クリスマス
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そう言った数日後
お休みのパパと朝からお散歩日和だからと貰ったぬいぐるみを片手に、貰ったブーツと洋服を着て出かけている
「何時までむくれていやがる」
「あれがいいの」
「あのなぁ」
「あれ?」
「おや」
訊きなれない声に反応したのはパパだ
「げっ“太宰”」
「なんでこういう日に中也と遭遇するかなぁ」
なんて言っているだざいさん
「おや。こっちの小さいレディは初めましてだね」
「俺の娘だ」
「君、いつの間に結婚したの」
「してねぇよ。あいつが陽葵を置いてポートマフィアを抜け出してんだ」
「抜け出したのかい」
太宰さんの腕の中には同じくらいの女の子
「パパ?」
「降りるかい?」
「うん!」
降ろしてもらった女の子は
「パパ!ミアもこれがほしい!」
そうあたしの持っている人形を引っ張り始めたのだ
「だめぇ!」
「あ、おいっ」
ビリビリと破けてしまったぬいぐるみは腕がもげてしまっていて
「ゔ…ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙…っ」
パパに抱き着いて大泣きをしだしたあたしに
「ミアわるくないもん」
「こらこら。人の物引っ張ったりしたら駄目だと言っただろう?これはミアが悪いのだよ」
「ひなのぉ!!」
「そうだな。陽葵のだな」
「悪いね。中也も陽葵ちゃんも」
「やだぁ!!」
「おやおや」
「コイツなポートマフィアで初めてのクリスマスで貰った奴だったんだけどよ。欲しいもんが違う奴だったから今度買い直すつもりだったんだ」
「そうかい」
下を向くとしょんぼりと敗れた縫いぐるみを見ているミアちゃん
「そういや、テメェも結婚したんだろ」
「してないよ。けれどこの子は正真正銘の私の娘であることは判明している」
「そうかよ」
未だ泣き止まないあたしに
「もーかえるー!」
「随分とはえーな」
下を向こうともしないあたしに、苦笑いをしているであろうパパの声は呆れていて
「ミア。ごめんなさいをしようか」
「やだっミアわるくないもん!」
「いい加減にしなさいミア」
「!?」
泣いたまま太宰さんの方を見るとしゃがみ込んでいて
「ミアが陽葵ちゃんの持っていた縫いぐるみを引っ張って破いたんだからミアが悪いんだよ?
もしそれが逆で陽葵ちゃんがミアの物を破いて何もしなかったら中也が陽葵ちゃんを怒るのだよ」
「パパ、おこる?」
「陽葵がいい子にしたら怒らねぇよ」
「ごめんなさい…」
「ぅん…」
「ぬいぐるみはいくらだったのだい?」
「構いやしねぇよ」
「おえかき…」
「買って帰ろうな」
「うん」