ悩んでいた。カズは今、LBXを持っていない。だから、これには参加出来ない。すると拓也はこの作戦に参加してくれるなら先程カズが作ったハンターをカズにあげるというのだ。カズはこのハンターに惹かれたのか軽く頷くと笑って見せた。カズもこの作戦に参加するのだ。すると3人は互いに顔を見合わせて笑った。

「明日の朝9時、ここに集合してくれ。それから、さっきも言ったようにこの件は誰にも離さないで欲しい。勿論、家族にもだ。危険に巻き込まれる可能性があるからな。」

 拓也がそう告げるとそれぞれ解散となった。みんなは明日に備えてLBXの調整をする為、家に帰ることになったが、カズは倉庫に向かいハンターの試し撃ちも兼ねた自主トレを始めた。
 まず手始めに操作を確認しながらハンターの能力を見ていた。ピッ、ピッ、とボタンを押すと的確に行動するハンターにカズは驚く。
 次に壁に的が書いてある紙を貼り付けると、早速狙撃先を的に定めた。ハンターから的までかなりの距離があるはずなのに近くまでカメラが寄って更に驚く。そしてこの的よりも長い距離の射撃が可能だということにカズは気づく。
 ハンターは中心の的を狙って狙撃を開始するがまだ、調整かズレているのか中心からは大きく外れた所に緑の弾が紙に引っ付いた。

「ウォーリアーとは操作感覚が全然違う。照準と着弾点にズレがある。調整しなきゃ…!」

 ボタンを押し、さらに調整を重ねる。そうしてカズの自主トレは夕陽が沈む時まで続いたのだった。
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