校内ランキング戦
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「越前リョーマ6-0っス」
「リョーマくん2連勝おめでとー!」
「昼飯くっていいスか?」
「いいよー!」
ついに今月の校内ランキング戦が始まった。校内ランキング戦とは4ブロックに別れそのうち上位2人ずつが各大会のレギュラーになれるというものだ。これが青学の強さの秘訣でもある。
いつも通りレギュラー陣が勝ち上がってくるだろうが今回はあのルーキー。越前リョーマくんが1年生ながらに参加している。これは波乱になりそうだ。
「苗字もお昼ご飯食べてきたらどうだ?」
「大石先輩!ここで食べるんで大丈夫です。」
「お前はほんと相変わらずだなあ…」
お弁当を開いて食べ始める。残念ながら自分で作るなんて女子力はない。だけれど今日のはかわいいかわいい弟のこたが作ってくれたもので死ぬほど美味しい。小6にしてよくできた弟だ。少し歪な卵焼きがこれまた可愛い。
「うふふ大石先輩見てくださいこの卵焼き~。私の弟が作ってくれたんですめちゃくちゃ可愛くないですか~?」
「弟くん料理もできるのか。すごい才能だね」
「よかったらひとつ食べません?2個あるんで!この美味しさ共感してほしいんです!」
「じゃあ頂こうかな」
「はいあーん!」
「…あーん!?」
箸で卵焼きを掴み大石先輩の口まで持っていく。しかし大石先輩は目を見開いて驚いて恥ずかしそうに顔を赤くしていった。それから戸惑ったようにしていたが、ギクシャクしながら食べてくれた。
何をそんなに慌てているのか。ただ私は、私の箸で卵焼きを掴んで大石先輩にそのまま食べさせ…て…
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私何してるの!!??
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「うぉっ、大石先輩すんません!!私なっななっ、何して!」
これは立派な関節キスだ。それにあ、あーんとか!!弟にあげる気分でやってしまったけれど私は本当に何をしているのだろうか穴があったら飛び込みたい。恥ずかしくて死にそうってのはきっとこういう状況のことを言うんだ。いやむしろ死にたい。英二先輩に合わす顔がない…!!
椅子から飛び降りて土下座をする。ほんとにとうとう私はイカれてしまったのだろうか。なんでそんな…なんであんな…!!
「あ、謝らないでくれ!!むしろ嬉しかった…と…いうか…」
「嬉しかった…?アッ美味しかったなら何よりです。こ、こたに伝えときますッ!!!」
「そ、そういうことじゃないんだけど…!まあいいか」
苦笑いした大石先輩に疑問を抱きながらも、私はウインナーにはしを進めた。