校内ランキング戦
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
「名前先輩って呼んでいいスか?」
「むしろ呼びたまえ越前くん!」
「リョーマでいいっす」
「リョーマくん!」
帰り道、肩を並べて歩く。
私よりほんの少しだけ身長が低い。あんなにテニスがうまいのにまだやっぱり1年生。普段見上げている立場だからこうして身長がかわらないのはなんだかすごく新鮮だ。彼は嫌そうだけれど。
なぜ彼と仲良くなれたかというと、テニスコート裏にある野良猫のたまり場(私が餌をあげ続けたらこうなった)でいつもの如くにゃんこと群れているとたまたまリョーマくんが通って近づいてくれた。私が無類の猫好きであることを語ると猫を飼っていると教えてくれた。名前はカルピンと言うらしい。それからポンタを買ってあげてベンチに座って話を聞いていたらすっかり遅くなって送ってくれることになった。
「あ~もうまじカルピン可愛い~」
「尻尾とか触るとむっちゃ気持ちいいんスよ」
「写真だけでこんっな可愛いのに…実物みたら死ぬ気がする」
カルピンのタヌキのような猫のようななんとも言えない見た目なのに溢れ出すこの可愛さはなんなのだろうか。私の場合猫は大大大大大好きなのだが、弟が猫アレルギーなのだ。だから猫は飼えない。それもあって野良猫に構い倒しているのだ。
「…今度」
「ん?」
「俺の家に来れば?カルピンに合わせたげるっすよ」
「ほんとに!?!?」
あまりに食いつきすぎただろうか。リョーマくんが少し驚いた顔をしていたけれど、お構いないし手を掴んで「いいの!?」と聞けば恥ずかしそうに構わないと言ってくれた。リョーマくんは神様だ…!!
「あっ私の家ここ!」
「…じゃ、また明日」
「うん!バイバイリョーマくん!」
思いきり手を振ればリョーマくんは控えめに手を振り返してくれた。めちゃくちゃかわいいから「かわいい!!」と叫ぶとそっぽをむいて歩き出した。クーデレ最高です超可愛い!!!
「姉ちゃん今の男誰。彼氏。俺のがでかいよ」
「後輩だよかわいいでしょ~」
「俺のがかわいい!」
「それもそうだ!こた世界一可愛い!!」
_____
苗字小太郎
姉に溺愛なよくできた弟。古武術習ってる。