家出
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中也君と一緒に洋服を買いに行くと普段パパと一緒に買いに行くことなんてないせいか
「ここ?」
「あぁ。太宰と一緒に来ねーのかよ」
「つれてきてくれないもん」
そう言ったあたしに、いろいろ試着もさせて貰って大量に買いそろえてくれた中也君は洋服だけじゃなくて、おもちゃも買ってくれて
「いいの?」
「構いやしねぇよ」
買ってもらったばかりの洋服を着ておもちゃも買ってもらい確りと持ってポートマフィアの本部に帰って来ると
「確かに梓紗の様だね」
「太宰。手前がそうだからビビって手前の所から家出までしたんじゃねぇのかよ」
「何、それ」
「パパ…いつもこわいんだもん」
「そうかい」
「あずは、おじゃまむしだから…パパがあずにつめたいんだ…」
「誰も邪魔だなんて言ってないのだけれど」
「おうちにいてもいっしょにいてくれないもん」
「あのねぇ」
「おうちにいても、ここにいるのとかわらないもん」
「では梓紗は何処に居たいんだい」
「あずは、たんていしゃのほうがすき」
「「!!」」
あたしが探偵社と言うなんて思っても無かったのだろう
然も、探偵社とポートマフィアは横浜の2大異能組織で治安を守るべく設立されたと言ってもいい。
そしてこの異能組織は敵対組織でもある。探偵社の社長も若きやり手の社長であることには変わりはないが如何せん頭が固く、融通が利かない男だ
「よりにも寄って」
「探偵社かよ」
「みんなやさしくしてくれたもん。あずがきたかったらいつでもきていいよっていってくれたもん」
はぁ、とため息をついたパパ
「梓紗」
「パパ?」
「確かに、ポートマフィアにいるよりかは探偵社の方が安全かも知れない。だけどね1度狙われてしまえば探偵社とてポートマフィアと同じくらい危険なのだよ。それは異能力集団の拠り所でもある限りはね」
「ゔ…っ」
「それに、何かあっても探偵社の人たちが梓紗を助けてくれるとは限らない」
え?
「梓紗が私の娘でポートマフィアの人間でもあるからだ。
でも此処に居れば違う、確実に何かあっても私や其処に居る中也たちが確りと梓紗を守ってくれる」
「ほんと?」
「あぁ」
しゃがみ込んだ中也君は
「何時だってお前1人くらい守ってやるさ。太宰の命令なんて無くてもな。梓紗はこの組織のオヒメサマだからな」
「だから今はまだポートマフィアで私たちに守られているお姫様のままいてくれればいいよ。
その代わり、大きくなった時それでも探偵社に行きたいというのならその時はその時だ。梓紗の決めた道を応援してあげよう」
「おこらない?」
「当り前ではないか」
「ちゅうやくんのおよめさんになりたいの」
「其れだけは絶対にダメ!」
「俺も嫌だ」
「きらいなんだ…」
「芥川くんなんかどうだい?」
「いやっ」
此れを永遠と続け、結局どっちも譲らず再び家出をした梓紗が向かった先は探偵社でしたとさwww