記憶喪失?
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日本に帰ってきて数日
「え?」
「太宰が水姫を呼んでる」
何で首領が?そう思いながらも中也と一緒に首領のいる部屋に向かうと
「太宰。連れて帰ったぞ」
「あぁ」
連れて帰った?
「やぁ。お帰り水姫」
ん?お帰り?
「ボ、首領!?どういう…」
「ふふ。君をポートマフィアから抜けさせるには惜しくてね。中也が記憶を無くしている間だけ長期休暇と言う名目にさせて貰ったのだよ」
長期…休暇
「中也が記憶を無くしていたのは本当だ。其処に例の女性がいるなんて想像もしなかっただろう」
「そう…ですね。あたしはてっきり中也はあの女性と一緒になっていると思っていました」
「だろうねぇ。まさかこの私がこう迄
首領がそう言うくらいだ。相当な手練れだろう
「中也の記憶が無くなったのは彼女の異能のせいだ」
「!?」
あの女の人も異能力者だというの!?
「彼女の異能力は他人の記憶に自分を入れ込んで彼女にいらない人間の記憶を消すというものだ
今回中也の記憶にいた君は彼女にとっていらない存在。だから中也の記憶から君だけが消されたんだ」
そうだったんだ…
「異能力を無効化した直後に中也が君の記憶を取り戻してね。此処で、中也と君の描いた婚約破棄同意書を見せている。そして、君から返されたこの鍵もね」
「…」
「そのカギはいらねぇ」
「君が決めるのかい?水姫の部屋の事なのに」
「此奴は、俺と一緒に住ませる。今でこそ若干元に戻りつつあるが
放っておいたら飯すら食わねぇ。がりがりの女に戻っちまう」
「おやおや」
其処までがりがりじゃなかったと思うんだけどなぁ
「ならば、この鍵は必要ないね。だけれどこの鍵の家の中は君がいたころのままになっている。
きっと、大事なものもあるんだろう?だからこの鍵の家は其の儘にしておいた」
「ありがとうございます首領。でもきっといらないものばかりですよ」
「そうかい」
中也に引っ張られると
「水姫」
「?」
「今度は中也の記憶から消されないように頑張るのだよ」
!?
「婚約破棄書。これは相手の異能のせいだったんだ無効にする。君たちはまた婚約者同士だ」
「そうか」
「ありがとうございます。首領」
首領のいる部屋を出て、中也が一応と前の家の鍵を貰ってきてくれた
「本当にねぇんだな?」
「うん」