校内ランキング戦
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「名前。小太郎迎えに行ってきてくれない?お母さん今日飲み会だからついでにご飯食べて帰ってきな」
「いいよーん行ってきます」
リョーマくんに送って貰って帰って来た途端これである。まぁかわいいかわいいこたが襲われるのは怖いからすぐに飛んでいくのだが。
弟の小太郎は古武術を小学校低学年の頃から習っていて、とても強い(らしい)。本格的に学ぶためうちからは少し遠い道場に通っている。
バスにゆられること30分。お目当てのところに到着だ。
「…あれ青学のマネージャーじゃね?」
「え~まじまじかわE~じゃん!」
「こんな夜道に一人で歩いてんのかよ…」
コソコソと声が聞こえてきた。私がマネージャーなことを知ってることからテニス部だろう。この辺のテニス部といえばもうあそこしか思い浮かばない。
_____氷帝学園
去年の関東大会2位の実力を持つ全国屈指の強豪校。
視線を向ければそこには、アクロバティックプレイが得意な向日さん。ボレーが得意な芥川さん。それからライジングショットが自慢で髪が私より長くツヤツヤな宍戸さん。(シャンプー教えて欲しい)がいた。
ここであったのもなんかの巡り合わせかな!日吉くんにも会いたいし場所知ってるかな!話しかけてみよう!
「こんばんは!!氷帝の人達ですよね!!」
「お前青学のマネージャーだよな。こんなところで何してんだよ!今日の練習はもう終わったぜ!」
「弟が古武術の道場に入ってて迎えに来たんです!日吉くんに会いたいんですけどいますか!?あとそれから宍戸さんシャンプー教えてください!」
「はぁ!?シャンプー!?」
ドン引きだと言わんばかりにこちらを見る宍戸さんに熱烈な視線を送る。本気ですよ!本気でシャンプーが気になるんです!ちなみに私はい〇髪です!!
マジマジと見つめる私に急に重りが加わる。効果音にするならズシッと言った感じだろうか。
「え!?なに!?おも!!」
「はじめましてー俺芥川慈郎ってゆーんだ!君の名前教えてよ!」
「苗字名前14歳好きな食べ物は肉じゃがです!!芥川さん!重いっす!」
「ジローでいいC~」
「ジローさん!」
自己紹介をしたところで。名前で呼んだところで。どかんのかーい。
心の中で鋭いツッコミをしておく。それより氷帝の人達が私のことを覚えていたことがびっくりなのだが。
「…お前こんなところで何してんだ」
「あ!わがしくん!」
「わかしだ!」
後ろから見たことあるキノコ頭が近づいてきたと思ったら日吉くんだった。こたが通う道場のところの息子さん。こたがお世話になっているうちに私も仲良くなった。何気に小さな時からの付き合いだ。テニス部に入ったとメールで知った時はほんっとにびっくりした。
「お前なんでここにいるんだよ。」
「こた迎えに!」
「…うちの学校の人と絡むなよ。跡部さんの時みたいになったらどうすんだよ」
思わず「あ」と小さな声が漏れた。以前もこうして迎えに来た時に跡部さんにたまたま出会いすごく絡まれたことを思い出した。最後に「俺様のものになる気になったら電話しな」と渡された連絡先は未だレシートと一緒に財布の中だ。でもまあかっこいい人だったな。自信に満ち溢れていて。付き合うかとなれば全くの別だが。
「クソクソ日吉知り合いかよー。俺らにも紹介しろ!」
「…腐れ縁なだけです。おい行くぞ」
「向日さーん宍戸さーんジローさんさようならー!」
片手で大きく手を振ると手を振り返してくれた3人。もう片手は日吉くんに引っ張られめちゃくちゃシュールではあったと思う。
あ、シャンプーきいてない