ヤキモチ
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太宰さんと一緒に帰ってきたのは探偵社の社員寮だ
「あの時とは打って変わって随分と狭い場所に住んでいるのですね」
「まぁ、1人だし気は楽だよ。これ位の広さでもね」
五大幹部だった人間が何を言って
「まぁ、でもそれなりに何時でも出られるくらいの金額はたまっているよ」
「流石ですね。太宰さん」
「そうでもないさ」
「今日のお礼に何か作りますよ」
そう言って冷蔵庫を開けても何もないのがこの男だ
「悪いね。何もないだろう」
「ですね。買い物に付き合ってもらえますか」
「いいよ」
そう言ってくれた太宰さんは財布を持って一緒に来てくれるようで
「近所のスーパーにしようか」
え?
「君の行くスーパーだと中也に見つかる可能性が非常に高い」
「其れは嫌ですね」
「だろう?私も中也の顔を1日に何度も見るのはごめんだ。だから、今日はここから近いスーパーにしておこう」
「はい」
近所のスーパーで食材を買い終えると太宰さんが荷物を持ってくれて
「良いんですか」
「いいのだよ。女性に重いものを持たせるのは趣味じゃないのでね」
“それくらいの荷物自分で持てないなら買ってこない方が得策でしょ”
なんて言っていたあの時とはやはり違う太宰さんなのかな
「太宰さん」
「ん?」
「ポートマフィアにいた時と探偵社にいる時とどっちが幸せですか」
「そんなの“決まって居るだろう”」
あの時の太宰さん?
「今のこの現状だよ。ポートマフィアを抜け探偵社に入っている方が好きだよ。そして人を助ける方が素敵だと教えてくれた友人がいるからこそだよ」
「そう、ですか。それは、織田さんですよね?よくご一緒に居られていましたもんね」
「あぁ。今でも会っているのだよ」
今でも会っている?だってあのミミックの事件の後亡くなったと…
「彼は生きているよ。探偵社の与謝野先生のおかげでね」
与謝野先生?
「与謝野先生の異能力で治してもらったんだ」
「そうだったんですね。だからポートマフィアの人間は織田さんが亡くなったとばかり思っているんですね」
「そう言うことになるねぇ。現に椛だって織田作が生きていたことを知らなかったのだから」
「ですね」