記憶喪失?
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ある日のポートマフィア本部
既にガヤガヤしていた人たちを放って自分のいるべき場所へと向かう
「おや。水姫ではないか」
「
「そうかい?私としてはそうでもないのだけれど。君が言うくらいだ。相当なのだろうねぇ織田作」
「そうだな。だがお前もいつも中原と一緒に居るじゃないか」
「昨日帰ってこなかったんですよ。中也」
「「!?」」
「首領。何かご存じじゃないですか?」
昨日は確か、首領と一緒の任務だったはず
「いや。昨日は特段変わった様子もなかった。君がいるから早く帰りたいだろうと思って最短で仕事を終わらせたと言うのに」
最短で仕事を終わらせた。其れは中也の異能力の最終形態
「そうですか」
「だが、太宰」
「ん?」
「其れで中原が帰らないということには」
「ならないね。確かに数日は寝込むけど。其れでも帰ってこないなんてことはまずはあり得ない」
じゃあ、彼は一体どこに…
「おや。珍しい組み合わせじゃのぉ」
「姐様」
その横にいたのは紛れもない中也で
然も中也の隣には知らない女の人まで一緒にいるときた
「「!!」」
「どうかしたのかえ?」
「いえ」
「水姫の所に帰らないで姐さんの所に居たのかい?中也」
「あ?水姫って誰だよ?」
思いがけない言葉を発した中也の眼はあたしをまるでその眼中に移していないようで
「何言って…」
「お主の婚約者じゃぞ?」
「あ?俺に婚約者なんているはずがねぇ!」
「「!!」」
「…っ」
後ろに下がったあたしに
「水姫?」
「ごめ…なさ…っ」
言葉にすらならず、首領と織田さん、其れに姐様や中也の傍を離れて自分の執務室に入る
今日が外に出る任務がなくてよかった。此れなら誰にも会わなくて済む。なんて思っていたのに
コンコンコン
「はい。どうぞ」
「失礼いたします。新井幹部。首領が御呼びになっていますがいかがいたしましょう」
断る。なんてことは出来ないだろう。
「今すぐに行く」
「承知いたしました」
背kを立ってあるルートを使って首領の部屋に向かう
「首領。新井です」
「入って良いよ」
想いドアを開けると、首領と織田さんが居て
「先刻中也がこれを持ってきてね」
そう単刀直入に見せて来たのは、婚約破棄の同意書で
「な…」
「その前に婚約した時の同意書があるのも見せているからね。中也が何かしらの異能で記憶が消えたと考えたのだけれど私の異能力が効かない」
「つまり中也の記憶は異能力じゃないと?」
「多分ね。本体を触ったりして消せば元に戻る可能性もないとは言い切れない。此れの判断は君に任せようと思っていてね」
あたしがこれを書けば、正式に婚約が無かったことにされる。中也は、何が何でも婚約を破棄なんてさせないと。婚約をする時に言ってくれた。その中也が書いて首領に出しているところを見ると本気なのだろう
「か…きます…」
「!?」
「いいのか?」
「確かにあの時中也は婚約破棄なんてさせないと言ってくれています。でも、そう言った張本人がこれを書いているということは、もう中也の覚悟は決まって居るのでしょう」
「だろうねぇ。全く私が水姫の為に身を引いたと言うのにあの莫迦は何も分かっちゃいない」
首領があたしの為に身を引いた?
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