ヤキモチ
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久々に中也の匂いと腕に包まれながら寝て起きたあたし
起きた時には既に日が昇りつめていて、隣にいるはずの中也がいない事に気づくのにそう時間はかからなかった
中也の仕事部屋におらず、お風呂にもいなかった中也の痕跡は、リビングのテーブルに置いてあった
「本部に行って来る…か」
ポートマフィアでも人気のある中也だ。監視対象のあたしが執務室に行っても邪魔者扱いされるだけだろう
でも本部に行けば否でも自分の仕事も有るわけで
「行きたくないけど、行くしかないのか…」
そう思って、家を出て下に降りると
「椛様」
「あ…」
「中也様より伝言を言付かっております」
中也からの伝言?
「寄り道せず俺の所に来い。とのことです」
「ありがとうございます」
お辞儀をして本部に出向くと、森派の人間ではなく先代派の人間。つまりお爺様側の人間だった黒服の人たちがいて
「椛様。おはようございます」
「お、おはようございます。今日も早いんですね」
「椛様を見てから仕事をするのが我々の日課です。ここ数日、いらっしゃらなかった日々は心配で心配で」
心配?お爺様の孫娘であるあたしが居なくなると、先代派は拠り所が無くなるからでしょうに
「ありがとうございます」
自分の執務室に入ると直ぐに
「椛さん」
「はい?」
「あれ?中原幹部からの指輪はどうしたんです?」
あ…そっか。知らない人もいるんだっけ
「まぁいろいろと。其れで何か」
「あ、そうだ。椛さんさえ宜しければ、食事にでも」
「いい「駄目に決まってんだろうが」」
声の方を振り向くと、中也が其処にはいて
「寄り道するな。って伝言は聞いてねーのかよ」
「訊いてたよ。自分の部屋に荷物を置いてから」
「他の奴の誘いに乗って居る奴が言う台詞じゃねぇよな」
「な…中原幹部」
「よぉ」
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