家出
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とある一室。あたりには誰もおらず自分の右腕ともいえる男も今はいない。そんな中呟かれた独り言は
「は?ナニコレ」
そうポートマフィアの中でやたら低い声が響いたことに気づかなかったが
ポートマフィアの首領である太宰の手には、たった1枚の紙切れ。然も綺麗に四つ折りにされていたのだ
「どうかしたのかよ?」
ノックも無しに入ってきた男は、先ほどまでいなかった首領の右腕でもあり相棒でもある中原中也だ
「梓紗が家出をした」
「へぇ」
「へぇ。って私にしたら一大事なのだけれど!」
「どうせ飽きたら帰ってくんだろ梓紗の事なんだから」
なんて言われて1週間
「おいおい。まだ帰って来てねぇのかよ」
「帰ってきてる素振りすら見えない」
「手前、嫌われてんじゃねぇのか」
「縁起でもない事」
私が探しに行く。そう言った太宰の眼は本気で
「首領である手前が言ったら敵の格好の餌食だろうが」
「それでも私の娘の方が大事だ」
太宰がポートマフィアの首領についてすぐに太宰の執務室の前に置かれていたたった1人の娘。
そしてその娘の存在がデカく、この拠点本部に託児所まで作る始末だ
「託児所にはいねぇのか」
「居たら時間で上がってくる。若しくは織田作が面倒を見てるはず」
「そうかよ」
「仮に中也が面倒を見ても私の所に来れば一緒だろう」
「そうだな」
何が原因で家出をしたのかさっぱり分かって居ない太宰と理由を訊いている中也。でもそれでもその理由を太宰に言った所でと思っているのもまた事実だ
「何処に行ったんだい」
「俺は自分の任務に行くからな」
「任せたよ」
部屋を出た中也は其の儘先に任務には向かわず1度自宅に帰って行って
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