校内ランキング戦
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今日はとうとう乾先輩vsリョーマくん。リョーマくんが海堂を倒すという波乱があってからこの試合はみんなから注目されていた。
乾先輩を倒せばリョーマくんは異例の1年生レギュラーだ。
「お、名前も見に来たのかよ!」
「おーっす桃。リョーマくんに応援頼まれてさ!」
Dコートに着くとちょうど試合が始まりそうだった。昨日と同じく試合を見に来たであろう桃が既にいて、目の前には1年生たちもいる。
「おーい桃と名前ちゃん!おチビちゃんの試合見てんの?」
「あっエージ先輩これからっす越前の試合楽しみで…」
「お前今から試合だよ。オ・レ・と」
「ええっウソォ!」
残念無念また来週といつものセリフを吐いて英二先輩は歩き出した。かと思いきや急に振り返った。思わず肩が跳ね上がったのは仕方ないと思う。
「名前ちゃん見に来てくんないの~!?」
「あは…リョーマくんに応援頼まれちゃって!」
「むぅ~おチビの癖に生意気!じゃあ今日は絶対一緒に帰ろーね!かりんちゃん!」
「かわいい~了解です!!」
大きく手を振る英二先輩はやっぱり可愛い。あざとくてかわいい。もう最強じゃないか。敵無しじゃんこれは桃負けたな!!
コートに視線を移すと越前くんがこちらを見ていたことに気づいた。かわいかったから手を振ったら控えめに振り返してくれて、めちゃくちゃ嬉しかった。
試合は乾先輩のサーブから始まった。高身長から繰り出される高速サーブ。だけれどそれを難なく返すリョーマくん。流石だ。でも乾先輩はリョーマくんが打った瞬間にネットについた。リョーマくんが打ってくるところに必ず乾先輩はいる。
既にリョーマくんのデータをここまで集めるなんて本当にすごい人だ。
「あっやられた!アプローチの方向読まれてたみたい!?」
「偶然だろ!?たしかに乾先輩はサーブも早いしお手本みたいなプレイスタイルだけど海堂先輩のスネイクの方が凄かったって」
たしかに派手さとかかっこよさとかだったら他のレギュラー陣の方が上だと思う。それでも乾先輩がずっとレギュラーでいるのはきっとそれに見合う努力をしてきたからだ。___データテニス。これが彼の努力