記憶喪失?
お名前をどうぞ
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「だって…」
「お前は俺の女だ。そう言ってるだろ?自分の婚約者の事を名字で呼ばせるわけがねぇ」
「…っ」
「太宰の木偶にはテメェを連れて帰るとは言ってある。俺は本気だぜ?どれだけかかってもテメェは連れて帰る。水姫」
“水姫”そう呼ばれるのは何カ月ぶりだろう
リビングのソファーに倒されたあたしの目の前には中也の姿が見える
「中也…」
「はぁ…やっと聞けたな。水姫の口から俺の名前が」
「…っ」
「うそじゃ…ない?」
「嘘だったら俺が困る」
其の儘一緒にソファーで寝て起きた時に中也の姿がなく
「夢…だよね…やっぱり」
起きてキッチンに行こうとしたときだった。足で通せんぼをさせられてしまっている状態で
「え?」
「なぁにが夢だ。莫迦!」
「ちゅ…中…」
「名前で呼べっつってんだろうが!」
キッチンの椅子に座らせられたあたしを座らせてもらえたかと思えば、まじまじと中也に見られているのが恥ずかしくて下を向いていると
「やっぱな。つーか痩せただろ」
痩せた。その言葉にビックゥとしたあたしに
「ざけんなよ。あそこまでにした俺の努力を返しやがれ」
そんな事を言われても…
「然も、冷蔵庫には何もねーと来た」
「買い物に行くのに出たらちゅ…うや…がいたんだもん」
「本当かよ」
「うそじゃない」
「まぁ。なんでもいい。帰ったらもう2度と離れねーようにしとかねぇとな」
「!?」
冷蔵庫の前に立っている姿は、、前と変わらないいつも通りの中也の後ろ姿をこんな姿をあの女の人にも見せていたのかもしれない
婚約していた。とは言え一緒に住んでいなかったし後ろ姿を見るなんて事中々なかったことだ
「そういや」
「んー?」
「移住。まではしてねぇよな?」
「してない。けど…」
しようと思ってる。その言葉は言えなかった
「ま、させるつもりはねぇけどな」
「?」
「帰ったら、俺の家で一緒に暮らさせるし、1人にさせると何をしでかすか分からねぇ」
それは中也も一緒なのでは?