彼女の秘密
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「カリスト、その背中……」
「………!!!!」
浴室に備え付けてある鏡に映る彼女の背を指差しローが呆然としていると、カリストの眼から大粒の涙がポロポロとこぼれた。
―ダ…ッ!!
「…っカリスト!?」
ローの制止も構わずにカリストは何も身につけずに浴室から駆け出した。
急いで後を追うと彼女の手には短剣が握られている。
―その切っ先を…自身の喉元へと向けるカリスト。
「何してんだカリストっ、やめろ…ッ!!」
「放して…ッ!死なせてよッ!!」
数秒揉み合ってローが短剣を取り上げて投げ捨てる。
カリストは床に伏せて泣き崩れた。
濡れた髪が床に散らばる…
「うぅ……ぐすっ…」
「カリスト、お前……」
「…船長にだけはっ、見られたくなかったのに」
―その背には「天駆ける竜の蹄」
―それは世界貴族に飼われた者に焼きつけられる―
―「人間以下」の烙印……―