風邪
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ガチャリと開いたドアの音で目が覚めたあたし
「おにーちゃん…?」
「ったく。誰がお兄ちゃんだ莫迦」
「ちゅーやがいる…」
何で中也がいるのだろうなんて思っていると
「ったくあの木偶が言ってたことは本当だったのかよ。風邪なんて引きやがって」
「ごめん?」
「謝んな。とりあえずテメェは俺の家で面倒を見る」
え?
「どうせ、あの木偶じゃなにも出来ねーだろうしな。俺と美月が付き合ってることも知ってたくらいだ。俺がどういう行動をとるかくらい分からねぇアイツじゃねぇ」
そうだろうけど
なんて思っていると、あたしを担いだ中也は其の儘家を出てしまい
「おい。何故美月を担いでいるっポートマフィアの中原中也」
「あ?あの木偶から聞いてねぇのかよ」
「「木偶?」」
「太宰だ。太宰」
「あぁ美月さんが唯一気を許せている人がいると言っていましたけれど」
「そう言ったのかあいつは。あながち間違っちゃいねぇよ。此奴が気を許している人がこの俺だからな」
「はい!?」
「太宰の木偶に伝えておけ。美月はしばらく俺の家で面倒を見るってな」
「おいっ」
中也の車に乗せられたあたしは
「本気で連れて行く気か」
「あぁ。此奴が許せるのが俺だけって言った理由が何でか知ってるか?」
「理由?」
「美月はな。俺の女なんだよ」
車から横を見ると荷物を落としている国木田さんたちの姿があって
「何でそんなに驚く」
「貴方は幹部…でも美月さんとの共通点なんてないはず」
「共通点ねぇ。鏡花お前も元は
「確か、元ポートマフィアだと」
「そうだ。そして美月も同じようにポートマフィアにいた人間だ俺と一緒にいたって、なんの不自然さもねぇ」
「「!?」」
「じゃ、コイツの具居合が悪化する前に俺は連れて行く」
そう言ってあたしの方のドアを閉めると車に乗り込んだ中也
「いいの?」
「構いやしねぇよ」
中也の住んでいるマンションに着くと相変わらず家の中には何も入って無くて
「ほんとに、住んでる?」
「住んでるつーよりも仕事の方が忙しいからな。執務室の仮眠室で休んでることの方が多い」
やっぱり…
「今日は元々一緒の休みだからな。第一今日は逢引の予定だっただろうが」
「うん…ごめんね?」
「構いやしねぇよ。疲れがたまってたんだろこうやって家で逢引したって俺は構わねぇっつっただろうが」
ベッドに寝かせて貰ったあたしは中也の
起きた時には既に夕方になって居て、頭が痛いのもなくなっていた