校内ランキング戦
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地区大会レギュラー !!
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「乾先輩!」
「おや、苗字。どうしたの?」
「お疲れ様です!ドリンクとタオルいりませんか?」
「もらうよ」
乾先輩にドリンクとタオルを手渡す。試合に負けたけれど先輩からは悔しさとかそういうものは見えない。多分見せないようにしているんだろう。そういうところはすごくかっこいいけれどちょっぴり寂しかったりもする。こんなのワガママだろうか。
「苗字はどうやら越前の応援を頼まれていたようだな」
「はは…でも乾先輩も応援しちゃいました。約束破ったから怒られるかな?」
「声援に答えられなくてすまない。」
「そんな!ナイスゲームでしたよ!」
グッ!と拳を握りしめて乾先輩に微笑んでみる。いつだって笑顔が1番だよね。乾先輩は数秒黙ってこちらを見つめると私の頭を優しく撫でた。その手つきは優しくてなんだかドキドキした。
「…なんか恥ずかしいです」
「はは、すまない。苗字の笑顔には人を癒す効果があるな。ありがとう。さて、俺は海堂戦に向けてデータを見直すかな」
乾先輩の大きな背中はなんだかかっこよくて。私は思わず大きな声で「乾先輩頑張ってください!」と叫んでいた。乾先輩は軽く片手をあげて去っていった。何今のカッコよすぎる。
_____
「あ、手塚部長。ありがとうございました!変わります!」
「ああ」
ホワイトボードの前に居てくれた手塚部長に変わるべく隣の椅子に座る。しかし手塚部長は去るようすを見せない。不思議で仕方ない。多分私は今大量のクエスチョンマークを飛ばしまくっている。
手塚部長はこちらをじっと見つめるだけで何も言ってこない。しかし逸らしたら負けな気がする私は、目をそらさない。
数秒経って手塚部長がやっと口を開いた。
「…苗字と話すのは久しぶりだからな。もう少し、ここにいてもいいか?」
「…えっ?全然いいですよ!お話しましょう!」
手塚部長はどうやらめちゃくちゃ暇らしい。こんな私と話がしたいだなんてよっぽど暇じゃないと思わないと思う。確か手塚部長は大石先輩と同じブロックだったけれどどうなったんだろう。後ろのホワイトボードを見るとやはり手塚部長の圧勝だった。さすが部長。
「全勝と!それからレギュラー入りおめでとうございます」
「ああ、ありがとう」
正直に言うと二人きりになると喋ることはあまりない。なんか話せるネタ…話題…必死に探すが見当たらない。沈黙がすごく気まづいからどうにかしたいのだけれども。
「…苗字の、好きなものはなんだ?」
「え?好きな物、ですか?」
ありきたりな質問だけれど手塚部長から話しかけてくれたのはありがたい。ここは素直に私が本当に好きなものを述べておこう。えーっとえーっと、
「まず肉じゃがと、ロックバンドと、それから青学テニス部です!」
「青学、テニス部」
「はい!大好きなんです!手塚部長は何が好きですか?」
私の質問を受けて少しだけ笑うと手塚部長はゆっくりと私の頭に手を添えた。頭を撫でるのは3年生のあいだで流行ってるのかもしれない。私はなれないが。
「俺も、青学テニス部が好きだ。」
「えへへ!ですよね!」
「もちろん…苗字のことも」
「すきだ」そう耳元で囁くと手塚部長はどこかへ行ってしまった。私はワナワナと耳を手で抑えて震えることしかできなかった。20分後リョーマくんに声をかけられるまで私はそのままだったという。
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「乾先輩!」
「おや、苗字。どうしたの?」
「お疲れ様です!ドリンクとタオルいりませんか?」
「もらうよ」
乾先輩にドリンクとタオルを手渡す。試合に負けたけれど先輩からは悔しさとかそういうものは見えない。多分見せないようにしているんだろう。そういうところはすごくかっこいいけれどちょっぴり寂しかったりもする。こんなのワガママだろうか。
「苗字はどうやら越前の応援を頼まれていたようだな」
「はは…でも乾先輩も応援しちゃいました。約束破ったから怒られるかな?」
「声援に答えられなくてすまない。」
「そんな!ナイスゲームでしたよ!」
グッ!と拳を握りしめて乾先輩に微笑んでみる。いつだって笑顔が1番だよね。乾先輩は数秒黙ってこちらを見つめると私の頭を優しく撫でた。その手つきは優しくてなんだかドキドキした。
「…なんか恥ずかしいです」
「はは、すまない。苗字の笑顔には人を癒す効果があるな。ありがとう。さて、俺は海堂戦に向けてデータを見直すかな」
乾先輩の大きな背中はなんだかかっこよくて。私は思わず大きな声で「乾先輩頑張ってください!」と叫んでいた。乾先輩は軽く片手をあげて去っていった。何今のカッコよすぎる。
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「あ、手塚部長。ありがとうございました!変わります!」
「ああ」
ホワイトボードの前に居てくれた手塚部長に変わるべく隣の椅子に座る。しかし手塚部長は去るようすを見せない。不思議で仕方ない。多分私は今大量のクエスチョンマークを飛ばしまくっている。
手塚部長はこちらをじっと見つめるだけで何も言ってこない。しかし逸らしたら負けな気がする私は、目をそらさない。
数秒経って手塚部長がやっと口を開いた。
「…苗字と話すのは久しぶりだからな。もう少し、ここにいてもいいか?」
「…えっ?全然いいですよ!お話しましょう!」
手塚部長はどうやらめちゃくちゃ暇らしい。こんな私と話がしたいだなんてよっぽど暇じゃないと思わないと思う。確か手塚部長は大石先輩と同じブロックだったけれどどうなったんだろう。後ろのホワイトボードを見るとやはり手塚部長の圧勝だった。さすが部長。
「全勝と!それからレギュラー入りおめでとうございます」
「ああ、ありがとう」
正直に言うと二人きりになると喋ることはあまりない。なんか話せるネタ…話題…必死に探すが見当たらない。沈黙がすごく気まづいからどうにかしたいのだけれども。
「…苗字の、好きなものはなんだ?」
「え?好きな物、ですか?」
ありきたりな質問だけれど手塚部長から話しかけてくれたのはありがたい。ここは素直に私が本当に好きなものを述べておこう。えーっとえーっと、
「まず肉じゃがと、ロックバンドと、それから青学テニス部です!」
「青学、テニス部」
「はい!大好きなんです!手塚部長は何が好きですか?」
私の質問を受けて少しだけ笑うと手塚部長はゆっくりと私の頭に手を添えた。頭を撫でるのは3年生のあいだで流行ってるのかもしれない。私はなれないが。
「俺も、青学テニス部が好きだ。」
「えへへ!ですよね!」
「もちろん…苗字のことも」
「すきだ」そう耳元で囁くと手塚部長はどこかへ行ってしまった。私はワナワナと耳を手で抑えて震えることしかできなかった。20分後リョーマくんに声をかけられるまで私はそのままだったという。