ヤキモチ
お名前をどうぞ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
下に降りると本当に姐様が車に乗っていて
「おや。もう太宰の所から逃げ出したのかえ」
「そんなわけがないでしょう?
現在進行形で太宰さんの所に居ますよ。それと」
あたしの後ろにいる鏡花を姐様の前に出すと
「おや鏡花。元気だったかえ」
「はい」
「ならばよい。そなたの元気そうな姿を見られれば私も満足じゃ」
「姐様。鏡花も交えてお茶にでも行きませんか」
「其れもいいのう」
あたしと鏡花が車に乗り込むと
姐様が贔屓にしている場所に連れてきて貰って
「椛も鏡花も此処は久々じゃろ」
「ですね」
「うん」
「好きな物を頼むとよい」
姐様の言葉に甘えて好きなお茶を頼むと
「中也がたった1晩なのに随分と参っておったぞ」
「例の女の人がいるのだからいいんじゃないですか」
「ほう。
「えぇ。なので暫くは太宰さんの所に居ようかと。その間の鏡花の面倒を任せられましてね」
「そうかえ。其れは良かったのぅ鏡花や」
「うん」
お茶を終わらせて探偵社に戻ると
「あ、お帰りなさい」
「ただいま」
そう答えた鏡花
「太宰さんが一緒では無いんですね」
「いないの?」
「えぇ。一寸野暮用が出来たとか言って出ていかれましたけど」
野暮用…そんな言葉を使って会いに行った人物はきっと中也の所だろう
「一体どこに行ったんでしょう」
ヒト
「この椛は知ってる。けどそれ以上言えばどうなるか分からない私でもない」
「どういう」
「鏡花。この人達に言った所で今は停戦協定中。アイツだってここに太宰さんがいる限り手出しできないわよ。当然あたしだって」
「でも」
「本当よ。出なければ幹部と幹部補佐なんてやって居られないわ。其れは姐様も一緒よ」
6/6ページ