地区予選
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「リョーマぐん~!!!」
「ちょっ、名前先輩泣かないでよ」
リョーマくんに思わず抱きついて泣きわめく。だって、あんな怪我をしてまでコートに立ち続けて、都大会優勝を決めてくれた彼にありがとうを言いたくてたまらなかった。彼の肩を掴んで、迷わずにありがとうと伝えると彼は照れくさそうに頬をかいた。
「先輩大げさっす」
「だって、心配だったんだよ!瞼から血が滝みたいに出てくるし…」
「滝」
堪えてきた心配の涙が一気に溢れ出した。ボロボロと泣いてしまう私を見てリョーマくんは、少しだけ呆れた顔をした。そして私の涙を指で拭ってくれる。その時のリョーマくんの顔は今まで見たことないくらい優しい顔をしていた。
「はいはーいおチビそこまでね」
「どけどけ名前!!」
ワッと盛り上がってリョーマくんを取り囲む青学メンバー達。もみくちゃにされているリョーマくんを遠目に見て、思わず笑いがこぼれ落ちた。私もその輪の中に急いで飛び込んだ。
_____
「…あっ!!!忘れ物した!」
閉会式、表彰式を終え、もう帰るだけになった時に私はやっと忘れ物を思い出した。急いで取りに帰ると告げて遅いなりに走り出す。会場につくと、もうほとんどの中学校は帰っていた。忘れ物とは救急箱のことなのだが、先程置いたところに見当たらない。
「あれ、こんなとこでどしたんだよ苗字」
「あっ!神尾くん!それに美少女さん!橘さんも!」
不動峰はまだ残っていたらしい。そこにはシングルス321の3人が揃っていた。私が事情を説明すると橘さんがどこかで見た気がすると教えてくれた。そのうえ手伝ってくれるというのだから本当に不動峰の人たちは優しい。
最初は3人だったのに段々多人数になって結局不動峰全員で探してくれた。感謝でしかない。
「おーい!見つけたぞ!」
「あっ!桜井くんー!ありがとう!!ほんとにありがとう!!」
不動峰の皆さんに何度も何度も頭を下げる。気にするなと微笑む橘さんは本当にかっこいい。不動峰のことを最初は怖いチームだなって思ってたけど全然そんなことは無かった。みんな優しくて、強い芯みたいなものを持っている。
「橘さん!」
「ん?どうした。他にも忘れ物か?」
「いえ、不動峰っていいチームですね!私、きっとこうして試合をしてなかったら、こんな風に不動峰のみんなのこと好きになれてなかったと思うから。凄く嬉しいです!
都大会一緒に頑張りましょう!」
それは、お世辞でも、社交辞令でもない。私の本心。不動峰というチームについて、誤解をしていたことが今ではものすごく申し訳なく感じられた。少しだけ恥ずかしいけどこうして伝えることは大切だと思うから。伝えさせてもらう。
「俺達も、同じことを思ってるぞ」
「へ?」
「青学のこと、お前のこと。知れてよかった。都大会では負けないからな」
太陽みたいに、優しい笑顔。
不動峰の2年生たちがみんな橘さんのことをしたっている理由がよくわかった気がする。
「たっ、たち、橘さん~~~!!」
「はは、お前は大袈裟だな。胸くらいなら貸すぞ。」
「ぜひ!」
橘さんのたくましい筋肉に包まれてきゃー!と私がひとりで盛り上がっているとすぐに離れろと2年生全員から引き剥がされてしまった。橘さんセコム恐るべし。
「リョーマぐん~!!!」
「ちょっ、名前先輩泣かないでよ」
リョーマくんに思わず抱きついて泣きわめく。だって、あんな怪我をしてまでコートに立ち続けて、都大会優勝を決めてくれた彼にありがとうを言いたくてたまらなかった。彼の肩を掴んで、迷わずにありがとうと伝えると彼は照れくさそうに頬をかいた。
「先輩大げさっす」
「だって、心配だったんだよ!瞼から血が滝みたいに出てくるし…」
「滝」
堪えてきた心配の涙が一気に溢れ出した。ボロボロと泣いてしまう私を見てリョーマくんは、少しだけ呆れた顔をした。そして私の涙を指で拭ってくれる。その時のリョーマくんの顔は今まで見たことないくらい優しい顔をしていた。
「はいはーいおチビそこまでね」
「どけどけ名前!!」
ワッと盛り上がってリョーマくんを取り囲む青学メンバー達。もみくちゃにされているリョーマくんを遠目に見て、思わず笑いがこぼれ落ちた。私もその輪の中に急いで飛び込んだ。
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「…あっ!!!忘れ物した!」
閉会式、表彰式を終え、もう帰るだけになった時に私はやっと忘れ物を思い出した。急いで取りに帰ると告げて遅いなりに走り出す。会場につくと、もうほとんどの中学校は帰っていた。忘れ物とは救急箱のことなのだが、先程置いたところに見当たらない。
「あれ、こんなとこでどしたんだよ苗字」
「あっ!神尾くん!それに美少女さん!橘さんも!」
不動峰はまだ残っていたらしい。そこにはシングルス321の3人が揃っていた。私が事情を説明すると橘さんがどこかで見た気がすると教えてくれた。そのうえ手伝ってくれるというのだから本当に不動峰の人たちは優しい。
最初は3人だったのに段々多人数になって結局不動峰全員で探してくれた。感謝でしかない。
「おーい!見つけたぞ!」
「あっ!桜井くんー!ありがとう!!ほんとにありがとう!!」
不動峰の皆さんに何度も何度も頭を下げる。気にするなと微笑む橘さんは本当にかっこいい。不動峰のことを最初は怖いチームだなって思ってたけど全然そんなことは無かった。みんな優しくて、強い芯みたいなものを持っている。
「橘さん!」
「ん?どうした。他にも忘れ物か?」
「いえ、不動峰っていいチームですね!私、きっとこうして試合をしてなかったら、こんな風に不動峰のみんなのこと好きになれてなかったと思うから。凄く嬉しいです!
都大会一緒に頑張りましょう!」
それは、お世辞でも、社交辞令でもない。私の本心。不動峰というチームについて、誤解をしていたことが今ではものすごく申し訳なく感じられた。少しだけ恥ずかしいけどこうして伝えることは大切だと思うから。伝えさせてもらう。
「俺達も、同じことを思ってるぞ」
「へ?」
「青学のこと、お前のこと。知れてよかった。都大会では負けないからな」
太陽みたいに、優しい笑顔。
不動峰の2年生たちがみんな橘さんのことをしたっている理由がよくわかった気がする。
「たっ、たち、橘さん~~~!!」
「はは、お前は大袈裟だな。胸くらいなら貸すぞ。」
「ぜひ!」
橘さんのたくましい筋肉に包まれてきゃー!と私がひとりで盛り上がっているとすぐに離れろと2年生全員から引き剥がされてしまった。橘さんセコム恐るべし。