校内ランキング戦
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「おいまた荒井が越前に絡んでるぜ」
「無茶苦茶言ってんなー」
今日もいい部活日和だ。
日焼け止めをちゃんと塗って外に出る。いやはやあっついなあ~。今日もマネージャー業一生懸命頑張るぞー!えいえいおー!
呑気に歩いていると海堂から声をかけられた。なんでもリョーマくんと荒井がまた懲りずに喧嘩してるらしい。
「どうする止めるか?」
「もうすぐ部長たちも帰ってくるし見つかったらどやされるぜ!」
「えっみたいです!」
「うーん」
不二先輩が悩んだようにコートを見つめる。みたいみたいと騒いでいると口を塞がれる。おいてめぇ海堂だな!!頭の次は口か!!!
暴れていると「うるさいよ」と不二先輩に怒られたごめんなさい全力で黙ります。だからそんな怖い顔しないでください。
「1年のお前にはそのラケットがお似合いだぜ。これに懲りて二度とでしゃばろうと思うんじゃねぇぞ!
そうすれば大事なラケットも3本とも出てくるかもな!」
話を聞いてみればおそらく荒井がリョーマくんのテニスラケットを隠したのだろう。相変わらずだ。荒井は基本的には良い奴なのだけれど沸点が低くてわりと喧嘩早くてそれからフラグを立てるのがめちゃくちゃ上手い。
哀れに思っていると海堂がゆっくりと私の口から手を離す。呼吸が楽になった。怒鳴りつけようとも思ったが不二先輩に睨まれるのはやだから海堂の綺麗な足を蹴ってやった。いい筋肉だね海堂!!
「お…おい?越前…どこへ…」
「いるよね弱いからって小細工するやつ」
「なんだとオレが隠したとでも言いたいのか」
「さあね。」
人を煽る時のリョーマくんはほんっとにイキイキしている。先輩相手に余裕なその態度は本当に格好いい。惚れ惚れする。あの小さな背丈でかかんに挑んでいく姿は全然小さく見えない。かっこいいよリョーマくん!
リョーマくんと荒井のためにドリンクとタオルを持ってきてあげよう。どうせ早く決着つくだろうし急ごうかな
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「不二せんぱーい!どうなりました?」
「あの越前って1年生すごいよ。もう使いこなしてる。」
「自分で回って無理やりスピンを与えてる…リョーマくんすっご~」
「もうリョーマ呼びかい?僕のことは呼んでくれないの?」
「エッ…周助って長いからやです」
思ったことをそのまま言うと「残念だな」と悲しがられた。ごめんなさい…不二って響きすごい好きですよわたし…でも周助はちょっと長いです…長い…
「弘法は筆を選ばずってやつかな」
「くるナアイツ」
「ああ」
そのまま圧倒していくリョーマくん。挙句の果てには荒井のポケットから零れたボールを当てて見せた。あんなボロボロのラケットでよくやるなあ。わたしなんて普通のラケットでも無理だよ。
いやできるなら女子テニス入ってたよ。
「2年の恥晒しやがって」
「おい海堂」
「……便所っスよ」
「気をつけてー!」
「お前は黙っとけ!」
トイレに向かった海堂に手を振るがガン無視である。まあ仕方ないツンツンツンツンデレくらいが彼だから。それよりも越前リョーマくん。ほんとにすごいな彼。さっきから圧倒されっぱなしだ。
「最後までやってもらいますよ先輩!」
ぎらついた彼の瞳は美しくて、かっこよくて、思わずドキッとしたのは秘密だ。
その後ここにいたみんなは無事グラウンドを走らされ私はいつもの倍仕事をさせられたのでした…めでたしめで…めでたくねぇ!!!