無事お迎え完了だぜ


「日吉くんお久しぶり」

「数ヶ月ぶりだな」

「うん！大会でもあんまり会えないしね」



二人きりになって繋いでいた手を外して歩き出す。よそよそしいその態度がツンデレな日吉くんそのものでなんか可愛い。ほんとに会うのは久しぶりだ。

氷帝学園から歩いてわりとすぐに道場はある。今度迎えに来る時は早めに来て偵察して帰ろう。


「迎えとはいえ一応女なんだからこんな夜道1人で歩くな。これから迎えに来る時は連絡しろ」

「一応はいらんがお気遣いサンキューわがしくん！」

「わかしだ」


いつもと同じように呑気に話していると既に道場…日吉家に着いてしまった。するとナイスタイミングでこたが出てきた。こちらを見て驚いたあと私のところに走ってかけてきた。むっちゃかわいい。


「こたおつかれ！」

「姉ちゃんに若兄ちゃんもなんで2人でいんの？」

「迎えに来る道で会っただけだ。そんな般若みたいな顔するな」

ヤキモチ焼きなこたが可愛くてしょうがない。頭を撫でてあげていると「じゃあ気をつけて帰れよ」と日吉くんが家に入っていった。

それからこたとラーメンでも食べようという話になってラーメン屋さんを目指して歩き出した。私はとんこつでこたは味噌を食べた。なかなかに美味しかった。今度はわがしくんも誘おう。