ヤキモチ
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指輪を外した翌日。太宰さんからは空港に行って欲しいと頼まれてしまった。
「全く、何で空港何だろう」
そう思っていた矢先だ
ある場所に見覚えのある男の人
「何で…いるの」
さっと影の中に隠れたあたしは中也から離れ、上に上がってきた
影の中から中也と一緒にいる女の人を見ていると中也の好きな傾向の女性だ
逆に言えばあたしには何がある?ポートマフィアの先代首領の孫娘という肩書しかないのに
中也には、ポートマフィアの体術使いで五大幹部で、首領に頼まれたからあたしなんかのお守りという監視までさせられて
中也にとってあたしはお荷物でしかないじゃない…
空港から出て、ある程度の場所まで行くと蔭から出てきたあたし
「おや。椛」
「だ…ざい…さん…」
ぎょっとした顔をする太宰さんに泣くことしか出来なくて
「あれ?中也いなかったのかい?」
「いました」
いたけど、あんな2人を見せられるくらいだったら
「もう、ポートマフィア抜けようかな」
「私は反対しないよ」
きっとあの指輪にも気づいていないのだろうし、これで良かったんだと思えばいい。
「椛。探偵社で鏡花ちゃんの面倒は見れるだろう」
「見られますけど」
あたしの方を向いた太宰さんは驚いた顔をしていて
「一寸だけ我慢できるね」
我慢?
そう思った矢先あたしの口に手を当てて来た太宰さんはきっと誰が見てもキスしているようにしか見えないのだろう
「何してやがる!」
急に後ろに引っ張られたあたしの体
「いいじゃない。だって君別に女性がいるのだから別に私が貰っても」
「善くねえ!」
あたしを中也の後ろに隠すように立たされると
「何で椛を守る義理が君にあるのさ。椛から訊いているよ?好きになるなって言われたと」
「だから何だよ」
「じゃあ、なんで椛を守る必要がある」
「首領からの命令なんだよ。此奴を監視するための」
「…っ」
「じゃあ、私が椛といても問題ないじゃないか」
「中原幹部」
「「!?」」
あたしがそう呼ぶなんて思わなかったのだろう。驚いた表情の2人を見ると
「もう、監視していただかなくて結構です」
「あ?」
「森先生は、祖父が先代の首領だから危険だからとあたしを監視しているようですが
あたしがポートマフィアに害をなすことはないので。あたしの監視役からも婚約者という肩書からも、手をはな…」
話している途中であたしの腕を掴んできた中也…基中原幹部は近くに止めてあった車の助手席にあたしを乗せると其の儘走り出して中也の持っているマンションの一角に連れて来られた
「ちょ…っ」