地区予選
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黒い集団不動峰
.
「えっ!?柿ノ木中が負けた!?」
試合前に私たちの耳に飛び込んできたのはとんでもない内容だった。都大会候補である柿ノ木中がまさかの無名校…不動峰に負けたのだから。
「不動峰中!?昨年の新人戦の直前暴力沙汰で出場辞退した?」
「オレあそこの顧問嫌い。偉そうで」
「わかります!!私も嫌いです!」
「だよなー」と英二先輩がまゆを下げる。あそこの顧問は偉そうで好きにはなれなかった。選手達のことを駒としか思ってないようで。それにしても何があったのか。柿ノ木中はまぐれで勝てるような相手ではない。
「試合を見てきたけどまったく別物だったね。選手は全員新レギュラーに部長以外はすべて2年生。顧問も替わったらしい。
鍵を握るのは実質的に監督も兼任している部長以外の橘という男…」
乾先輩の言葉を聞いて空気が重くなる。緊張感が張り詰めていてみんなが集中力を高めて言ってるように感じた。不動峰。全くノーマークだったから私も動揺を隠せなかった。乾先輩はしっかりデータとってたみたいだけれど…。
「でも青学ならそんな新参者余裕ッスよ!!ブッチギリ優勝ッス!」
「ほ ほりおくん!」
お調子者の堀尾くんがそう高々と言い放った時に真後ろには不動峰がいた。中学二年生主体とは思えないほどの貫禄があってとても新参者という雰囲気ではない。くろいジャージがめちゃくちゃ怖い。青学と不動峰の間になんとも言えぬ緊張感が張り詰める。私は必死に真顔を作ることをがんばっていた
「手塚だな
俺は不動峰の部長橘だ!!いい試合をしよう」
「ああ」
主将同士が握手を交わす。なんだー!!不動峰にめっちゃいい人じゃないか!!人を見かけで判断するなんてあるまじき行為!私のバカ!!!橘さんは仏様みたいな顔してるし他の人は…なんか赤髪で片目隠してるゲゲゲの鬼太郎みたいな人もいるけどいい人たちそうだ。
ん?まてよ?…赤髪の鬼太郎って赤髪の鬼太郎って!!!
予想が確信に変わる向こうも私に気づいたのかハッ!とした表情をした。しかし今話に飛び出すのはちょっと雰囲気ごわしになるので私は小さく手を振った。鬼太郎くんはちょいちょい。と人差し指を自身の方向に曲げて後で来いと指示した。
「あの人でっかー!!本当に中学生!?」
「怖そうな人もいるよ!」
「それより一番後ろの人見て!!手元見てないのにあんな凄技!」
トリオ3人が盛り上がっていたので見てみるとキューティクルな黒髪の美少女…いや男だ!美少年がボールをポーンポーンとラケットの縁で跳ねさせたりしていた。ありえない動きに私は空いた口が塞がらない。やばい。やばい何あれ。
するとファンタ片手に同じことをして挑発するリョーマくんがいたので思わず堪えてきたのに笑ってしまった。
「ぶはははは!!!挑発してる!!めっちゃ生意気!!」
「ダブルスと補欠で相当ストレスが溜まってるみたいだね」
「ファンタ!!片手に!!」
何故かツボに入って爆笑する私を桃が回収する。それでも笑いは収まらない。リョーマくん可愛すぎる。ていうか凄すぎる。後でやり方教えてもらおう。
そうしている間に不動峰にが去っていった。
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「えっ!?柿ノ木中が負けた!?」
試合前に私たちの耳に飛び込んできたのはとんでもない内容だった。都大会候補である柿ノ木中がまさかの無名校…不動峰に負けたのだから。
「不動峰中!?昨年の新人戦の直前暴力沙汰で出場辞退した?」
「オレあそこの顧問嫌い。偉そうで」
「わかります!!私も嫌いです!」
「だよなー」と英二先輩がまゆを下げる。あそこの顧問は偉そうで好きにはなれなかった。選手達のことを駒としか思ってないようで。それにしても何があったのか。柿ノ木中はまぐれで勝てるような相手ではない。
「試合を見てきたけどまったく別物だったね。選手は全員新レギュラーに部長以外はすべて2年生。顧問も替わったらしい。
鍵を握るのは実質的に監督も兼任している部長以外の橘という男…」
乾先輩の言葉を聞いて空気が重くなる。緊張感が張り詰めていてみんなが集中力を高めて言ってるように感じた。不動峰。全くノーマークだったから私も動揺を隠せなかった。乾先輩はしっかりデータとってたみたいだけれど…。
「でも青学ならそんな新参者余裕ッスよ!!ブッチギリ優勝ッス!」
「ほ ほりおくん!」
お調子者の堀尾くんがそう高々と言い放った時に真後ろには不動峰がいた。中学二年生主体とは思えないほどの貫禄があってとても新参者という雰囲気ではない。くろいジャージがめちゃくちゃ怖い。青学と不動峰の間になんとも言えぬ緊張感が張り詰める。私は必死に真顔を作ることをがんばっていた
「手塚だな
俺は不動峰の部長橘だ!!いい試合をしよう」
「ああ」
主将同士が握手を交わす。なんだー!!不動峰にめっちゃいい人じゃないか!!人を見かけで判断するなんてあるまじき行為!私のバカ!!!橘さんは仏様みたいな顔してるし他の人は…なんか赤髪で片目隠してるゲゲゲの鬼太郎みたいな人もいるけどいい人たちそうだ。
ん?まてよ?…赤髪の鬼太郎って赤髪の鬼太郎って!!!
予想が確信に変わる向こうも私に気づいたのかハッ!とした表情をした。しかし今話に飛び出すのはちょっと雰囲気ごわしになるので私は小さく手を振った。鬼太郎くんはちょいちょい。と人差し指を自身の方向に曲げて後で来いと指示した。
「あの人でっかー!!本当に中学生!?」
「怖そうな人もいるよ!」
「それより一番後ろの人見て!!手元見てないのにあんな凄技!」
トリオ3人が盛り上がっていたので見てみるとキューティクルな黒髪の美少女…いや男だ!美少年がボールをポーンポーンとラケットの縁で跳ねさせたりしていた。ありえない動きに私は空いた口が塞がらない。やばい。やばい何あれ。
するとファンタ片手に同じことをして挑発するリョーマくんがいたので思わず堪えてきたのに笑ってしまった。
「ぶはははは!!!挑発してる!!めっちゃ生意気!!」
「ダブルスと補欠で相当ストレスが溜まってるみたいだね」
「ファンタ!!片手に!!」
何故かツボに入って爆笑する私を桃が回収する。それでも笑いは収まらない。リョーマくん可愛すぎる。ていうか凄すぎる。後でやり方教えてもらおう。
そうしている間に不動峰にが去っていった。