地区予選
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
「鬼太郎くーん!!」
「鬼太郎じゃねぇし!!」
それとなくミーティングが終わって各々がアップを始めたので私はそっと輪の中から抜けて不動峰の元へ向かった。鬼太郎くんも気を使ってくれていたのか不動峰の皆さんとは少し離れたところにいてくれた。走ってタックルすると「ぐぇ!」と情けない声をあげた
「いってて…お前ほんとにオンナかよ」
「どこからどうみても可愛い乙女じゃん」
「ところでさ」
「無視かよ」
あまりにも華麗にスルーするものだから思わずツッコんでしまった。いつか再会出来たらいいななんて思ってはいたけれどまさかこんな所で再会を果たすとは思わなかった。しかも相手は地区予選決勝の相手。世間って本当に狭い。
「鬼太郎くんcdはどうだった?」
「…あのさ、俺鬼太郎じゃねぇから!」
「え?なんていうの?」
「神尾アキラだ!!」
「おっけ!ところで鬼太郎くん!」
「だーかーらァ!!!!」
ムキになって怒る鬼太…神尾くんがなんだか面白くて笑ってしまう。私の頭を軽く叩くと神尾くんはため息をついた。その行動は呆れたといわんばかりで、少しむかついたのでスネを蹴っておいた。
いてぇと叫ぶ神尾くん。その声に振り返る不動峰の人達。この状況!!完全に私悪者じゃないか!!!
「ちょっと神尾くん私が悪いみたいなのやめてよ!!」
「名前覚えててくれたんだな…!」
「なんで今そこで感動すんの!!」
ギャーギャーと2人で騒いでいると私たちにひとつの影がさした。そっちを向けばさっきのキューティクル美少年がいて。私たちのことを蔑むような目線で見ていた。見れば見るほどめちゃくちゃ美少女…ゲフンゲフン美少年で美しい。
美少ね…美少女は小さく口を開いた。
「あのさあ、まず神尾はなんで他校と仲良くしたがるのかな。決勝相手ってこと分かってるわけ?
しかも女なのがムカつくよなあ…杏ちゃんのことはどうすんだよ。しかも青学のマネだし…見るからに頭悪そうだしさあ…」
「すごい!!ボソボソ文句言われてる!!」
ぼやきに思わず拍手すると拍手することじゃねぇと神尾くんに怒られた。美少女さんが本当に嫌そうな顔をしていたから笑顔で話しかけてみた。ちゃんと「苗字名前。よろしくね!」と言ったのだけれど返事は返ってこなかった。
なるほどツンデレってわけね!!!
「おいこら!苗字やっと見つけたぞ!」
「あ、大石せんぱーい!」
「勝手に他校の所に行っちゃダメだろ?すいませんうちのがご迷惑を」
「おかけしてないから大丈夫です!!」
「いやしてんだろ」
大石先輩に連れていかれながら神尾くんと美少女さんに手を振った。