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甘すぎるふたり スビン

「……まだ起きないの?」
そう囁いた声が、耳のすぐ横で溶ける。

スビンの息がふわっと頬にかかって、私は思わず布団を引き上げた。
「もう……近いってば」

「近くないと見えないじゃん。」
布団の中に潜り込んできたスビンが、くしゃっと笑う。
寝起きなのに、肌はつやつやで、髪もほとんど乱れてない。
ずるい。

「スビン、顔、近い。」
「ヌナの顔見たら、朝から元気になるんだもん。」
にこっと笑って、彼はそのまま頬をすり寄せてくる。
首筋に当たる彼の髪がくすぐったくて、息が止まりそうになる。

「ん〜、柔らかい。」
「どこ触ってるの。」
「ほっぺだよ、ちゃんと。」
言葉は可愛いのに、声が低い。ずるいトーン。
そのまま頬にキスが落ちて、「おはよう」の代わりみたいに、もう一度。

「ねぇ、スビン。朝ごはん――」
「あと5分、ぎゅってして。」
そう言って、彼は腕を回してくる。
背中に感じる腕の力が、いつもより少しだけ強い。

「5分だけだよ?」
「うん。……でも、10分になるかも。」

小さく笑って、彼の胸に顔を埋める。
彼の体温と香りが、朝の日差しと混ざって、世界が甘く溶けていくみたいだった。
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