少女と夜半
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―ザザァーン…ザザァー…ン
満月の美しい静かな夜半、オンエア海賊団の船上は寝静まっていた。
「うー…ん、ムニャムニャ」
この船の船長、スクラッチメン・アプーの腕の中で寝息をたてる少女の名はミューズ。
とある島のスラム街で1人ぼっちで歌っていた彼女に興味を持ったアプーが連れて来た。
船員たちもミューズを我が子同然に可愛がっている。
―ザザァーン…ザザァーン……
「……?」
波と風の音の間に違和感を感じたミューズはムクリと起き上がると、スルリとアプーの腕を抜け出してどこかへ行ってしまった。
「ん……あれ?ミューズがいねぇ。」
しばらく経ってからアプーも目を覚まし、異変に気がついた。
「トイレにでも行ってんのかな…まぁすぐ帰ってくんだろ。」
―ザザァー…ン…ザザァーン…
「……!?」
再び寝床に入ろうとしたアプーだったが、ガバッと跳ね起きた。
―嫌な予感がする。
「思い過ごしだとイイんだが…」
一抹の不安を抱きつつ、服も乱れたまま部屋を出た。
―船室中を探し回り、甲板に向かうと…
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