ヤキモチ
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ある程度のあいさつも済ませいろいろと終わらせると
「お待たせしました」
「いや。ああ、帰ろうか」
「はい」
あたしの手を握ってくれた太宰さんと後ろから手を出してあたしの腕を握ってきた人物。でも、此れは中也の手じゃない
「離し給え」
「いいではないですか」
「嫌ですよ。彼女は疲れているようなのでもう終わらせて帰ろうとしているのですから」
「おや。では最後に私と」
「させるわけがないでしょう?彼女はお酒が飲めないのですよ」
「おやおや。其れは失敬」
「もう、帰りたい」
「本人がこう言っている以上長居は出来ないので」
やんわりと相手の手を離してくれた太宰さんと一緒に外に出ると
「ありがとうございました」
「構わないよ」
あたしの後ろを見ている太宰さんは
「一寸だけ悪いことをするよ」
悪い事?
なんて思っているとあたしの手を恋人繋ぎをしてきて耳元に顔を近づけたと思ったら
「私と少し
「はい?」
「いいではないか。中也はどうせあの線上の中でまだあの女性と一緒にいる。
君だけが寂しい思いをするなんて不公平だろう?」
あ…
「たまにはいいかもしれないですね」
なんて話をしていると
「なーーにが“たまにはいいかもしれないですね”だ!」
!?
「おい。太宰椛を離しやがれ」
「離すわけがないだろう?君はその隣の女性がいるのだからいいではないか。
確りと指輪まで付けているくらいだ。椛を手放したと思って良いのだろう」
「ざけんな!」
「中也さん?」
名前で呼ばせるほどの中なんだ
「帰りましょう?“治さん”」
「それがいいね。こんな所に居てもらちが明かない」