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第二章 動き出す陰謀

バンはコーヒーを置き、2人の会話を割くようにバンが檜山に話しかけた。

「あの、見せたいものってなんですか?」
「君のLBXを見せてくれないか?」
「えっ?あぁ、はい…」

 そう言ってカバンの中からアキレスを取り出す。そして檜山の前にコン、と置くと檜山はそれを見つめた。しばらくそれを見つめると檜山は「触ってもいいかな」とバンに問いかける。バンは少し驚いたが、別に変なことはされないと思い、承諾。檜山がアキレスを手に取りまじまじと見つめる。

「アキレスって言うんだ。」
「素晴らしいLBXだ。」
「えっ、見ただけでわかるの?」
「ああ。パーツは最新式、機体のバランスもいい。それにメンテナンスも十分にしてあるようだな。」
「うん、コイツは凄いんだ。やっと手に入れた俺のアキレス……」

 檜山から返されたアキレスを見つめながら微笑むバン。バンはLBXが大好き。LBXを通じて自分の父親を感じられる気がするから。
 そんな時、部屋の奥から拓也がやってくる。見た事ないようなLBXの箱を持ちながら。「見せたいもの」とはこのLBXの事だった。パッケージを見る限り、ケモノのような見た目をしたLBXでライフルを担いでいる。とてもかっこいいLBXを見た4人は目を輝かせた。

「名前は「ハンター」。パーツも装備も最新式、かなりの性能だ。」
「ハンター…」

 拓也が箱を開けるとハンターのパーツが目に映る。グレーのような色をしたハンターに皆釘付けである。

「装備がライフル…と、いうことは長距離射撃が可能だと言うことですな…。しかもこれ、かなり長い距離の射撃が可能ですぞ!市販で売られているライフルより全然長いですぞ!そしてパーツは最新式の「ワイルドフレーム」…凄い、これはかなりの高性能ですぞ!」
「さすがユズ、組み立てる前からハンターの事分かっちゃってる。」
「すげぇ…このLBX……。」
「組み立ててみるか?」
「えっ、いいの?」
「ああ。」
「やる!」

 カズはそう言うと丁寧に組み立てを始める。ニッパーでゲートを切り取り、コアスケルトンに1つずつ組み立てていく。バン達はカズの様子を見守りながら、ハンターが出来上がっていくのを待っていた。
 最後にヘッドパーツを付ければハンターの出来上がり。尻尾が生えていて、爪が長くケモノのような手、背中にはミサイルのような棘が付いている。そんなかっこいいLBXにカズの目がより一層輝かしくなる。彼の中でピン、ときたのかもしれない。
 ──これが、欲しい。
 そう思ってしまったカズだが、拓也は“組み立ててもいい”と言っただけで“あげてもいい”とは一言も言ってない。カズの目が少しだけ俯く。

「君たちに来てもらったのは、単にこのLBXを見せる為だけではない。」
「えっ…?」
「これから話す事は他言無用、絶対に秘密にしてくれ。わかったな。」
「…………」

 拓也は一呼吸置いて、話をし始める。

「新しい総理大臣の就任記念パレードが明日ある事は知っているな」
「えーっと誰だったっけ…」
「お若くて正義感が強い新総理大臣の「財前宗介」氏の事ですな!誰よりもこの世界の未来を考えてる総理大臣で支持率も高い人ですな」
「財前宗介?」
「知らないの?バン、常識でしょ?」
「うん…」
「その財前宗介の命が、明日のパレードで狙われている。


────“ある組織”に。」
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