校内ランキング戦
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「よ!名前!昨日はどーだったよ!」
「よっす桃~!昨日はもちろん全勝だったよブイ!」
あさイチで朝練に向かう道にて桃と遭遇。自転車の後ろに乗せてもらって桃の腰に手を回す。そのまま昨日の報告をしてあげると安心したように桃は笑った。俺も試合に出たかったと嘆いていたから足はよ治せと後ろから頭を叩いてあげた
学校について自転車を置いて部室に向かって歩き出す。すると突然「そう言えば俺からも報告があんだよ!」と嬉しそうに言うものだから聞いてあげようと耳を傾ける。すると、桃は私の耳に手を当ててこそこそと内緒話を始めた。
うん。周りだれもいないけどね!!
「…ほぉ~?桃が試合した上に1年生に負けそうになったってこと?」
「そ、そっちじゃなくてよ!1年生にすげぇのが入ってきた!って話!」
結局また私の忠告は無視か。
怒っているアピールとして頬を膨らませて睨みつけるとわりぃわりぃと誤魔化すように笑った。桃はなにかと笑って誤魔化す傾向がある。それにはもう流されないぞ!
「あっ、これやるよ!だから機嫌治せって!ほら!
コンビニ限定いちごエクレア!」
「桃城くん今回は許すけど次からは気をつけてね!」
「っしゃやりぃ!」
おい誰だ単純とか言ったそこのやつ。
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「苗字が食べ物につられて桃城を許す確率100%…」
「乾先輩。そのデータは今すぐ消しましょう」
そしていつから後ろにいたんですか
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時間が経つのは早い。もう放課後だ。
今日から1年生とレギュラー陣は初ご対面。もちろん私も!!かわいい1年生たちにいつ絡みに行こうかうずうずしてる私に気づいたタカさんが「慌てなくても1年生は逃げないよ」と微笑んでくれた。バーニングモードじゃないタカさんは天使でしかない。
こうして第三者の目線から見るとレギュラー陣の貫禄というか、オーラというか。そういうものを感じる。なんていうかものすごい強そうに見える。いや強いんだけどさ。
「新入生も部の雰囲気に慣れてもらいたいから部長がくるまであいてるコートに入ってもいいよ」
「オレ達も軽く打っとくか」
わらわらとテニスコートに入っていくレギュラー陣。さて私も仕事をしますか。
ドリンクを作りに部室に一旦戻ろうとすると、遠くから1年生の驚くような声が聞こえてきた。そうだよね普通どんなロブでもカゴに返すなんてこと出来ないよねムフフ。
私の事じゃないのに誇らしく思っていると。はるかに不二先輩の頭上を超えたロブを帽子をかぶった1年生らしき男の子の元に飛んでいった。
危ない!声をかけようとするとその男の子はたからかにジャンピングスマッシュをしてボールをカゴの中に叩きつけてみせた。
「あんがい簡単だね」
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「…おい名前?ドリンク作りに行かねーの?」
「か…」
「か?」
「がっごいい~~~!!!!!」
あの身長からあれだけ飛んでその上ジャンピングスマッシュを決めてしまうなんて。カッコよすぎる。あのクールで生意気なところも可愛すぎる。なにあの1年生!!構い倒したい!!!
「ねえ桃!あの子が桃の言ってたすごい1年生!?」
「お、おう。そーだけど…まさかお前惚れたりしてねぇよな??」
なぜか捨てられた子犬みたいな顔をして私を見つめる桃がなんだか可愛くて思わず吹き出してしまう。そんなに心配する必要がどこにあるんだか。
ちょっと意地悪だが、ここは朝の仕返しをすこしだけさせてもらおう。
「惚れた!かもね!」
「な、なんだよそれ~!!」
荒井になぜか胸ぐらを掴まれてそれを手塚先輩に見られてグラウンドを走りに行く彼を尻目にドリンクを作りに向かう。これは面白いことになってきたぞ!!